【本が好き!ランキング】今週の1位は、不思議の国のアリスのその後を描いたファンタジー ショーニン・マグワイア『不思議の国の少女たち (創元推理文庫)』(東京創元社)

こんにちは。本が好き!編集部の和氣です。

2018年12月10日~2018年12月16日の人気書評ランキングを発表します。

1位
不思議の国の少女たち (創元推理文庫)
書籍:不思議の国の少女たち (創元推理文庫)
(ショーニン・マグワイア/東京創元社)
レビュアー:darklyさん 得票数:34
書評掲載日:2018-12-13 21:51:00
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/271163/review/216927/

「不思議の国」は子供時代だけのものだというは大人の勝手な思い込みである。

「不思議の国の少女たち」という題名ですが、登場する少年少女たちは「不思議の国」にいるわけではありません。「不思議の国」ら帰ってきた少女たちの物語です。

「死者の殿堂」から帰ってきた主人公ナンシーは、普通の少女に戻ってほしいと願う両親にある学園に入れられる。その学園は不思議の国に戻りたいと切望する少女たちに現実の世の中と折り合いをつけるすべを身に着けさせるべく自らも不思議の国にいたエリノア・ウエストが経営している。……続きを読む

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2位
ヒトラーのモデルはアメリカだった――法システムによる「純血の追求」
書籍:ヒトラーのモデルはアメリカだった――法システムによる「純血の追求」
(ジェイムズ・Q・ウィットマン/みすず書房)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:32
書評掲載日:2018-12-13 10:04:24
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/272155/review/218408/

ある人種をその人種であることを理由に排除していくということ

少々思い切ったタイトル(原題はHitler’s American Model)である。著者は米国人であり、読者の反発を予想してか、本書中でも慎重な説明がされている。
アメリカはユダヤ人を虐殺してはいないし、ナチズムに加担はしていない。しかし、ナチスが法整備にあたり、アメリカの人種隔離政策を参考にし、それを取り入れたことが史料からは読み取れる、というのが本書の主眼である。……続きを読む

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3位
世にも奇妙な君物語
書籍:世にも奇妙な君物語
(朝井リョウ/講談社)
レビュアー:m181さん 得票数:30
書評掲載日:2018-12-13 21:51:07
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/272132/review/218419/

タモさんの「世にも奇妙な物語」に憧れた。朝井リョウの「世にも奇妙な・・・」

作者の朝井さんは、タモリのあの番組のファンでした。

自分で、あの世界を書いてみようとして書き上げたのが、本作「世にも奇妙な君物語」です。
だから、物語は5話構成になっています。
あの作品の特徴は、ホラー的であり、SF的でもあり、理不尽。そして、強烈なオチが最後に用意されています。このラストのオチが楽しみだと言っても過言ではない。……続きを読む

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4位
徳川の歴史再発見 森林の江戸学
書籍:徳川の歴史再発見 森林の江戸学
(徳川林政史研究所/東京堂出版)
レビュアー:休蔵さん 得票数:28
書評掲載日:2018-12-10 07:02:48
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/192079/review/216318/

江戸時代の森林政策から現代を反省することが数多くありそう。江戸時代の人たちは自らを省みて政策を立案していたようだが、現代はどうか?

毎年、春になると花粉症に関するニュースが報道される。
まあ、実際には花粉症の問題は春だけに限らないのだが・・・
花粉症に悩む身からすると、花粉だけを敵視してしまいがち。
しかし、花粉症の問題は樹木が原因というわけではなく、森林政策のまずさからきたもの。
そして、森林政策の在り方については、江戸時代の300年から学ぶことが大きいようだ。……続きを読む

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4位
黄色の扉は永遠の階 (第三の夢の書)
書籍:黄色の扉は永遠の階 (第三の夢の書)
(ケルスティン・ギア/東京創元社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:28
書評掲載日:2018-12-13 21:43:53
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/271531/review/217646/

悪の企みから世界を救うのは、愛か勇気かはたまた知恵か!?もしかして美味しいお菓子だったり!?

15歳の女の子リヴ・ジルバーは妹のミアと大学で文学を教えているママ、
それにナニーのロッティと愛犬のプリンセス・バターカップと暮らしていたが
ママから新しい恋人と彼の二人の子どもたちと同居することに。……続きを読む

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4位
噴煙姉妹
書籍:噴煙姉妹
(名梁和泉/KADOKAWA)
レビュアー:Kuraraさん 得票数:28
書評掲載日:2018-12-13 21:49:23
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/271267/review/217179/

決して心を揺らしてはいけないのです。だって噴火してしまうんですもの….  #カドブン

「やーめちゃくちゃ楽しかった!!楽しすぎてあっという間だったわ」
…という声が聞こえて来そうに思えた小説。これ私の声ではないのです。本書を一番楽しんだのは間違いなく作者でしょうね(笑)

設定がハチャメチャだったのと、この何とも言えない雰囲気を持つ装丁画に負けた。どうなることやらと不安と期待を胸に思い切って献本に応募しました。……続きを読む

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7位
アンソロジー カレーライス!!
書籍:アンソロジー カレーライス!!
(藤原新也/)
レビュアー:efさん 得票数:27
書評掲載日:2018-12-14 06:00:39
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/204971/review/218431/

みんな大好き カレーライス!

タイトルの通り、著名作家によるカレーエッセイ集です。
収録されている作家さんは、池波正太郎、中島らも、林真理子、伊丹十三、阿川佐和子、東海林さだお、山口瞳などなど、食にも造詣が深い方が多くいらっしゃいます。

それぞれに、カレーに対する思い入れ、カレーの思い出などを綴っているのですが、結構共通して取り上げているトピックもあります。……続きを読む

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8位
悪意の森 (上)
書籍:悪意の森 (上)
(タナ・フレンチ/集英社)
レビュアー:ことなみさん 得票数:26
書評掲載日:2018-12-12 10:42:43
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/34405/review/218374/

子供の行方不明事件が20年後に再び姿を現す。ホラーチックな興味深いテーマで緊張感があるが、主人公の悩みばかりが重すぎた。

上下巻です

エドガー賞、アンソニー賞、マカヴィティ賞などの新人賞受賞作

読みにくい、長い話だった。

最初のページなど改行がわずかで、べったりと活字で埋まっている、処女作だからか、やたら修辞や比喩に凝っている。……続きを読む

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8位
オリンピックがやってきた 1964年北国の家族の物語
書籍:オリンピックがやってきた 1964年北国の家族の物語
(堀川アサコ/KADOKAWA)
レビュアー:波津雪希さん 得票数:26
書評掲載日:2018-12-10 04:58:58
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/255334/review/218285/

昭和の時代の東京オリンピック開催の頃の青森の話です。

『オリンピックがやってきた』というタイトルで青森県が舞台だったので、てっきり札幌オリンピックの話だと勝手に思い込んで本を読んでいくとどうやら昭和の時代の東京オリンピック時代の話で、オリンピックにかかわる選手でもなく一般庶民の話でした。……続きを読む

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10位
完璧な家
書籍:完璧な家
(B・A・パリス/ハーパーコリンズ・ ジャパン)
レビュアー:星落秋風五丈原さん 得票数:25
書評掲載日:2018-12-14 06:36:42
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/271623/review/217334/

とばっちりはジョージ・クルーニー~傾いた家の理由は?

郊外の豪華な邸宅に被せた表紙タイトルの「家」の文字だけが傾いている。その前の「完璧な」を打ち消しているような、意味深なデザインだ。原題は「Behind Closed Doors」。ドアの向こうにある世界=家族を、他人は垣間見ることができない。……続きを読む

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10位
黒の扉は秘密の印 (第二の夢の書)
書籍:黒の扉は秘密の印 (第二の夢の書)
(ケルスティン・ギア/東京創元社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:25
書評掲載日:2018-12-10 05:56:36
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/266833/review/218216/

恋の行方も他人の夢も気になるけれど、なにより気になる万能薬!?バニラキプフェルのお味が知りたい!

友だち、恋人、家族……誰かの夢を覗いてみたいと思ったことがあるかしら?
方法は簡単。
まずは相手の私物を手に入れること。
自分が眠るときにその私物を身につけること。
夢の中で自分の夢の扉を見つけること。……続きを読む

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