こんばんは。本が好き!編集部の和氣です。
2018年6月18日~2018年6月24日の人気書評ランキングを発表します。
1位
書籍:『太宰よ! 45人の追悼文集: さよならの言葉にかえて (河出文庫)』
(青山光二、浅見淵、阿部合成、石川桂郎、石川淳、井伏鱒二など/河出書房新社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:37
書評掲載日:2018-06-19 06:25:57
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/265648/review/206493/
没後70年の桜桃忌に。
太宰治、没後70年を記念して出版されたアンソロジー。
といっても、収録されているのは太宰の作品ではなく、
太宰入水の報せを受けた哀悼の辞をはじめ、作家論、作品論、人物評と、
同時代の作家や評論家、編集者、友人など45人の追悼・追想文が収録されている。……続きを読む
—————————
2位
書籍:『おいしいベランダ。 午前1時のお隣ごはん』
(竹岡葉月/KADOKAWA / 富士見書房)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:36
書評掲載日:2018-06-21 20:35:35
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/250477/review/206312/
美味しくさわやかなラブストーリーがお好みのあなたはもちろん、日頃から野菜不足に悩むあなた、冷蔵庫の中のしなびた野菜に途方にくれているあなた、今夜の夕飯もコンビニ弁当というあなたにもお薦め。
大学進学を機に海外赴任中の従姉の部屋を借りて一人暮らしを始めた栗坂まもりは、講義とバイトと慣れないひとり暮らしで毎日へとへとで三食しっかり野菜を採るようにという母のいいつけをなかなか守れずにいた。……続きを読む
—————————
3位
書籍:『日の名残り』
(カズオイシグロ/早川書房)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:33
書評掲載日:2018-06-20 14:15:34
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/7396/review/206631/
彼が生涯を捧げた「品格(dignity)」のほろ苦さ映画(アンソニー・ホプキンス、エマ・トンプソン主演)をかなり前に見ていたのだが、原作は初読。『マザリング・サンデー』でちょっと思い出して手に取った。舞台は1956年のイギリス。
主人公は大きなお邸の有能な執事として働いてきた初老のスティーブンスである。
世は変わり、現在の主人はアメリカ人富豪だ。……続きを読む
—————————
4位
書籍:『愛犬たちが見たリヒャルト・ワーグナー』
(ケルスティン・デッカー/白水社)
レビュアー:efさん 得票数:29
書評掲載日:2018-06-21 05:37:28
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/235254/review/206664/
とにかく犬たちには愛されたようです
ワーグナーの伝記なのですが、ユニークな点は、タイトル通り、ワーグナーと人生の一時期を共に過ごした愛犬たちの視点を取り入れているところです。……続きを読む
—————————
5位
書籍:『だれでも書ける最高の読書感想文』
(齋藤孝/角川書店(角川グループパブリッシング))
レビュアー:mono sashiさん 得票数:27
書評掲載日:2018-06-19 13:51:12
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/197806/review/206555/
完璧な感想文を書ける本というものは存在しない。完璧な感想文が世に存在しないようにね。(春樹風)
(読書感想文に馬鹿のようにハマった時期があった。数年前のことになる。その際、指南書として買い求めたのが『だれでも書ける最高の読書感想文』だった。)……続きを読む
—————————
5位
書籍:『夜葬』
(最東対地/KADOKAWA)
レビュアー:darklyさん 得票数:27
書評掲載日:2018-06-23 19:28:53
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/242168/review/206802/
日本ホラー小説大賞読者賞受賞作。つくづくホラー小説の難しさを感じる。
栃木県の隔絶された山村である鈍振村(どんぶりむら)の奇妙な風習である「夜葬」。村では人の顔は「神様からの借り物」として死後顔をくりぬいて顔のない地蔵に嵌める。顔をくりぬかれた死者には顔があった部分に炊き立ての白米を盛られる。……続きを読む
—————————
5位
書籍:『とんでもなく役に立つ数学』
(西成活裕/朝日出版社)
レビュアー:darklyさん 得票数:27
書評掲載日:2018-06-20 20:00:15
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/169402/review/206588/
著者の考え方は素晴らしい。ですが、数学が苦手な人が本書で興味を持つかといえばそれは疑問だ。
本書は高校生にもっと数学に興味を持ってほしいという思いから高校生12名に対して4日間特別授業した様子をまとめたものです。数学は現実の世の中にこんなに関係あるんですよということを教えたいという思いが凄く伝わってきます。……続きを読む
—————————
5位
書籍:『いまさら翼といわれても』
(米澤穂信/KADOKAWA)
レビュアー:波津雪希さん 得票数:27
書評掲載日:2018-06-19 21:42:42
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/243875/review/206598/
千反田えるが遂に失踪?これは拉致なのか、それとも・・・。
表題の『いまさら翼といわれても』を入れて6つの短編からなる
古典部シリーズ。しかしながら、いくつかの作品はどこかで
読んだことがあるような気がするのは、デジャブではないと思います。……続きを読む
—————————
9位
書籍:『Audrey Hepburn: Level 2 (Penguin Readers Simplified Text)』
(ChrisRice/Penguin)
レビュアー:三毛ネコさん 得票数:26
書評掲載日:2018-06-21 08:46:21
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/147159/review/206670/
大女優、オードリー・ヘップバーンの伝記です。
オードリー・ヘップバーン。私の好きだった女優である。彼女は1929年にベルギーで生まれた。……続きを読む
—————————
9位
書籍:『マンハッタン英雄未満』
(森雅裕/新潮社)
レビュアー:星落秋風五丈原さん 得票数:26
書評掲載日:2018-06-22 00:13:58
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/106624/review/204892/
楽聖と鬼の副長 共演! ベートーヴェン 三たびあらわる
日本からの留学生・樹音(ジュネ)は、いきなり自分がメシアの母親で、聖ジョン大聖堂で育てられていた幼いメシアが悪魔に誘拐されたと聞かされびっくり。……続きを読む
—————————
9位
書籍:『敗者たちの季節』
(あさのあつこ/KADOKAWA)
レビュアー:Wings to flyさん 得票数:26
書評掲載日:2018-06-22 16:23:44
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/265984/review/206695/
敗者の痛み、負けて何かを得る人々の姿に、夏が鮮やかに匂う。 #カドフェス
『バッテリー』の作者、あさのあつこさんが書く野球小説である。決勝戦で敗者になったのに、代表校の不祥事による辞退で甲子園出場が決まった高校野球部員とその周辺の人々を、連作短編でつないでゆく。……続きを読む
—————————
9位
書籍:『モーツァルトは子守唄を歌わない (fukkan.com)』
(森雅裕/ブッキング)
レビュアー:星落秋風五丈原さん 得票数:26
書評掲載日:2018-06-21 00:05:44
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/184579/review/204893/
探偵ベートーヴェン 颯爽(?)登場(Beethoven Investigates)
1781年、ウィーンで作曲家モーツァルトが死ぬ。
1809年6月、作曲家ベートーヴェンは訪れた楽譜屋で、モーツァルトの娘と噂されるシレーネと出会う。彼女は、自分の父が作曲した子守唄を、モーツァルトの作品として出版した楽譜屋に、抗議しに来ていた。……続きを読む
—————————
9位
書籍:『詩歌の待ち伏せ〈1〉』
(北村薫/文藝春秋)
レビュアー:ことなみさん 得票数:26
書評掲載日:2018-06-19 15:15:24
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/41751/review/206561/
<待ち伏せ>という題名。読書好きにとってこういうシーンが多ければ多いほどいい。本を開いて出会った言葉や文章に再会した感動とか、懐かしい題名を思い出し長い疑問が解けることがあるとか。
北村さんの、そんな嬉しい出会い、まるで待ち伏せに逢ったような驚きと感激が満載のエッセイ。……続きを読む
—————————
9位
書籍:『美女と野獣』
(ボーモン夫人/角川書店)
レビュアー:すずはら なずなさん 得票数:26
書評掲載日:2018-06-22 00:37:54
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/150585/review/206710/
アニメ、ミュージカル、ミュージカル映画、何かと話題の「美女と野獣」の原点は……。
ボーモン夫人というのがこの作品の作者の名前ですが、他にももう一つ以前に書かれたヴィルヌーブという人の版というのもあるようです。大筋は同じなのですが、先のヴィルヌーブ版の方が長く詳細な設定があるとのこと。……続きを読む
—————————
9位
書籍:『人間失格』
(太宰治/新潮社)
レビュアー:たけぞうさん 得票数:26
書評掲載日:2018-06-23 09:32:39
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/9927/review/206800/
恥の多い書評を書いて来ました。 #カドフェス「勝手にコラボ企画「カドフェス2018」を制覇するぜ!!」参加書評です。これほどの著名作をわたしは読破していなかったのです。
家人から読破というほどの厚さでもないだろうとの言葉をうけ、
自らのふがいなさに気づきます。……続きを読む
—————————