【本が好き!月間ランキング】2月の人気書評第一位は、統計学で作家の“指紋”を検出する『数字が明かす小説の秘密 スティーヴン・キング、J・K・ローリングからナボコフまで』

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こんにちは。本が好き!編集部の東郷です。

2019年2月の人気書評ランキングを発表します。

(同じレビュアーさんが違う書評でランクインしていた場合はより上位の書評のみを掲載。つまり2019年2月で、投票数が上位だった10人の書評が掲載されています)

1位
数字が明かす小説の秘密 スティーヴン・キング、J・K・ローリングからナボコフまで
書籍:数字が明かす小説の秘密 スティーヴン・キング、J・K・ローリングからナボコフまで
(ベン・ブラット/DU BOOKS)
レビュアー:darklyさん 得票数:41
書評掲載日:2019-02-08 21:08:53
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/274541/review/221670/

私的には現在のところ今年一番の本。

本書はざっくり言えば小説の中に使われている単語を調べそのパターンを解析し統計的に処理することによりどのようなことが分かるかについて書かれた本です。英語での題名は「Nabokov’s Favorite Word Is Mauve」つまり「ナボコフの好きな単語は藤色」となります。それでは何の本か全く分からないためこのような邦題にしたのではないかと思います。
本書の内容は多岐に渡りますが、いくつかの面白いと思った調査について紹介します。
……続きを読む

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2位
シェイクスピアのいる文房具店
書籍:シェイクスピアのいる文房具店
(シンヨンラン/彩流社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:40
書評掲載日:2019-02-11 05:54:16
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/274429/review/221515/

今度の店主はシェイクスピア! 2019 本が好き! #彩流社祭

『トルストイのいる古本屋』につづき、
彩流社から出版されている“はじめて読むじんぶん童話シリーズ”から
もう1冊読んでみました。
このシリーズは文学や芸術、哲学など様々な分野で活躍した偉人たちが
子どもたちのご近所さんとして登場し
子どもたちが抱える悩みの相談にのり、
知恵を授け、良き導き手となるという韓国の「童話」を集めたものなのですが、
今回は韓国のとある街角に
あのシェイクスピアが文房具店をオープン。……続きを読む

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3位
ぼくは本を読んでいる。
書籍:ぼくは本を読んでいる。
(ひこ・田中/講談社)
レビュアー:ぱせりさん 得票数:33
書評掲載日:2019-02-05 09:52:14
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/274197/review/221457/

私も本を読んでいる。

ルカの家には本部屋がある。
五年生になった日、ルカは、滅多に入らない本部屋で、古い五冊の本をみつける。
この五冊だけが、他の本から離れた場所にあって、そのためにかえって存在感をかきたてたこと、
五冊だけが(ほかの本とは異なって)紙のカバーで表紙が隠されていたこと、
一冊開いてみれば、それは古い児童書で、どうも父母いずれかが小学生のころ読んでいた本らしい、と思ったことなどが、ルカをひきつけた。……続きを読む

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3位
テレビ探偵
書籍:テレビ探偵
(小路幸也/KADOKAWA)
レビュアー:マックさん 得票数:33
書評掲載日:2019-02-05 17:20:09
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/272698/review/219579/

小路幸也には『昭和』という時代がよく似合う!!

小路幸也=東京バンドワゴン。
そんな方程式が成り立っちゃうくらい有名な代表作がある人気作家、小路幸也。
私だって、小路さんは大好きだ。
ただ、『東京バンドワゴン』は読んだことがない。
読んだ作品と言えば、
ほぼ変態(もしくは変人)しか出てこない『札幌アンダーソング』シリーズ。
喫茶店が舞台(事件は喫茶店外で起きている)の『ダイ』シリーズ。
商店街が舞台の『花咲小路』シリーズ。
それからノンシリーズを10作足らず。……続きを読む

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5位
脳科学者の母が、認知症になる: 記憶を失うと、その人は“その人
書籍:脳科学者の母が、認知症になる: 記憶を失うと、その人は“その人
(恩蔵絢子/河出書房新社)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:32
書評掲載日:2019-02-01 16:17:21
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/274330/review/221367/

その人を「その人」たらしめているのは何か?

超高齢化社会の到来を控え、山積する問題は多いが、多くの人にとって「認知症」は漠然とした怖れの対象だろう。
家族が認知症になったらどうしよう。自分は認知症になるだろうか。
認知症の治療法にはいまだ、決定打がない。そんな中で、認知症と診断が下ったら、どうすればよいのか途方に暮れる人も多いだろう。患者本人も、家族も、なす術はないのだろうか。
本書の著者は、自意識と感情を専門とする「脳科学者」である。その母がアルツハイマー型認知症と診断された。……続きを読む

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5位

書籍:博士の愛した数式
(小川洋子/新潮社)
レビュアー:m181さん 得票数:32
書評掲載日:2019-02-20
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/113864/review/222363/

数式のように美しい3人の関係は、美そのものでした。 80分しか記憶が継続しない元数学博士と、家政婦母子の友情と愛を描いた秀作。

世界の成り立ちは、数の言葉によって表現できる。
冒頭で博士は言います。
これは数学の物語です。
  
「君の靴のサイズはいくつかね」と博士は問うた。
いきなりである。
「24です」
「ほぉ、潔い数字だ。4の階乗だ」
階乗数とは?
「1から4までの自然数を全部掛け合わせると24になる」

博士にとって数字は、相手と握手をするために差し出す右手であり、同時に自分の身を保護するオーバーだった。……続きを読む

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5位

書籍:辺境メシ ヤバそうだから食べてみた
(高野秀行/文藝春秋)
レビュアー:Kuraraさん 得票数:32
書評掲載日:2019-02-05
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/271454/review/221576/

人間歯止めが効かなくなるとこんなものまで食べるんです。

「ヤバそうだけど、食べてみよう」
「ヤバそうだから、食べてみよう」

この差は大きい。って普通、後者はないだろう!
しかし、当然、高野さんは後者なのです。

あちこちに出向き変なものを食べ続けている高野さんに思わず「あんたも好きねぇ~」と、言いたくなる。高野さん、最初は「ヤバそうだけど」であったそうだが、そのうち「ヤバそうだから」に変わったそう。こうなると人間歯止めが効かなくなるらしい。……続きを読む

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5位

書籍:毒殺師フランチェスカ
(サラプール/集英社)
レビュアー:星落秋風五丈原さん 得票数:32
書評掲載日:2019-02-08
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/221147/review/218214/

チェーザレとはわけあり ルクレツィアとは気の置けない女友達 そしてロドリーゴが雇い主 チェーザレ一族にどっぷりはまってます

ルネサンス期、イタリア。長く教皇位にあったインノケンティウス8世が死の床にあり、枢機卿ロドリーゴ・ボルジアは有力候補者の一人とみられていた。そんな時、彼に仕えていた毒殺師が殺されてしまい、一人娘のフランチェスカが父の後を継ぐことになる。

インノケンティウス8世の死からアレクサンデル6世(ロドリーゴ・ボルジア)の誕生まではドラマティックな展開であり、ドラマでも小説でもよく取り上げられる。ロドリーゴ・ボルジアが第一候補ではなかったにも拘わらず、有力なライバルを退けたからだ。……続きを読む

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9位

書籍:笑う招き猫
(山本幸久/集英社)
レビュアー:波津雪希さん 得票数:30
書評掲載日:2019-02-02
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/52810/review/221410/

売れていない女性芸人の話。

初めて出演したライブでは、アカコは噛みまくり
相棒のヒトミは緊張のあまり、声が上ずってしまい
最悪のデビューでした。

渡されたギャラが入っている封筒は、意外と厚く
期待した『アカコとヒトミ』の二人は封筒の中を見て
中にはレポート用紙が数枚三つ折りになっていたのには
ガッカリ。現金は、たったの二千円。……続きを読む

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9位

書籍:鐘は歌う
(アンナ・スメイル/東京創元社)
レビュアー:休蔵さん 得票数:30
書評掲載日:2019-02-04
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/273753/review/221222/

〈大崩壊〉後のロンドンは、ことばが信用を失い、音がその位置を占めるようになっていた。ことばが信用を失ったことと関係するのだろうか、人々は記憶することが困難な状況に陥っていた。そんな世界の物語。

〈大崩壊〉が発生し、生活システムも環境も大きく転換してしまったロンドンが舞台。
人々はオーダーの鳴鐘に従い日々を生活していた。
鳴鐘の一体化ストーリー、それはある種の洗脳と言える。
この現実世界とは大きく転換してしまった世界での物語だ。……続きを読む

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