あの人を偲ぶ:『苦海浄土 わが水俣病』作家・石牟礼道子さん、2月10日に逝去

2018年2月10日、『苦海浄土 わが水俣病』の作家である石牟礼道子さんが逝去されました。工場廃水の水銀が元凶となって引き起こされる病、水俣病。この文明の病を、共感を持って描き出した名作『苦海浄土 わが水俣病』は、第1回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞しています(その後辞退)。

人間の生き方に迫った作品を残した石牟礼道子作品の本が好き!レビューを紹介します。

代表作・苦海浄土

書籍:苦海浄土 わが水俣病
(石牟礼道子講談社)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/59279/review/197425/

ピックアップ書評(臥煙さん)

文明と人間の存在の意味、原罪への問い、高度経済成長の下、隠れた悲劇……続きを読む

生きとし生けるものの生命に宿る魂との交流を描いた

書籍:水はみどろの宮
(石牟礼道子福音館書店)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/239211/review/157005/

ピックアップ書評(バニラ風味さん)

自然は神。力強く美しい自然の中で育つ少女の不思議なお話。……続きを読む

いのちと食の営みを綴ったエッセイ

書籍:食べごしらえおままごと
(石牟礼道子中央公論新社)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/205887/review/131421/

ピックアップ書評(かもめ通信さん)

石牟礼道子さんの訃報が届いた。

その代表作『苦海浄土』は
「絶対に読む!」と決めていた本ではあったが
その長さに躊躇して随分長いこと未着手のままだった。

この本は数年前、“本命”に手を伸ばす前に
“ちょっと肩慣らし”のつもりで手にした本だった。

元々農協の広報誌に連載されていたエッセイをまとめたもの、
といっても単なる食べ物ネタではない。……続きを読む

いくつかレビューを読みましたが、どの作品も長い時間を書けて読んだり、何度も読み直したりしたくなるような作品のようですね。人間とは? 生命とは? といった深い命題を描いた作品だからかもしれません。

ほかの石牟礼道子作品のレビューはこちらです。

本の感想は、本が好き!へ投稿してみてくださいね。
会員登録はこちらから。

■関連記事
あの人を偲ぶ:ロシアの文豪、フョードル・ドストエフスキー
あの人を偲ぶ:不朽のファンタジー小説「ゲド戦記」作家、アーシュラ・K・ル=グウィン

(和氣)

フォローする