こんばんは。本が好き!編集部の和氣です。
2019年1月7日~2019年1月13日の人気書評ランキングを発表します。
1位
書籍:『マリー・アントワネットの日記 Rose』
(吉川トリコ/新潮社)
レビュアー:茜さん 得票数:37
書評掲載日:2019-01-08 19:10:16
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/273604/review/220040/
ハーイ、あたし、マリー・アントワネット。もうすぐ政略結婚する予定wwwこのプリンセス、他人とは思えない! ハーイ、あたし、マリー・アントワネット。もうすぐ政略結婚する予定www 1770年 1 月 1 日、未来のフランス王妃は日記を綴り始めた。オーストリアを離れても嫁ぎ先へ連れてゆける唯一の友として。冷淡な夫、厳格な教育係、衆人環視の初夜……。サービス精神旺盛なアントワネットにもフランスはアウェイすぎた──。時代も国籍も身分も違う彼女に共感が止まらない、衝撃的な日記小説!
マリー・アントワネットは皆さんご存知だとは思いますが私は名前だけしか知らずに読んでみました。……続きを読む
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2位
書籍:『評伝 管野須賀子 ~火のように生きて~』
(堀和恵/郁朋社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:33
書評掲載日:2019-01-10 09:48:10
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/271162/review/218093/
もしかすると彼女は二重の意味で“でっちあげ”られてきたのでは?そんな思いに囚われながら読み始めたこの評伝は、できるだけ須賀子自身が書いた文章を元にその実像に迫ろうという真摯な姿勢で書かれた1冊だった。
指名献本のお話を戴いたとき、私は既に先行レビューを読んでいたので、せっかくの機会だから、皆さんとは違う視点で取り組んでみようと思った。
先行レビューと書誌情報を見比べたところ、この本は、幸徳秋水らが検挙された大逆事件で死刑になった12人のうちの唯一の女性、管野須賀子の足跡を追い、その人となりを明らかにすることによって彼女について回ってきた悪評を覆すことを主な目的として書かれているように思われた。……続きを読む
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3位
書籍:『犯罪乱歩幻想 (角川書店単行本)』
(三津田信三/KADOKAWA / 角川書店)
レビュアー:darklyさん 得票数:30
書評掲載日:2019-01-07 21:28:52
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/273574/review/219999/
私にはちとレベルが高すぎた。話が難しいわけではないが、味わうというところまで至らなかった。
本書は七つの短篇が収められていますが、最初の五編は題名を見ればわかるように乱歩関連です。乱歩作品トリビュートというより、インスパイアされているが、それに留まらず独特の三津田さんの世界を創り上げたという印象です。乱歩小説の雰囲気は持ちつつ、意外な結末に導くことにより小説の印象がガラッと変わります。……続きを読む
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3位
書籍:『影』
(カーリンアルヴテーゲン/小学館)
レビュアー:yukoさん 得票数:30
書評掲載日:2019-01-06 21:21:13
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/24897/review/219953/
ノーベル賞作家である父。家族にかかる影。両親を覆う影。そして息子夫婦を飲み込む影。なんという忌まわしい影、影、影・・・
ノーベル賞作家である父アクセルは脳疾患で寝たきりで介護施設に入院しており、その息子、ヤン=エリックは、父の作品についての講演会をこなし、数々の財団をまとめ、父の名声の名のもとに生きています。……続きを読む
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5位
書籍:『去年の冬、きみと別れ』
(中村文則/幻冬舎)
レビュアー:ことなみさん 得票数:28
書評掲載日:2019-01-10 09:21:59
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/210521/review/220110/
「君と別れたのは冬」なので、そこからいくと物悲しい別れで、男女の別れか親子友人あたり、もしかしてラブストーリーかな、と背表紙を見て思った。しかし帯を読んでみると凄い。
ジャンルもミステリでしょうが、人物の絡みや流れはホラーかもしれない。重要な登場人物で精神的に安定してる人がいないし、自覚があったりなかったり、やはりみんなどこか狂っている、そういう人間の話なので、読むほうも不安定な状況に迷ってしまうような。……続きを読む
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5位
書籍:『漢和辞典的に申しますと。』
(円満字二郎/文藝春秋)
レビュアー:ことなみさん 得票数:28
書評掲載日:2019-01-07 13:44:40
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/273554/review/219991/
言葉や文字って面白い。故事来歴はもっと面白い。漢字に限って言えば、じっと眺めていて想像します。この漢字はこういう感じかしら。いやいやそんなことよりもっと深いものでした。
まず目次から
1 食べる漢字と飲む漢字
2 体育会系の漢字たち
3 漢字で見る夢のいろいろ
4 理数の国の漢字たち
5 漢和辞典的人生訓
6 ニュースの漢字、気になる漢字
7 季節はめぐり、漢字はうつろう
8 漢和辞典編集者の悩み
私は子供の頃祖父母がいた山の中で育ちましたので、年上の叔父たちの教科書や読み古した本や、屋根裏にある、枚数が少し足りなくなって散らかった百人一首の札、古くなった雑誌や本を読んでいました。……続きを読む
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5位
書籍:『読書する人だけがたどり着ける場所』
(齋藤孝/SBクリエイティブ)
レビュアー:sawady51さん 得票数:28
書評掲載日:2019-01-11 06:29:53
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/273626/review/220078/
読書術の大家が、ネット時代に教える「だからこそ本を読む」理由
「ネットがあるのになぜ本を読むのか」。そんな話もありますが、本当にそうでしょうか?私たちは日々情報には触れていますが、そこで何が残っているのかというと、ただ無為に情報を消費しているだけ、のような状況もあります。本を読むことでしか学べないことは、確実にあります。文学・読書の大家である齋藤先生が、今の時代だからこそ勧める「読書する理由」と、「人生と知性に深みをつくる読書」の仕方を紹介します。……続きを読む
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8位
書籍:『20世紀のプラモデル物語』
(平野克巳/大日本絵画)
レビュアー:efさん 得票数:27
書評掲載日:2019-01-10 06:15:04
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/20455/review/220108/
国産第一号のプラモデルは何だったでしょうか?
大和? 零戦? いえいえ、実はマルサンが昭和33年(1958年)に発売したノーチラス号という潜水艦が第一号だったそうです。
ノーチラス号と言っても、ネモ船長が乗っていたあれではなく、米海軍の潜水艦なんです。
これはアメリカのモデルを完全にコピーした商品だったそうで、当時はまだ日本のメーカーにはプラモデル製造のノウハウがなかったことからそうなったようです。……続きを読む
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8位
書籍:『黒猫』
(エドガー・アランポー/)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:27
書評掲載日:2019-01-09 21:53:21
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/204556/review/220097/
プルートォという名の猫
おなじみ、エドガー・アラン・ポーの「黒猫」を青空文庫で読み返してみる。
この話、自分的には古今東西怖い話のベスト3の1つと思っていたのだが、結構細部を忘れていた。黒い猫の視線がどこまでもどこまでも追ってくるような怪奇譚である。……続きを読む
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8位
書籍:『ドラキュラ紀元一八八八』
(キム・ニューマン/書苑新社)
レビュアー:休蔵さん 得票数:27
書評掲載日:2019-01-07 07:01:50
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/264568/review/212145/
「本が好き」のレヴューに魅かれて読んでみました。「もしもドラキュラが滅ぼされていなかったとしたら・・・」という立ち位置での本書は、さまざまな登場人物が入り乱れての一大活劇に仕上がっています。
紀元1888年。
ヴァン・ヘルシングにやられることなくドラキュラ伯爵は生き延びていた。
それもイギリス王国のなかに入り込んで。
普通の人間である温血者(ウォーム)とヴァンパイアが闊歩するロンドンが舞台の本作。……続きを読む
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8位
書籍:『きのう何食べた?(1) (モーニングKC)』
(よしながふみ/講談社)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:27
書評掲載日:2019-01-07 22:29:05
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/24572/review/220006/
ゲイ・カップルの日常お料理日記
LGBTというと、偏見で色眼鏡で見られるか、人権的に擁護しなければならないと思うか、何だか両極端になることが多いような気がしている。後者の立場をとるとしても、「そういう人もいるよね(自分は違うけど)」というのが多いように思うのだが、どうなのだろうか。少なくとも、感覚的にどんな感じなのか、というのが、(「私は」)今一つよくわからない。けれど、そこをもう少し突き詰めてみないと、結局のところ真の理解にはつながらないのではないかと思ったりしている。……続きを読む
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8位
書籍:『大地のゲーム』
(綿矢りさ/新潮社)
レビュアー:波津雪希さん 得票数:27
書評掲載日:2019-01-07 05:00:38
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/273548/review/219974/
大規模な自然災害は、閉鎖的なコミュニティーを作り出す。
学園祭の準備をしていたら、追い回している人から逃れるためにマリが準備室に入ってきた。
しかし、学生デモだなんて、いつの時代でしょう。
しかも「我々は宇宙を疑うべきである!」なんてどこかのカルト教団の様な主張をしています。……続きを読む
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