こんにちは。本が好き!編集部の和氣です。
2018年11月19日~2018年11月25日の人気書評ランキングを発表します。
1位
書籍:『坊っちゃん』
(夏目漱石/角川書店)
レビュアー:darklyさん 得票数:41
書評掲載日:2018-11-23 08:20:47
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/199324/review/216962/
面白おかしく書いてあるが、漱石の忸怩たる思いは本物だったと思う。#カドブン
#カドブンで松山人だからという理由で「坊ちゃん」の書評を書こうと、早速本屋で角川文庫版「坊ちゃん」を購入し読んでみるとこれが面白い。色々な意味で大人になって読むと面白い。読んだのは小学校高学年か中学の頃なので数十年ぶりということになりますが、このような機会がないと再読することもなかったかもしれないと思うと角川書店さんに感謝です。 ……続きを読む
—————————
2位
書籍:『古生物のサイズが実感できる! リアルサイズ古生物図鑑 古生代編』
(土屋健/技術評論社)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:38
書評掲載日:2018-11-19 08:41:05
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/266444/review/216704/
あのころ生きていたあんな生き物、こんな生き物。現在現れたらどんな感じ?
地球の長い歴史の中で、多くの生き物が現れ、消えていった。その姿は化石で知るしかない。博物館では実物を見ることも可能だが、多くの場合、図鑑や映像で見ることになる。
そうした時に忘れがちなのが、「サイズ感」だ。全長1m、頭胴長3mと数字で記されていても、いま一つピンとこないまま、読み飛ばしてしまうことも多い。……続きを読む
—————————
3位
書籍:『金魚姫 (角川文庫)』
(/KADOKAWA)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:37
書評掲載日:2018-11-23 06:34:07
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/271373/review/217056/
#カドブン 掲示板企画<発見!角川文庫70周年記念大賞』を新規書評で制覇するぜ!>参加書評なのですが、念のためネタバレ注意でお願いします。
主人公はブラック企業に勤めるもうすぐ三十という男、潤。
同棲していた彼女には愛想をつかされ
休日には、睡眠導入剤を酒で流しこんでは
ひたすら蒲団に潜る。……続きを読む
—————————
4位
書籍:『西欧の東 (エクス・リブリス)』
(ミロスラフ・ペンコフ/白水社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:36
書評掲載日:2018-11-21 06:12:32
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/271323/review/216723/
昨日まではただの川だったのに、ある日を境に容易に渡ることができない国境になってしまう。そんな歴史がブルガリアにもあったのだなあと、今更ながら“遠い異国”に思いをはせる。
翻訳家の藤井光さんが手がけた新刊がブルガリア出身の作家の作品だと聞いていそいそと手にした本だ。
といってもブルガリアのことはほとんど何も知らず、ヨーグルトと琴欧洲とリラの僧院ぐらいしか思い浮かばない。
だからこそ、読んでみたいと思ったわけでもあるが。……続きを読む
—————————
5位
書籍:『お金持ちは、払う時に「ありがとう」と言う。』
(中谷彰宏/PHP研究所)
レビュアー:sawady51さん 得票数:35
書評掲載日:2018-11-19 09:06:27
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/270197/review/214492/
お金持ちは、払う時に「ありがとう」と言う。
金運をあげて、お金に困らない人になる方法、教えます!お金持ちになりたいと思ったら、あなたは何をしますか? 一攫千金をねらう? それとも 節約や貯金をする? 残念ながら、その方法ではお金持ちにはなれません。お金持ちになるために必要なこと、それは、お金の勉強をして、金銭感覚を磨くことです。……続きを読む
—————————
5位
書籍:『あのころ、天皇は神だった』
(ジュリー・オオツカ/フィルムアート社)
レビュアー:darklyさん 得票数:35
書評掲載日:2018-11-19 20:20:37
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/268552/review/216693/
作品はとても素晴らしい。それは間違いないけれども本書のテーマがいつまでも、情けないことに今現在でも問われている。
本書は短編集のような形を取っていますが、章ごとに名前をつけているだけで実質は一つの話です。しかし、人称や語り口の印象はそれぞれかなり違っています。そしてその構成が太平洋戦争時の日系人の置かれた境遇を総体的に浮かび上がらせる効果を作りだしています。……続きを読む
—————————
7位
書籍:『ケストナーの終戦日記―1945年、ベルリン最後の日』
(エーリヒケストナー/福武書店)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:32
書評掲載日:2018-11-19 06:16:44
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/224811/review/215230/
金持ちと庶民の食糧事情、都会と田舎の暮らし、ユダヤ人に対する人々の反応、空襲におびえる町の様子、日記を元に終戦前後の様々な「日常」を再現しながら、戦争について、良心について、書くことについて考察する。
第三帝国の間、ベルリンにあったケストナーの書斎には、目立たぬように他の本にまざって1冊の青い装丁の本が並べられていた。
その本は本来、装丁を吟味するための見本本で、中には白い紙が綴じ込まれていたのだが、ケストナーはその見本本に日記をしたためた。……続きを読む
—————————
8位
書籍:『戦略戦術兵器事典 5 ヨーロッパ城郭編 (5)』
(/学研)
レビュアー:barbarusさん 得票数:30
書評掲載日:2018-11-21 08:46:04
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/270914/review/215924/
ヨーロッパ築城史。古代から近代へ。
古来より人々がその生命を、財産を、権力を、あるいはささやかな幸福を、守るために築き続けた城郭というものはどのような変遷を遂げてきたのか。本書では先史時代の原始的城塞から近代要塞に至るまでの、西欧における築城技術と概念の進化の過程を豊富な図版や写真とともに追うものである。まz………続きを読む
—————————
9位
書籍:『ゆきがふるまえに』
(かじりみな子/偕成社)
レビュアー:Kuraraさん 得票数:29
書評掲載日:2018-11-20 00:11:09
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/271428/review/216885/
ラビッタちゃんは、2018年・本の中のマイベストドレッサー賞です♪
ずっと気になっていた表紙のかわいい子。いっつも貸出中でやっとこさご対面できました。
彼女の名前はラビッタちゃん。パパとママといもうとと山で暮らしています。
お話は「初めてのお使い」で町に行って頼まれものを買ってくる様子を描いたもの。……続きを読む
—————————
10位
書籍:『死者の学園祭 赤川次郎ベストセレクション(12)』
(赤川次郎/KADOKAWA)
レビュアー:ぱせりさん 得票数:28
書評掲載日:2018-11-24 08:14:58
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/271528/review/217128/
次々にクラスメイトが三人、事故や自殺を装いつつ殺されてしまう。三人は亡くなる前に学校の視聴覚室で、何かを見ている。#カドブン
とても久しぶりに赤川次郎を読んだ。
この作品は、昭和52年に発表されたそうで、背景がいろいろと懐かしかった。
ビデオカセット、16ミリフィルム、スライドなどがスチール棚に並ぶ視聴覚室。家庭のなかの親子電話。
「ながら族」という言葉もそういえば、聞かなくなってもう長い。……続きを読む
—————————
10位
書籍:『アライバル』
(ショーン・タン/河出書房新社)
レビュアー:あかつきさん 得票数:28
書評掲載日:2018-11-25 11:12:21
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/169259/review/172517/
これは、我々の物語でもある。 生まれてから同じ場所から一歩も歩まずに死んでいく人間は少ない。人は皆移民だ。 その普遍性ゆえに、この本は、文字を超え国境を越えて愛された。
男がたった一人、家族を故国に残し新たな土地に足を踏み出す。
言葉も文化も何もかもわからぬ、不安と希望に満ちた新生活。
その中で、やがて男は町の人々と絵を使ってコミュニケーションを始める。……続きを読む
—————————
12位
書籍:『孤狼の血』
(柚月裕子/KADOKAWA / 角川書店)
レビュアー:ことなみさん 得票数:27
書評掲載日:2018-11-23 00:08:26
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/271516/review/217093/
「孤狼の血」読み終わりました。いい題名を付ける人です。 雑用が挟まって一気読みができなかったのですが、時間があれば徹夜してでも読みたいくらい面白かったです。日本推理作家協会賞受賞作でした。
『発見!角川文庫70周年記念大賞』に参加します。後ろに解説があるので(たまにないのがありがっかりしますが)、買って読むなら文庫に決めているのです。70周年なら積んでいるかもと探したらありました。最近好きになった柚月裕子さん、面白くて佐方シリーズをみんな読み終わり一安心つもりでしたが記録が抜けています。「臨床真理」や「蟻の菜園」も読んだなと思ったら本棚の下書きのところにひとつ「蟻の菜園」が残っていました。……続きを読む
—————————
12位
書籍:『銃』
(中村文則/河出書房新社)
レビュアー:m181さん 得票数:27
書評掲載日:2018-11-19 20:01:49
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/202853/review/216804/
映画を見に行く為の予習のつもりで読んだ作品だったが、この激しさに感情が右往左往し、行き場を失ってしまった。
中村文則さんのデビュー作品。
これは危険だ。
読み終えた、今の気分は、チーズフォンデュを無理やり、北京ダックにされる鳥みたいに、地中に埋められ、口から流し込まれ、火傷はするわ、心臓に悪いは、胸やけはするわ、吐き出したい。そういう激しい作品だった。……続きを読む
—————————
12位
書籍:『ハレのヒ食堂の朝ごはん』
(成田名璃子/角川春樹事務所)
レビュアー:波津雪希さん 得票数:27
書評掲載日:2018-11-20 21:35:05
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/242047/review/216967/
野良猫と餌を取り合うホームレスから奇跡的に社会復帰した女性の物語。
同僚がしでかした犯罪の濡れ衣のお蔭で、会社を首になり資金が尽きたので、売春に手を出した大家深幸。
でも、二時間で二万五千円というのは大家深幸には大金かも知れませんがこれで人生を棒に振るには安すぎます。……続きを読む
—————————
12位
書籍:『罪と罰 上』
(ドストエフスキー/角川グループパブリッシング)
レビュアー:mono sashiさん 得票数:27
書評掲載日:2018-11-22 12:10:59
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/195958/review/217013/
~本との縁を信じて~ #カドブン
本を読み始めた頃、サマセット・モームの読書の手引きや三田誠広のエッセイを読んだことは、私にとって不幸な体験だったのかもしれない。この世には、自分の知らない小説が果てしなく存在しており、読まなければならない小説がごまんとある、と思い知らされたからだ。一冊の本とじっくり向かい合うことよりも、未読の作品の方が気になってしまうぐらい、読書に集中できなかった。……続きを読む
—————————