こんにちは。本が好き!編集部の東郷です。
2019年6月3日~2019年6月9日の人気書評ランキングを発表します。
1位
書籍:『ロイスと歌うパン種』
(ロビン・スローン/東京創元社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:36
書評掲載日:2019-06-07 06:17:28
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/276570/review/228366/
間違いなくパンが食べたくなって、おそらくあなたもパンを焼いてみたくなります。 #やまねこ新刊 #東京創元社
プログラマのロイスが地元企業から引き抜かれて転職したサンフランシスコのIT企業はいわゆるブラック!?
給料はいいが朝から晩まで働きづめで家に帰る時間を惜しんで会社で寝泊まりするような青白い顔をした同僚達はお金を貯めて早期引退する日を夢見ている。……続きを読む
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2位
書籍:『献灯使』
(多和田葉子/講談社)
レビュアー:darklyさん 得票数:33
書評掲載日:2019-06-03 21:55:58
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/226179/review/228264/
人類に明るい未来はあるのか。ひょっとすると多和田さんはそう思っていないのかもしれない。
物語の舞台は汚染され作物は主に北海道と沖縄で生産される時代の日本。日本は鎖国政策を取っている。医療が発達し死ぬことがない頑丈な体を持つ高齢者と生物としてあらゆる機能が弱く寿命も短い子供たちが共存する世界。100歳を超えた義郎と曾孫の無名は一緒に住んでいる。……続きを読む
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3位
書籍:『蜩ノ記』
(葉室麟/祥伝社)
レビュアー:ことなみさん 得票数:32
書評掲載日:2019-06-07 16:52:13
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/187178/review/228465/
限られた命を生きる心意気に、武士というものの潔さ、雄々しさや剛さを感じ、さわやかな読後感だった。
戸田秋谷は、将軍家側室(お由の方)との不義密通の罪で十年後に切腹という沙汰が下る。その間 向山村に幽閉され、三浦家の家譜編纂を命じられる。
限りある命を感じながら、自然に恵まれた静かな地で日々を送っていた。……続きを読む
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4位
書籍:『オジサンはなぜカン違いするのか』
(香山リカ/廣済堂出版)
レビュアー:sawady51さん 得票数:31
書評掲載日:2019-06-07 05:50:57
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/278302/review/228385/
一つでも心当たりがあればそれは令和の時代には受け入れられない価値観かも
「長年マジメに一生懸命やってきて、いまも変わらないつもりなのに、最近なぜか周囲の目が冷たい」―若者や女性とのコミュニケーションにうっすらとした不安を覚える、昭和半ば生まれのオジサンたち。ズレの根源は、オジサンたちが無意識のうちに引きずっている「昭和」な価値観にあります。何がカン違いで、どうすれば地雷を避けられるのか。若者の心理にも詳しい精神科医からの厳しくも温かいアドバイス。……続きを読む
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5位
書籍:『重森三玲モダン枯山水』
(大橋治三/小学館)
レビュアー:休蔵さん 得票数:30
書評掲載日:2019-06-03 07:02:53
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/274511/review/227942/
伝統とモダンの融合。奇抜と思いきや繊細。重森三玲の庭園には驚かされます。
重森三玲という作庭家を知ったのはいつころだったろうか?
そんなに前ではないため、実際に見ることができた作品は数少ない。
数少ないながらも奇抜という印象ばかりが残ってしまっていた。
本書に触れ、奇抜という印象が、実はきちんとした作庭術の基礎の上に成り立っていたと知り、驚いてしまった。……続きを読む
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6位
書籍:『しゃばけ』
(畠中恵/新潮社)
レビュアー:Yasuhiroさん 得票数:29
書評掲載日:2019-06-03 16:10:17
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/37675/review/227475/
お江戸を揺るがす連続殺人犯を追いかけつつ、妖(あやかし)が見える病弱な若旦那の謎に迫っていく、秀逸な時代物ファンタジー。先日の「つくもがみ貸します」についで、いよいよ「しゃばけ」を読んでみました。江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う…。愉快で不思議な大江戸人情推理帖。日本ファンタジーノベル大賞優秀賞。(AMAZON解説より)……続きを読む
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6位
書籍:『ブラウン神父の童心【新版】』
(G・K・チェスタトン/東京創元社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:29
書評掲載日:2019-06-03 05:25:53
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/278005/review/227972/
#東京創元社 #文庫創刊60周年 お祝い企画に参加すべく、100年前に書かれた推理小説の古典に初挑戦!
ヨーロッパでも1、2を争うほどの強大な頭脳と賞され、世界にその名を轟かせるパリ警視庁の警視総監ヴァランタン捜査官は、希代の大泥棒フランボウを捕まえるべくロンドンに向かう列車の中で、小柄な神父に出会う。……続きを読む
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6位
書籍:『虐殺器官〔新版〕』
(伊藤計劃/早川書房)
レビュアー:Yasuhiroさん 得票数:29
書評掲載日:2019-06-08 08:16:56
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/240968/review/228294/
夭折の天才SF作家伊藤計劃の処女作。膨大な知識と情報の中から適切なガジェットを選び出し、それらを手際よく精密に積み重ね構築したポスト9.11のパラレル・ワールド。
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9位
書籍:『フクロウの家』
(トニー・エンジェル/白水社)
レビュアー:ぱせりさん 得票数:27
書評掲載日:2019-06-09 07:03:19
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/275672/review/223789/
フクロウ、フクロウ、フクロウ。
フクロウ、フクロウ、フクロウ。
一口にフクロウといっても、沢山の種類のフクロウが――世界じゅうに217種も存在するそうだ。
身体の大きさが一番小さいサボテンフクロウは、人間の平均的な親指くらいの大きさで、体重は5グラム程度だというのに、シマフクロウときたら、4.5キロもあり、ハクトウワシより重い。……続きを読む
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9位
書籍:『諸星大二郎劇場 第2集 オリオンラジオの夜』
(諸星大二郎/小学館)
レビュアー:darklyさん 得票数:27
書評掲載日:2019-06-07 21:41:06
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/278360/review/228493/
冬の夜、特定の場所で特定のラジオでしか聴けないオリオンラジオ。幻想的かつノスタルジックな作品集
冬の夜、特定の場所で特定のラジオでしか聴くことができないオリオンラジオ。ラジオからは後に有名となる印象的な曲が流れてくるがその時点では一般公表されていない。その曲をリクエストするのはどこへ行ったのか分からない人々。一体オリオンラジオを放送しているラジオ局は実在しているのか?UFOとの関連は?あの世との関連は?消え去った人々はどこに行ったのか?……続きを読む
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