『からすのパンやさん』や「だるまちゃん」シリーズなどで有名な絵本作家・かこさとし(加古里子)さんが2018年5月2日に亡くなりました。
かこさとしさんは、1959年に『だむのおじさんたち』でデビューして以降、多くの絵本や児童書、子供たちの遊びを記録した『伝承遊び考』などを発表し、作家活動の他にもテレビニュースキャスター、東京大学、横浜国立大学などで児童文化、行動論の講師、さらにはパキスタン、ラオスなどで識字活動、障がい児教育、科学教育の実践指導なども行った方です。
戦前の1926年に生まれ、戦後は軍国少年だった自分を悔いるように、昭和電工に努める傍らで医療や教育などに困難を抱えた人々を支援する「セツルメント活動」に力を注いでいました。
子供のための活動をずっと続けてきたかこさとしさんの作品の本が好き!レビューを集めました!
かこさとしの代表作
からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7))
書籍:『からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7))』
(偕成社)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/191278/
ピックアップ書評(夏の雨さん)
この絵本は時間をかけてお読み下さい
『どんな絵本を読んできた?』とか『昭和こども図書館』といった絵本とか児童書の読書ガイドを最近読んできて、気になった作家がいた。
加古里子(かこさとし)さんである。
絵本「だるまちゃん」シリーズで人気の高い絵本作家だが、これら児童書のブックガイドで紹介されていたのは「だるまちゃん」では なく、この『からすのパンやさん』だ。……続きを読む
「だるまちゃん」シリーズも有名です!
だるまちゃんとかまどんちゃん (だるまちゃんの絵本)
書籍:『だるまちゃんとかまどんちゃん (だるまちゃんの絵本)』
(福音館書店)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/262154/
ピックアップ書評(ぱんだのままさんさんん)
なんだかとっても不思議なお話なんだけど、子どもの世界には本当にありそうだと感じてしまうのです。どこの家の子だかわからないけど、年の近い子どもを見かけたらお友達になってしまう。そんな子どもゆえのお話。
……続きを読む
かこさとし作品はどうやって生まれたか
ちっちゃな科学 – 好奇心がおおきくなる読書&教育論
書籍:『ちっちゃな科学 – 好奇心がおおきくなる読書&教育論』
(中央公論新社)(福岡伸一さんとの共著ではありますが)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/246660/
ピックアップ書評(さにーさん)
『からすのパンやさん』で有名な絵本作家かこさとしさん。かこさんの作品には科学の絵本がたくさんあります。その背景には想像以上に真剣な思いが…。
生物学者の福岡伸一さんとの対談でやさしく語った一冊です。
『からすのパンやさん』や『どろぼうがっこう』、『だるまちゃんシリーズ』など、かこさとしさんの絵本をどなたも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。……続きを読む
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(和氣)