【ホンノワまとめ】「祝 #新潮クレスト・ブックス #創刊20周年」をまとめてみました!(2018.9.3更新)

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2018年7月4日より、本が好き!レビュアーのかもめ通信さんによってスタートされたホンノワ「祝 #新潮クレスト・ブックス #創刊20周年」。

新潮クレスト・ブックスは、海外の小説、自伝、エッセイなどもっとも優れた豊かな作品を紹介するシリーズで、1998年に創刊されました。まずはその特徴をご紹介したいと思います。

※本テーマは2018年8月31日で終了しました。

練りあげられたブックデザイン

新潮クレスト・ブックスを手にしたことがある人ならだれでも、それがすぐに「新潮クレスト・ブックス」だ、とわかるはずです。特殊紙を使用したしっとりと風合いあるソフトカバーにふわりとした軽さ。

そして特徴なのが、仮フランス装による製本。天地左右の四方を本文より大きめに折り返してある製本方法です。また本文用紙の天(上側)を揃える断裁を施さない、天アンカット仕上げになっています。創刊当時は手作業で高価な製本だった仮フランス装を、新潮クレスト・ブックスのために独自開発したというこだわりよう。

イラストレーションや写真、グラフィックなど個性豊かでの自由なカバーデザイン。その造本のすみずみに、良質さを感じます。

惚れこんだ作品だけを刊行する

またこのシリーズの特徴なのが、「作品ラインナップ」。小説のほかに、ノンフィクションなどもあり、ジャンルの幅は広いのですが、共通するのは「よい作品を厳選する」という姿勢。編集者なり、翻訳者がほれ込んだ作品だけを出版しています。

新潮クレスト・ブックスが扱うのは、日本初紹介であったり、まだ知られざる作家。新人の場合もあれば、本国では誰もが知っている知名度のある作家の場合もありますが、「売れているから」という理由ではなく「優れたよい作品」を基準に翻訳化しています。

新潮クレスト・ブックス

では、ホンノワでおすすめされた新潮クレスト・ブックスをご紹介していきます。
興味はあるけど、どれから読もう?という場合には、このリストが鉄板です。
気になった作品はぜひ推薦しているレビュアーのレビューを読んでみてください。

祝 #新潮クレスト・ブックス #創刊20周年 おすすめ本リスト(2018.9.3更新)

レビュアー名 タイトル 著者名 訳者
1 かもめ通信さん 昏い水 マーガレット・ドラブル 武藤 浩史
2 かもめ通信さん 美しい子ども ジュンパ・ラヒリ、ミランダ・ジュライ、アリス・マンロー他 松家 仁之(編)
3 かもめ通信さん イースタリーのエレジー ペティナ・ガッパ 小川 高義
4 タカラ~ムさん 文学会議 セサル・アイラ 柳原 孝敦
5 Wings to flyさん アンジェラの灰 フランク・マコート 土屋 政雄
6 ぱせりさん 運命と復讐 ローレン・グロフ 光野 多惠子
7 かもめ通信さん 遺失物管理所 ジークフリート・レンツ 松永 美穂
8 honsumiさん 時のかさなり ナンシー・ヒューストン 横川 晶子
9 honsumiさん 林檎の木の下で アリス・マンロー 小竹 由美子
10 ちょわさん いちばんここに似合う人 ミランダ・ジュライ 岸本佐知子
11 星落秋風五丈原さん 世界の果てのビートルズ ミカエル・ニエミ 岩本 正恵
12 星落秋風五丈原さん タイガーズ・ワイフ テア・オブレヒト 藤井 光
13 星落秋風五丈原さん 灰色の輝ける贈り物 アリステア・ マクラウド 中野 恵津子
14 星落秋風五丈原さん 冬の犬 アリステア・ マクラウド 中野 恵津子
15 かもめ通信さん ロスト・シティ・レディオ ダニエル・アラルコン 藤井 光
16 東郷美恵さん 四人の交差点 トンミ・キンヌネン 古市 真由美
17 Wings to flyさん 風の丘 カルミネ ・アバーテ 関口 英子
18 かもめ通信さん 大いなる不満 セス・フリード 藤井 光
19 タカラ~ムさん 未成年 イアン・マキューアン 村松 潔
20 かもめ通信さん 甘美なる作戦 イアン・マキューアン 村松 潔
21 三太郎さん 素数の音楽 マーカス デュ・ソートイ 冨永 星
22 ことなみさん 終わりの感覚 ジュリアン・バーンズ 土屋 政雄
23 ことなみさん 遁走状態 ブライアン・ エヴンソン 柴田 元幸
24 タカラ~ムさん べつの言葉で ジュンパ・ラヒリ 中嶋 浩郎
25 タカラ~ムさん あなたを選んでくれるもの ミランダ・ジュライ 岸本佐知子
26 honsumiさん 旅の終わりの音楽 エリック・フォスネスハンセン 村松 潔
27 かもめ通信さん パリ左岸のピアノ工房 T.E. カーハート 村松 潔
28 ぽんきちさん マザリング・サンデー グレアム・スウィフト 真野 泰
29 ぽんきちさん 石のハート レナーテ・ドレスタイン 長山 さき
30 honsumiさん シェル・コレクター アンソニー・ドーア 岩本 正恵
31 かもめ通信さん すべての見えない光 アンソニー・ドーア 藤井 光
32 タカラ~ムさん 誰もいないホテルで ペーター・シュタム 松永 美穂
33 星落秋風五丈原さん 最終目的地 ピーター・キャメロン 岩本 正恵
34 星落秋風五丈原さん ガラスの宮殿 アミタヴ・ゴーシュ 小沢 自然,小野 正嗣
35 星落秋風五丈原さん 祖母の手帖 ミレーナ・アグス 中嶋 浩郎
36 かもめ通信さん ファミリー・ライフ アキール・シャルマ 小野 正嗣
37 タカラ~ムさん 子供時代 リュドミラ・ウリツカヤ 沼野 恭子
38 ぽんきちさん アンネ・フランクについて語るときに僕たちの語ること ネイサン・イングランダー 小竹 由美子
39 かもめ通信さん ソーネチカ リュドミラ・ウリツカヤ 沼野 恭子
40 Wings to flyさん 屋根裏の仏さま ジュリー・オオツカ 岩本 正恵,小竹 由美子
41 星落秋風五丈原さん マリアが語り遺したこと コルム・トビーン 栩木 伸明
42 星落秋風五丈原さん ノーラ・ウェブスター コルム・トビーン 栩木 伸明
43 星落秋風五丈原さん ヴォルテール、ただいま参上! ハンス=ヨアヒム・シェートリヒ 松永 美穂
44 かもめ通信さん 女が嘘をつくとき リュドミラ・ウリツカヤ 沼野 恭子
45 honsumiさん ナンバー9ドリーム デイヴィッド・ミッチェル 高吉 一郎
46 タカラ~ムさん ウインドアイ ブライアン ・エヴンソン 柴田 元幸
47 かもめ通信さん 陽気なお葬式 リュドミラ・ウリツカヤ 奈倉 有里
48 ぽんきちさん サラの鍵 タチアナ・ド ロネ 高見 浩
49 とよさん イラクサ アリス・マンロー 小竹 由美子
50 タカラ~ムさん 本を読むひと アリス・フェルネ デュランテクスト 冽子
51 かもめ通信さん ディア・ライフ アリス・マンロー 小竹 由美子
52  タカラ~ムさん あの素晴らしき七年 エトガル・ケレット 秋元 孝文
53 かもめ通信さん 夏の嘘 ベルンハルト ・シュリンク 松永 美穂
54 かもめ通信さん 夜、僕らは輪になって歩く ダニエル・アラルコン 藤井 光
55 ぽんきちさん ある秘密 フィリップ・グランベール 野崎 歓
56 Wings to flyさん 煉瓦を運ぶ アレクサンダー・マクラウド 小竹 由美子
57 かもめ通信さん 低地 ジュンパ・ラヒリ 小川 高義
58

とよさん

アルネの遺品 ジークフリート・レンツ 松永 美穂
59 かもめ通信さん ビリー・リンの永遠の一日 ベン・ファウンテン 上岡 伸雄
60 かもめ通信さん 手紙 ミハイル シーシキン 奈倉 有里
61 Wings to flyさん 大統領の最後の恋 アンドレイ・クルコフ 前田 和泉
62 かもめ通信さん ペンギンの憂鬱 アンドレイ・クルコフ 沼野 恭子
63 かもめ通信さん いにしえの光 ジョン・バンヴィル 村松 潔
64 ぴょんはまさん 最後の晩餐の作り方 ジョン・ランチェスター 小梨 直
65 Wings to flyさん 彼方なる歌に耳を澄ませよ アリステア・マクラウド 中野 恵津子
66 かもめ通信さん 戦時の音楽 レベッカ・マカーイ 藤井 光
67 ぴょんはまさん 奇跡も語る者がいなければ ジョン・マグレガー 真野 泰
68 タカラ~ムさん 突然ノックの音が エトガル ケレット 母袋 夏生
69 タカラ~ムさん 初夜 イアン・マキューアン 村松 潔
70 かもめ通信さん あなたはひとりぼっちじゃない アダム・ヘイズリット 古屋 美登里
71 ぱせりさん ディビザデロ通り マイケル・オンダーチェ 村松 潔
72 Wings to flyさん 遠い音 フランシス・イタニ 村松 潔
73 かもめ通信さん ガルヴェイアスの犬 ジョゼ・ルイス・ペイショット 木下 眞穂
74 タカラ~ムさん 変わったタイプ トム・ハンクス 小川 高義

翻訳者は海外文学のソムリエ

翻訳文学において欠かせないのが、翻訳者の存在。その作品の魅力を一番に理解し、血の通った言葉で伝えてくれるからこそ、私たちは見知らぬ国の物語に没頭し、遠い街で生きる人々の息遣いを味わうことができます。そういう意味では、翻訳者は海外文学におけるソムリエのようなものかもしれません。

かくいう私も、内容が把握しづらい長編の海外文学を選ぶ際に「この翻訳者が訳したものならきっといい作品だ」と翻訳者を参考にすることも多いです。

新潮クレスト・ブックスに外れなし

20周年を迎える既刊本からは、『朗読者』、『停電の夜に』などベストセラーも生まれています。海外作品の目利きによってセレクトされたシリーズは「新潮クレスト・ブックスに外れなし」と言われるほどファンからの信頼が厚いのです。

表紙に惹かれて。タイトルに惹かれて。作家のファンだから。翻訳者をきっかけに。どんな入り口からでも発見と深い読書経験をもたらしてくれる、新潮クレスト・ブックス。次の一冊はぜひこのシリーズを手に取ってみてください。

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(本が好き!編集部 東郷)

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