2019年本屋大賞ノミネート作品を読もう!〈後編〉

本屋大賞ノミネート作品を読もう!後編をお届けします。

後編では、小野寺史宜、知念実希人、芦沢央、伊坂幸太郎、深緑野分を紹介!

前回に続くエントリーとなった知念実希人さん、『ゴールデンスランバー』で第五回本屋大賞を受賞している伊坂幸太郎さん、先日受賞作が発表された第160回直木賞候補作の深緑野分さん。いづれも実力派ばかり。
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本屋大賞について

■本屋大賞ホームページ https://www.hontai.or.jp/index.html

■本屋大賞ノミネート作品を読もう!〈前編〉

2019年本屋大賞ノミネート作品を読もう!〈前編〉
2019年1月22日、2019年の本屋大賞ノミネート作品10作品が発表されました。 今年のノミネート作品はそうそうたる顔ぶれ。そう...

エントリー作品⑥『ひと』

書籍:ひと
(小野寺史宜/祥伝社)
書籍詳細URL:https://www.honzuki.jp/book/268063/
ストーリー:
たった一人になった。でも、ひとりきりじゃなかった。

両親を亡くし、大学をやめた二十歳の秋。
見えなくなった未来に光が射したのは、
コロッケを一個、譲った時だった――。
激しく胸を打つ、青さ弾ける傑作青春小説!

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エントリー作品⑦『ひとつむぎの手』

書籍:ひとつむぎの手
(知念実希人/新潮社)
書籍詳細URL:https://www.honzuki.jp/book/274073/
ストーリー:
大学病院で過酷な勤務に耐えている平良祐介は、医局の最高権力者・赤石教授に、三人の研修医の指導を指示される。彼らを入局させれば、念願の心臓外科医への道が開けるが、失敗すれば…。さらに、赤石が論文データを捏造したと告発する怪文書が出回り、祐介は「犯人探し」を命じられる。個性的な研修医達の指導をし、告発の真相を探るなか、怪文書が巻き起こした騒動は、やがて予想もしなかった事態へと発展していく―。医療ミステリーの旗手が挑むヒューマンドラマ。

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エントリー作品⑧『火のないところに煙は』

書籍:火のないところに煙は
(芦沢央/新潮社)
書籍詳細URL:https://www.honzuki.jp/book/266802/

ピックアップ書評(darklyさん)
小粒だが一粒で二度美味しいなかなか楽しめるホラー短編集。ホラー好きなら読んでも損はない。初めて読む作家です。内容もホラーということですら知りませんでした。芦沢さん自身が小説上の作家となりこの短編集ができるまでの過程をドキュメンタリー風にした連作短編集です。(中略)
本書の特徴は三つあります。一つ目は物語がドキュメンタリー風に入れ子構造となっていることです。「怪異が起こる」次元、「それを語る人と小説の中の作者がいる」次元、「この短編集を書いている作者がいる」次元、そして「それを読む我々という」次元。キーになるのは榊というオカルトライター。……続きを読む

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エントリー作品⑨『フーガはユーガ』


書籍:フーガはユーガ
(伊坂幸太郎/実業之日本社)
書籍詳細URL:https://www.honzuki.jp/book/270358/

ピックアップ書評(吉田あやさん)

Whoが?___ Youが。二人でふたつの人生から生まれた、切なく優しい遁走曲。2時間ずれて生まれてきた双子の
フーガ(風)とユーガ(優)。

父親の暴力と母親の無関心を「共有」しながら
生き延びてきた不運の双子は、誕生日にだけ
不思議な現象に見舞われ「二人でひとつ」
ならぬ「二人でふたつ」の人生を過ごしてきた。

心拍数と連動するかのように物語を追うペースは上がり、
沢山の哀しみはひとつの点に集約されていく。
人生は儘ならず、時にすれ違うことも、
図らずして運命を重ね合わせることもある。……続きを読む

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エントリー作品⑩『ベルリンは晴れているか』

書籍:ベルリンは晴れているか
(深緑野分/筑摩書房)
書籍詳細URL:https://www.honzuki.jp/book/269524/

ピックアップ書評(タカラ~ムさん)

森深まる謎、思いがけない結末、すべてを読み終えたときに気づくタイトルの奥深さ

のめり込むようにして読んだ。

深緑野分「ベルリンは晴れているか」は、タイトルにあるとおり『ベルリン』を舞台にしたミステリ小説である。時代背景は1945年7月。ヒトラーが自殺しドイツが戦争に負けた時代。終戦直後、アメリカ、イギリス、フランス、ソ連によって分割統治されたベルリンである。

主人公は、アメリカの占領地区に住み、アメリカ軍の慰安用兵員食堂『フィフティ・スターズ』で働くアウグステ・ニッケルという17歳の少女。ある日、彼女は突然あらわれたアメリカ軍の伍長によって、ソ連の管理区域に連行される。……続きを読む

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