【今週の気になる近刊】6/20発売 スコット・クリスチャンソン、松田 和也(訳)『図説 世界を変えた100の文書』(創元社)


本が好き!のサービスである「本が好き!らぼ 近刊情報サーチ」の中から、本が好き!編集部のメンバーが、独断と偏見とその時の気分で選んだ近刊情報をお届けする「今週の気になる近刊」。

第9弾は和氣が推薦する、創元社から明日6/20に発売になる、スコット・クリスチャンソン、松田 和也(訳)『図説 世界を変えた100の文書』です。

いつの頃からか、たくさんの文化史本が出版されています。例に漏れず僕もこの「〜の歴史」や「世界を変えた〜」といった本は大好きなのですが、今回紹介するのは「文書」に着目した本書です。

『易経』や『ハンムラビ法典』、ホメロスの『イリアス』と『オデュッセイア』などといった古典から、世界最初のツイート、WikiLeaks、エドワード・スノーデン・ファイルといったつい最近の文書(テキスト?)まで、世界を変えた文書を豊富な図と解説で紹介する本です。うーん、手にとって観てみたい!

『図説 世界を変えた100の文書』


書籍:図説 世界を変えた100の文書
スコット・クリスチャンソン、松田 和也(訳)/創元社)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/265907/

内容紹介
世界史に大きな変化をもたらすきっかけを生んだ文書[ドキュメント]を100本選び写真と解説で構成した、見て読んで楽しく学べる図説世界史。古くは易経(紀元前2800年頃)やハンムラビ法典(前1754年)から、新しくは、初めてのツイート(2006年)、ウィキリークス(2007年)、エドワード・スノーデンのファイル(2013年)までを収録。自然科学関連文書も多く、バランスのよい構成。歴史は文書で作られる。

【取り上げた文書[ドキュメント]】
『易経』/ハンムラビ法典/ホメロスの『イリアス』と『オデュッセイア』/『孫子』/死海文書/『マハーバーラタ』/『カーマ・スートラ』/プラトン『国家』/ガンダーラ語仏教写本/『クルアーン』/マグナ・カルタ/『異端の根絶について』/『神学大全』/ヘレフォード図/グーテンベルク聖書/レオナルド手稿/アルハンブラ勅令/コロンブス書簡/ペトルッチの『ハルモニーチェ・ムージチェス・オデカトンA』/ルターの95ヶ条の論題/ヴォルムス勅令/『マゼラン航海記』/『インディアスの破壊についての簡潔な報告』/グレゴリウス歴/欽定訳聖書/メイフラワ誓約/シェイクスピアの〈ファースト・フォリオ〉/『天文対話』/チャールズ1世の処刑命令書/『サミュエル・ピープスの日記』/アイザック・ニュートン文書/英語初の印刷新聞/権利の章典/サミュエル・ジョンソン『英語辞典』/独立宣言/『国富論』/合衆国憲法/人間と市民の権利の宣言/女性と女市民の権利宣言/ルイジアナ買収/メリウェザー・ルイスの経費一覧/ナポレオン法典/ロゼッタ・ストーンの解読/世界最初の写真/奴隷制廃止法/自然淘汰に関するチャールズ・ダーウィンのノート/世界最初の電報/『共産党宣言』/ロジェの『英語語句宝典』/ジョン・スノウのコレラ地図/世界最初の地下鉄網/サムター要塞電報/奴隷解放宣言/アラスカ購入小切手/『戦争と平和』/蓄音機/『夢判断』/タイタニック沈没/サイクス=ピコ協定/バルフォア宣言/ツィンメルマン電報/ウィルソンの14ヶ条/修正第19条/ヴェルサイユ条約/ヒトラーの25ヶ条綱領/ツタンカーメン墳墓の発見/エンパイア・ステイト・ビルディング/エドワード8世退位文書/テレヴィジョン番組表/ミュンヘン協定/独ソ不可侵条約/対日宣戦布告/マンハッタン計画ノート/ヴァンゼー議事録/アンネ・フランクの日記/ドイツ降伏文書/国連憲章/ジョージ・オーウェル『1984年』/マーシャル・プラン/世界人権宣言/ジュネーヴ条約/人口登録法/DNA/ローマ条約/ジョン・F・ケネディの就任演説/ビートルズとEMIのレコーディング契約書/マーティン・ルーサー・キング・ジュニア「私には夢がある」/『毛主席語録』/トンキン湾決議/アポロ11号飛行計画書/アップル・コンピュータ社/Internet Protocol/ドイツ最終規定条約/世界最初のウェブサイト/「ビン・ラーデン、合衆国内攻撃を決断」/イラク戦争決議/世界最初のツイート/WikiLeaks/3次元宇宙地図/エドワード・スノーデン・ファイル

『図説 世界を変えた100の文書』を注文する

ほかの「世界を変えた〜」は?

書籍:世界を変えた100人の女の子の物語
エレナ・ファヴィッリフランチェスカ・カヴァッロ/河出書房新社)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/262888/

ピックアップ書評(かもめ通信さん)

一気に読もうと思うなかれ。少しずつ読むのが○。ときどき派生読書に進むのもよし。

原題は「Good Night Stories for Rebel Girls」
クラウドファンディングで資金を募ったところ、史上最高額を集めたという話題の本。
世界36国で発売され、 累計100万部突破しているのだとか。……続きを読む


書籍:世界を変えた100の本の歴史図鑑: 古代エジプトのパピルスから電子書籍まで
(ロデリックケイヴサラアヤド樺山紘一/原書房)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/227654/

ピックアップ書評(ツンドクさん)

洞窟壁画、古代エジプトとのパピルスから電子書籍まで100冊の「本」でたどる人類の叡智の歴史!オールカラーでまだ見たこともない世界中の秘宝書籍のめくるめく世界!

『○○の100冊』なる本を最近良く見かけますが、この本こそは『世界を変えた100の本』ですから、その辺の『○○の100冊』とは次元が違います。綺麗なカラー写真を眺めるだけで、先人たちの知恵と努力のおかげで今こうして世界中の本が手軽に読める幸せを噛み締め、心の涙が止まりません。……続きを読む


書籍:ニンジンでトロイア戦争に勝つ方法 上: 世界を変えた20の野菜の歴史
(レベッカラップ/原書房)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/225125/

ピックアップ書評(allblue300さん)

副題に「世界を変えた20の野菜の歴史」と持ってきた本書『ニンジンでトロイア戦争に勝つ方法』は、野菜が身にまとう歴史的背景を面白おかしくエロく語る、野菜にまつわるエトセトラを教えてくれる楽しい一冊です。

面白おかしくはさておき、エロくっていったいなんだよ!?けっして濡れ場が出てくるわけではありません。神よ、なぜこうも人間は雄々しき性への渇望にあふれているのでしょうか!アスパラガス、ニンジン、セロリ、なんとレタスにまで、人類は数多くの野菜たちにバイアグラとしての役割を与えてきたのです。……続きを読む

こうやって見ていくと、たくさんの人や物事があって初めて現在の我々の生活は成り立っているのだなと感じ入ります。梅雨時の晴れ間です。本屋さんで手にとって眺めに行ってみるのはいかがでしょうか?(もちろんその後買ってくださいね笑)

本の感想は、本が好き!へ投稿してみてくださいね。
会員登録はこちらから。

フォローする