こんにちは。本が好き!編集部の和氣です。
2019年1月21日~2019年1月27日の人気書評ランキングを発表します。
1位
書籍:『デーミアン』
(ヘッセ/光文社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:37
書評掲載日:2019-01-21 05:57:19
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/254915/review/220343/
私もまた、いつか自分自身になることを夢見て、卵の殻と格闘する。今も昔もこれからも。
ヘッセとのファーストコンタクトは中学生の頃。
『郷愁』を読んだのは学校の推薦図書だったからかもしれないが、『車輪の下』や『デミアン』を読んだのは、当時ハマっていた萩尾望都の漫画の影響だった。……続きを読む
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2位
書籍:『飲食男女』
(アンリー/新潮社)
レビュアー:Kuraraさん 得票数:30
書評掲載日:2019-01-21 23:14:46
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/273998/review/220820/
また「飲食男女」??久世さんの「飲食男女」を探していたら、こちらの「飲食男女」も読みたくなった。読書って本当キリがない(笑)
久世さんの「飲食男女」を探していたら、こちらの「飲食男女」も目に入る。説明文を読んでみると「あら、こちらも面白そう!しかも中華だし~♪」と同じタイトル本を2冊借り、飲食男女まみれの時間に突入。読書って本当キリがない世界ですねぇ。……続きを読む
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3位
書籍:『日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実』
(吉田裕/中央公論新社)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:29
書評掲載日:2019-01-23 23:27:56
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/259484/review/220918/
兵士が戦争で死ぬということ
第二次世界大戦。戦争によって命を落とした日本人は310万人に及んだという。うち、軍人・軍属者は230万人。
非常に膨大な人が犠牲になったわけだが、このうち9割が1944年以降、つまり敗色が濃厚になって以降のものだと推定されるという。
なぜこのような事態になったのか。いったい何が起こっていたのか。
本書では、戦死した「皇軍兵士」が実際にどのような死を遂げたのか、兵士の目線・立ち位置からその実態を追うことを主眼にしている。……続きを読む
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4位
書籍:『黒い魔術』
(ポール・モラン/未知谷)
レビュアー:darklyさん 得票数:28
書評掲載日:2019-01-26 18:49:29
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/274139/review/221059/
資本主義社会が行き詰まった現在の状況で読めば本書はまた違った意義があるのではないか。それにしてもポール・モランは予言者か。
題名「黒い魔術」は所謂「黒魔術」と混同されたくなかったと訳者があとがきで書いています。しかし、本書にはヴ―ドゥを始めとする黒魔術が関連する話がいくつか出てきます。にも拘わらず混同されたくなかった訳はもっと大きなテーマ「黒人の魔術」があるからです。ここでいう「黒人の魔術」とは直接的な「黒魔術」的な魔術もありますが、白人を中心とした欧米に与えたもっと広い意味での影響等を指すのだろうと思われます。……続きを読む
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4位
書籍:『小川』
(キム・チュイ/彩流社)
レビュアー:彩流社ナカノヒトさん 得票数:28
書評掲載日:2019-01-25 16:42:20
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/270665/review/220994/
自社商品にレビューするのもあれですが、とにかく多くの人に届けられたら嬉しいです。
彩流社ナカノヒトです。
彩流社の人なのに自社商品の書評していいのかちょっとわからないのですが、せっかくなのでレビューを寄せさせていただきます。……続きを読む
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4位
書籍:『森のおくから―むかし、カナダであったほんとうのはなし』
(レベッカボンド/ゴブリン書房)
レビュアー:Kuraraさん 得票数:28
書評掲載日:2019-01-26 08:21:38
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/272361/review/218588/
人間と動物の間の隔たりがなくなった唯一の時間とは?
著者のおじいちゃんが本当に経験した話だそうです。
1941年。アントニオ少年はカナダの森のなかに住んでいました。
おかあさんがやっていたホテルは、釣りや狩りをする人や旅人たちの宿としてにぎわっています。
少年はそんなお客さんや従業員たちに好奇心を抱きながら毎日楽しく過ごしています。……続きを読む
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7位
書籍:『卵を買いに』
(小川糸/幻冬舎)
レビュアー:たけぞうさん 得票数:27
書評掲載日:2019-01-24 00:00:12
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/262464/review/220302/
ラトビアの話が読みたくて。
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7位
書籍:『([や]2-3)幸福トラベラー』
(山本幸久/ポプラ社)
レビュアー:波津雪希さん 得票数:27
書評掲載日:2019-01-23 23:38:54
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/274059/review/220919/
平日、偶然出会った少女は、タイムトラベラー!?
京成上野駅の改札を出た所で携帯電話(本書の初出が2008年なのでまだ、ガラケーの全盛期だったのでしょう。)を忘れたのに気が付いたのが運のつき。新聞部の『がんばれ三年生!合格祈願パワースポット探訪』の取材に上野を選んだことが小美濃春生の人生を変える転機だったのでしょう。……続きを読む
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9位
書籍:『ニセモノの妻 (新潮文庫)』
(三崎亜記/新潮社)
レビュアー:はなとゆめ+猫の本棚さん 得票数:26
書評掲載日:2019-01-24 06:09:03
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/273882/review/220924/
妻の時間進行速度と、夫の時間進行速度が異なってしまった。これは、大変だぞ
普通の夫婦の日常にズレが生じ、非日常が入り込む。それにより、巻き起こされる事態に対応する、少し切なく、しかしほほえましい連作短編集。
本のタイトルになっている「ニセモノの妻」は、ある日妻が私は実はニセモノの妻かもしれないと言い出し、では、ホンモノの妻はどこにいるのか、それを夫婦で探そうとする物語。……続きを読む
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9位
書籍:『ライ麦畑でつかまえて』
(J.D.サリンジャー/白水社)
レビュアー:m181さん 得票数:26
書評掲載日:2019-01-25 22:57:46
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/1796/review/220992/
大人はわかってくれない。故に、ホールディンは天に唾を吐くかの如く暴言をのたまうのだ。共感した。いい作品だ。
キャッチャー・イン・ザ・ライ (村上春樹訳)が初読でした。
3年ほどして、こちらの昔の本をすすめられて読みました。
「中2病の反抗期の子供の戯言だ」というのが当時の僕の感想。
今回、映画化すると聞き、あえて白水社の方を選びました。
正直に言います。「これはすごい・・・」と思いました。……続きを読む
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9位
書籍:『侵略者は誰か? 外来種・国境・排外主義』
(ジェームズ・スタネスク、ケビン・カミングス、井上太一/以文社)
レビュアー:sawady51さん 得票数:26
書評掲載日:2019-01-24 09:13:35
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/274028/review/220861/
脅威は「外」から来ると考えるのはどうしてか?
なぜ外来種を駆除しなければならないのか? 移民・外国人を排除・嫌悪するのはなぜか?脅威は「外」から来ると考えるのはどうしてか?外来種を侵略者と読み替える「国境」の論理――それが生み出す、人間と人外の動物への「排外主義」とは何か。 「人新世」や「多元的存在論」など、人間と自然の関係を再検討する諸概念・研究を手がかりに、既存の外来種論の見直しを図る人文社会科学からの応答である。……続きを読む
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9位
書籍:『イノセント・デイズ』
(早見和真/新潮社)
レビュアー:darklyさん 得票数:26
書評掲載日:2019-01-22 20:11:15
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/220935/review/220670/
大変面白い小説だが心には残らない。
不幸な生い立ちと幼少期の一時期を除き劣悪な生育環境に育った田中幸乃は、交際していた井上敬介から別れを告げられ敬介にストーカーした挙句、井上家が住んでいるアパートに放火し妻と二人の子供を焼死させた罪で死刑判決を受ける。幸乃は控訴せず死刑は確定する。……続きを読む
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9位
書籍:『百年の孤独』
(ガブリエルガルシア=マルケス/新潮社)
レビュアー:紅い芥子粒さん 得票数:26
書評掲載日:2019-01-22 07:56:44
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/97/review/220851/
『文学は人をからかうために作られた、最良のおもちゃである』(本文より)
「百年の孤独」というタイトルの本があることは知っていた。
「千年の孤独」という名前のお酒を飲んでいる人を、横目で見ていたことはある。図書館のスペイン文学のコーナーでこの本をみつけ、手に取って初めて、作者のガルシア・マルケスがコロンビアの人で、1967年にこの作品が発表されるとたちまちベストセラーになり、1982年にノーベル文学賞を受賞していることを知った。……続きを読む
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9位
書籍:『外套』
(ニコライゴーゴリ/)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:26
書評掲載日:2019-01-21 22:50:54
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/221183/review/220842/
気の毒なアカーキー・アカーキエウイッチと外套の物語。
ゴーゴリの代表作である短編。
主人公は貧相な小役人、アカーキー・アカーキエウイッチである。職務は文書係で、日がな一日文書を書き写している。安月給だが、何とかつましく暮らしてはいける。日々役所に通って仕事をし、粗末な夕食を取った後、夜なべ仕事にまた家に持ち帰った書類を書き写す毎日に、彼は満足していた。……続きを読む