【本が好き!】今週の1位は2009年にドラマ化もされた『福家警部補の挨拶』 (大倉崇裕/東京創元社)のレビュー!!

こんにちは。本が好き!編集部の東郷です。

2019年5月27日~2019年6月2日の人気書評ランキングを発表します。

1位
福家警部補の挨拶
書籍:福家警部補の挨拶
(大倉崇裕/東京創元社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:35
書評掲載日:2019-05-28 05:47:01
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/27989/review/227828/

トレードマークは縁なし眼鏡と右側がぴょこんと跳ねたショートヘア。「おかしいわ。ここに入れたはずだけど……」とバッグの中をガサゴソ探って、小柄な彼女がようやく取り出すのが警察バッジなのはお約束。

黒っぽいスーツ姿で、縁なしの眼鏡をかけ、髪はショートで大抵は右側の一部がぴょこんとはねている。
身長152センチと小柄なこの女性、大抵の登場シーンでバッグを開けて中味を探る。
「おかしいわ。ここに入れたはずだけど……」
そうしてようやく取り出すのは警察バッジ。……続きを読む

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2位
蕃東国年代記
書籍:蕃東国年代記
(西崎憲/東京創元社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:33
書評掲載日:2019-05-30 06:08:34
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/277504/review/227742/

#東京創元社 #文庫創刊60周年 企画をきっかけに手にした本。(もっと早く読めば良かった!)と思うのはお約束だが(もっと読みたい!もっと書いてよ!)と切に願う和製ファンタジーに出会えたことは貴重な体験。

日本海に位置する三つの島からなる蕃東国(ばんどんこく)。
地理的なことを考えれば当然かもしれないが、この蕃東国、政治、宗教、文化のいずれの点においても、日本や中国と密接な関係を持っていて、互いに共通する点も多いという。……続きを読む

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3位
蘇る天平の夢 興福寺中金堂再建まで。25年の歩み
書籍:蘇る天平の夢 興福寺中金堂再建まで。25年の歩み
(多川俊映/集英社インターナショナル)
レビュアー:休蔵さん 得票数:31
書評掲載日:2019-05-28 07:06:48
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/277815/review/227532/

多くの人々を魅了する阿修羅。その阿修羅がおわします興福寺では25年かけて中金堂の復元が行われてきた。その復元の軌跡を記した本書は、歴史文化遺産を伝えることの難しさと伝えることそのものを考えさせてくれた

興福寺創建1300年を記念して東京国立博物館の平成館を舞台に開催された『阿修羅展』。
この特別展ではじめて阿修羅像に魅了された人は多いことだろう。
この特別展では、旧西金堂におわした阿修羅などの八部衆立像、十大弟子立像が初めて寺外でそろって公開されたそうだ。
この特別展の裏側には、管主の特別な想いが隠されていた。
その想いも創建1300年という節目に着目して生まれたものだったようだ。
それは、中金堂の復元である。……続きを読む

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3位
数学の贈り物
書籍:数学の贈り物
(森田真生/ミシマ社)
レビュアー:darklyさん 得票数:31
書評掲載日:2019-05-28 21:10:17
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/278036/review/227930/

若くしてこれほどまで達観するとは。

本書は「数学する身体」で有名な数学者森田真生さんの哲学的エッセイです。彼は大学時代数学者の岡潔の思想に傾倒し単なる数学者の枠に留まらず、講演を行うなど思想家としても活動しています。……続きを読む

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5位
カストリの時代
書籍:カストリの時代
(林忠彦/ピエブックス)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:29
書評掲載日:2019-05-29 21:37:37
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/278072/review/227983/

敗戦後、高度成長期前の狭間の時代。
林忠彦は昭和を代表する写真家の1人である(cf:『時代を語る 林忠彦の仕事』)。
代表作は、作家たちを撮った肖像シリーズ。特に、銀座「ルパン」で胡坐をかく太宰治、足の踏み場もない仕事場の坂口安吾は、作家「らしさ」を映した傑作だろう。……続きを読む

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5位
三つ編み
書籍:三つ編み
(レティシアコロンバニ/早川書房)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:29
書評掲載日:2019-05-27 06:27:29
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/277197/review/226572/

互いに全く異なる土地で、全く異なる境遇の元にくらす3人の女性たちの人生が、読者の目の前で交差し、編み上げられていく。

主人公は互いに全く異なる土地で全く異なる境遇の元にくらす3人の女性たち。

最初に登場するスミタは、夫と娘と共にインドで暮らしている。
最下層身分「不可触民」のカーストに属する彼女は素手で他人の糞尿を拾い集めて処理する仕事を生業としているのだが、自分が母親から引き継いだこの仕事を娘にだけはさせたくないと強く願っていて、夫を説得し、娘を学校にやることにした。……続きを読む

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5位
しょぼい喫茶店の本
書籍:しょぼい喫茶店の本
(池田達也/百万年書房)
レビュアー:風竜胆さん 得票数:29
書評掲載日:2019-05-27 13:21:32
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/277498/review/227515/

のんびりと生きていけばいいんだ。

「しょぼい喫茶店」というとなんだか悪口のようだが、東京・新井薬師に、この名前のついた喫茶店が実在する。本書は、この喫茶店を開業した著者の物語。

著者の池田さんは、高校で自信を無くした。中学のときはバスケットボールの選手として活躍しており、高校でもバスケットボール部に入部したのだが、高校生は体も大きくて速く、芽が出なかった。そして、その部の顧問だか監督だかの教師が最悪だった。……続きを読む

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8位
偽のデュー警部 (1983年)
書籍:偽のデュー警部 (1983年)
(ピーター・ラヴゼイ/早川書房)
レビュアー:星落秋風五丈原さん 得票数:27
書評掲載日:2019-05-29 05:43:56
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/277350/review/226791/

豪華客船で起こった殺人 解決するのは名探偵デュー警部!…のはず

ローリングトゥエンティと言われた1921年、ロンドンに住むウォルターは、妻で女優のリディアから一方的にアメリカ移住を告げられた。ロンドンの演劇界に見切りをつけ、旧知のチャップリンを頼ってハリウッドで銀幕デビューを果たそうというのだ。歯科医としての成功がやっと見え始めた矢先だったウォルターは、失意の末、愛人のアルマにそそのかされるまま、アメリカへ渡る豪華客船のなかで妻を殺害する計画を立てる。ところが船内で別の殺人事件が起こってしまい、ウォルターが名乗った偽名が原因で、彼は事件に巻き込まれてしまう。……続きを読む

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8位
ブラウン神父の童心【新版】
書籍:ブラウン神父の童心【新版】
(G・K・チェスタトン/東京創元社)
レビュアー:efさん 得票数:27
書評掲載日:2019-05-28 05:12:19
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/278005/review/227884/

世界屈指の名探偵のデビュー短編集

世界には数多くの名探偵がいますが、その中でも指折りの一人に数えられるブラウン神父はこの短編集で世に出ました。
全部で12編が収録されていますが、そのうちの3編(『青い十字架』、『奇妙な足音』、『飛ぶ星』)では大怪盗フランボウとの知恵比べが描かれます。……続きを読む

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8位
グレアム・グリーン全集〈15〉ハバナの男
書籍:グレアム・グリーン全集〈15〉ハバナの男
(グレアム・グリーン/早川書房)
レビュアー:星落秋風五丈原さん 得票数:27
書評掲載日:2019-05-31 06:05:12
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/277352/review/226796/

イーサン・ハントよりも ジェームズ・ボンドよりも 優秀な諜報員の正体は…
 本編の主人公ワーモルドは同じくグリーンの作品『ヒューマン・ファクター』の主人公モーリスと対極にあるキャラクターだ。危ない男と付き合っている娘を心配する電気屋に過ぎない彼は、ひょんな事から諜報活動を依頼される。隠れ蓑としてはうってつけだが、スパイとしての基本的な訓練も受けた事がない彼が、米ソが対峙する最前線キューバで一体何を見つけられるというのか?素人の彼はすぐさま馬脚を現すのではないか?……続きを読む

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