こんにちは! 本が好き!編集部の和氣です!
2018年8月の人気書評ランキングを発表します。
(同じレビュアーさんが違う書評でランクインしていた場合はより上位の書評のみを掲載。つまり2018年7月で、投票数が上位だった10人の書評が掲載されています!)
1位
書籍:『クリック?クラック!』
(エドウィージダンティカ/五月書房)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:43
書評掲載日:2018-08-06 05:33:06
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/267436/review/209490/
彼女が「クリック?」と聞いたらすぐに「クラック!」と応えよう。なぜって何千という女たちの声が、彼女のすり減った鉛筆の先から文字となって溢れ出すことを待ち望んでいるのだから。今も、これからも。
エドウィージ・ダンティカは1969年、ハイチに生まれた。
12歳の時、先に渡米していた両親の後を追ってアメリカに渡り、ブルックリンのハイチ系アメリカ人コミュニティで暮らすようになったのだという。……続きを読む
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2位
書籍:『水の継承者 ノリア』
(エンミイタランタ/西村書店)
レビュアー:darklyさん 得票数:40
書評掲載日:2018-08-01 20:25:27
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/236177/review/209194/
決して派手ではないSFであるが、近未来の世界観のリアルさと人の生き方について考えさせられる。
人類は終わりなき資源の争奪戦を繰り広げた挙句、地球環境は破壊され水も含めて利用可能な資源はほとんど失われ北極圏に近い地域に住んでいた。現代の技術も失われ電気機器などその名残はプラスティック墓地と呼ばれるゴミの山の中にあるだけである。為政者はいつの時代もあるように自分たちを正当化する歴史を人々に信じ込ませている。……続きを読む
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2位
書籍:『後宮小説』
(酒見賢一/新潮社)
レビュアー:efさん 得票数:40
書評掲載日:2018-08-15 05:44:27
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/10142/review/210277/
な、なんと! こ、これは史上最低の戦いだぁ…(゚д゚lll)
地上のどっかにある中国っぽい国。
そこの皇帝が腹上死しました(だから後に諡して腹宗なんて名前をつけられたわけなんですが)。
帝位は弱冠17歳の皇太子に継がれたわけなのですが、そうなると後宮も新たに作り直しになります。
宦官たちは、それぞれ地方に散って後宮に入れる宮女候補を探しにかかります。……続きを読む
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4位
書籍:『変身・断食芸人』
(カフカ/岩波書店)
レビュアー:barbarusさん 得票数:38
書評掲載日:2018-08-04 15:03:40
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/12546/review/209572/
「俺、なにやってんだろ・・・」と思う時。
ある日突然大きな毒虫に変身した青年グレゴール・ザムザの顛末を描く『変身』と、数十日に渡る”断食芸”で一世を風靡しながら時代とともに忘れ去られ、それでも独り断食を続ける男の末路を描く『断食芸人』の二編を収録。両編ともに主人公と周囲の人物との齟齬が痛々しく、時に滑稽な文章がより読む側を鞭打つ。……続きを読む
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5位
書籍:『おらおらでひとりいぐも 第158回芥川賞受賞』
(若竹千佐子/河出書房新社)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:37
書評掲載日:2018-08-09 13:58:07
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/259472/review/209925/
人生はいつだって未整理で、人はいつだって物語の途上なのかもしれない、が。
第158回芥川賞受賞作。
桃子さんは老女である。
夫には先立たれ、16年をともにした老犬も世を去った。
息子とも娘とも疎遠である。
ひとりぼっちで生きている桃子さんだが、その日常は存外にぎやかだ。……続きを読む
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5位
書籍:『人魚ノ肉』
(木下昌輝/文藝春秋)
レビュアー:はるほんさん 得票数:37
書評掲載日:2018-08-08 09:22:37
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/266218/review/209833/
京と私の黒歴史(笑)
書評を始める前に、昔語をしよう。
もうずいぶん前になるが、新選組にハマったときに
人様に借りて新選組乙女ゲーに人生初挑戦した。捏造されたイケメンと恋愛シチュに、なんかもう酷い脇汗が出た。……続きを読む
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7位
書籍:『蛍川』
(宮本輝/角川書店)
レビュアー:ことなみさん 得票数:36
書評掲載日:2018-08-08
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/96060/review/209901/
「蛍川」と「泥の河」が収められている。
「泥の河」で1977年(昭和52年)に太宰治賞。「蛍川」で1978年(昭和53年)に芥川賞を受賞した。宮本輝さん30歳でここが作家としての出発点だった。
角川文庫版を読んだが奥付を見ると昭和55年初版、手持ちの物は平成20年、77版になっている。……続きを読む
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8位
書籍:『月と六ペンス』
(サマセットモーム/新潮社)
レビュアー:BOOKSHOP LOVERさん 得票数:35
書評掲載日:2018-08-22
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/216395/review/210831/
本書を読む前はちゃんと楽しめるかどうか不安だったのだが幸運なことにそれは杞憂に終わったのであった。
埼玉県朝霞市にチエノワブックストアという書店がある。駅ビルにあり街の本屋という属性を活かしながらも、お土産になるような本をオシャレに展示販売したりブックカバーコンテストを開催したりするなど、様々な試みを行なっている老舗書店だ。……続きを読む
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8位
書籍:『洗濯屋三十次郎』
(野中ともそ/光文社)
レビュアー:Wings to flyさん 得票数:35
書評掲載日:2018-08-22
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/268299/review/210766/
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8位
書籍:『遭難信号 (創元推理文庫)』
(キャサリン・ライアン・ハワード/東京創元社)
レビュアー:マックさん 得票数:35
書評掲載日:2018-08-20
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/267029/review/208921/
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