【本が好き!ランキング】今週の1位はレビューにも猫愛が詰まった『俺、つしま』

こんばんは。本が好き!編集部の東郷です。改めまして、

2018年5月28日~2018年6月3日の人気書評ランキングを発表します。

1位
俺、つしま
書籍:俺、つしま
(おぷうのきょうだい/小学館)
レビュアー:はるほんさん 得票数:37
書評掲載日:2018-05-28 23:19:04
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/265207/review/205131/

これは書評ではない。(ごめんなさい)
最近の漫画は大概ネットで立ち読みできるようになっているから、
チェックしてから購入することが多い。
が、恋はハリケーンである。
本屋で恋に落ちてしまった。つしまさんのこのふてぶてしい頬に。

……続きを読む

—————————

2位
わたしの心のなか (鈴木出版の海外児童文学 この地球を生きる子どもたち)
書籍:わたしの心のなか (鈴木出版の海外児童文学 この地球を生きる子どもたち)
(シャロン・M・ドレイパー/鈴木出版)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:36
書評掲載日:2018-05-30 06:13:46
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/220954/review/205116/

どんなに言葉を重ねても語り尽くせないものがある。 #やまねこ祭 #やまねこ20周年
たとえば家族との会話でも、仕事のやりとりでも
ネットを通じての交流でも、本のレビューを書くという行為においてでさえ、
どんなに言葉を選んでも、どんなに言葉を重ねても
自分の想いを相手に伝えきることができないという現実の前に
途方に暮れることがある。この物語の素晴らしさをあなたに伝えたいけれど
心の中に沸き上がってくる想いを
うまく言葉に出来ないもどかしさに唇をかむ。……続きを読む

—————————

3位
もうひとつのワンダー
書籍:もうひとつのワンダー
(R・J・パラシオ/ほるぷ出版)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:32
書評掲載日:2018-05-28 05:36:26
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/251666/review/204819/

きっとだれもが主人公。 #やまねこ祭 #やまねこ20周年
前作 『ワンダー』では、
いじめっ子として悪役を一手に引き受けてしまった感のあるジュリアン、オーガストの幼なじみではあるが、しばらく前に少し離れた町に引っ越して
オーガストのことを知らない新しい友人たちと遊ぶクリストファー、

オーガストが入学時には、案内役を引き受けたひとり
優等生のシャーロット

3人の視点から語られる“もうひとつのワンダー”は、
前作と同じようにそれぞれがひとり語りをする形で綴られているが続編ではなく、
サイドストーリーといったところ。……続きを読む

—————————

3位
ホイッパーウィル川の伝説
書籍:ホイッパーウィル川の伝説
(キャシーアッペルト、アリスンマギー/あすなろ書房)
レビュアー:哀愁亭味楽さん 得票数:32
書評掲載日:2018-05-31 03:05:29
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/242362/review/205330/

とても悲しく、とても優しい物語。
そこはアメリカの北東部、ヴァーモンド州。深い森に囲まれたこの地に、ジュールズとシルヴィアという姉妹が住んでいました。

妹のジュールズは石マニアの女の子。そして、シルヴィアはココナッツの香りが大好きで、そして学校で誰よりも足が速いのが自慢でした。

二人が住む家の近くには、ホイッパーウイル川という川が流れていました。その川には、ある伝説があったのです。それは、強い願い事を書いた「願い石」をその川に投げ入れれば、その願いが叶えられるという伝説。……続きを読む

—————————

3位
コードネーム・ヴェリティ (創元推理文庫)
書籍:コードネーム・ヴェリティ (創元推理文庫)
(エリザベス・ウェイン/東京創元社)
レビュアー:Wings to flyさん 得票数:32
書評掲載日:2018-05-31 14:49:40
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/246021/review/205361/

結末の見えないストーリーに魅了され、忘れがたい衝撃を心に刻む「戦争文学」である。 #やまねこ20周年
読者を翻弄する意表をついた構成、結末の見えないストーリーに魅了された。本書は「エドガー賞YA部門最優秀作品」を受賞したそうだが、実に巧みに織られたミステリだと思う。しかしそれ以上に、戦争を描いた文学である。固い絆で結ばれた若いふたりの女性は、それぞれの立場で必死に戦争と対峙する。……続きを読む

—————————

3位
さよならドビュッシー
書籍:さよならドビュッシー
(中山七里/宝島社)
レビュアー:ことなみさん 得票数:32
書評掲載日:2018-05-31 10:03:33
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/183175/review/205342/

このミス大賞の本、オススメで知って読んだ。 音楽に絡めたミステリだが、事故にあった高校生の遥が怪我に負けず(それも火傷から)立ち上がっていく物語だった。
火災で亡くなった祖父の莫大な遺産を受け継ぐことにはなったが、自分も重度の火傷で目指すピアニストへの道が閉ざされようとした。
そこに、先生の知り合いで天才ピアニスト(岬)が指導をしてくれることになる。
彼は、諦めかけた彼女を、心身ともに支え、音楽家として、ピアニストとして立ち直らせていく。……続きを読む

—————————

3位
ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 下
書籍:ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 下
(ダヴィドラーゲルクランツ/早川書房)
レビュアー:darklyさん 得票数:32
書評掲載日:2018-05-30 20:00:10
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/259461/review/200893/

ミレニアムシリーズ第5弾。シリーズ最大の魅力「疾走感」が戻ってきた。
上下巻通じての書評となります。

「ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女」に引き続き、ダヴィド・ラーゲンクランツが作者です。あとがきによれば、元々ミレニアムはスティーグ・ラーソンによって第10部まで予定されていたそうです。ラーゲンクランツは第6部までしか書かないと公言しているようです。……続きを読む

—————————

8位
偽りのレベッカ
書籍:偽りのレベッカ
(アンナ・スヌクストラ/講談社)
レビュアー:yukoさん 得票数:29
書評掲載日:2018-06-02 21:29:11
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/261828/review/205509/

万引きして逮捕された私は、とっさに、自分は「私は十一年前に誘拐されたの。」と言ってしまう・・・ どんでん返しの結末に、久しぶりにこりゃやられたわー!
腹ペコで、ロールパン、チーズ、りんごを万引きした私。
身分を証明するものを何も持っていなかったので、警察に引き渡されることに。

警察官を目の前にして出てきた言葉は、

「私の名前はレベッカ・ウィンター。十一年前に誘拐されたの」……続きを読む

—————————

9位
なぜ一流の男の腹は出ていないのか?
書籍:なぜ一流の男の腹は出ていないのか?
(小林一行/かんき出版)
レビュアー:sawady51さん 得票数:28
書評掲載日:2018-05-31 10:02:13
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/217256/review/204727/

なぜ一流の男は腹が出ていないのか?腹のたるみで損してる!?
実は男性の脂肪は落ちやすい。男性の体には「内臓脂肪」がつきやすいという特徴があり、この内臓脂肪は血中に溶け出しやすいという性質があるからだ。血中に溶け出した内臓脂肪は、「基礎代謝」を高めることで比較的かんたんに落とすことができる。基礎代謝を高めるためには、食物繊維を多く取って内臓のぜん動運動を活発にしたり、高たんぱくな肉や魚を食べて筋肉量を増やせばよい。……続きを読む

—————————

9位
許されざる者
書籍:許されざる者
(レイフ・GW・ペーション/東京創元社)
レビュアー:はるほんさん 得票数:28
書評掲載日:2018-06-01 11:15:59
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/261465/review/205377/

何と言う苦い旨味だろう。
ここで上がっていた評を拝読していて、
自分の中の老人小説探知機がピコピコと点滅していた。
うむ、老人と呼ぶにはややヤングながら、
なかなかロウジンスキーのツボを心得とるじゃないかチミ。
↑どこから目線なの

かつて犯罪捜査局に勤めた主人公が、脳梗塞で倒れることからストーリーは始まる。……続きを読む

—————————

9位
ノーベル賞の真実:いま明かされる選考の裏面史
書籍:ノーベル賞の真実:いま明かされる選考の裏面史
(アーリングノルビー/東京化学同人)
レビュアー:風竜胆さん 得票数:28
書評掲載日:2018-05-29 17:58:31
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/264222/review/203879/

ノーベル賞の生理学・医学賞、化学賞の分野での受賞者の仕事とどのような過程を経て受賞に至ったのかが書かれています。
本書に書かれているのは、ノーベル賞の生理学・医学賞、化学賞の分野で、受賞者がどのような過程を経て決定されたのか、どのような内容がノーベル賞を受賞したのかなど。決してタイトルから連想するような裏歴史的なものではない。
 著者は、約20年も、ノーベル生理学・医学賞委員会の委員を務めたという。また本書の出版社は、文科系の出身者にはあまり馴染みがないかも知れないが、昔から主に化学に関する本を出版しており、この方面では有名な出版社である。……続きを読む

—————————

12位
はるかな国の兄弟
書籍:はるかな国の兄弟
(アストリッド・リンドグレーン/岩波書店)
レビュアー:ぱせりさん 得票数:27
書評掲載日:2018-05-31 07:14:49
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/20180/review/205127/

なぜ、こどもの「死後」の物語なのだろう。
リンドグレーンの作品のなかには、美しいが(わたしにとっては)ちょっと異質だと感じる、一連の作品がある。
たとえば、この本『はるかな国の兄弟』がそうだ。
乱暴を承知で、すごく簡単に言ってしまえば、これ、亡くなった子どもたちの死後の冒険の物語なのだ。
わくわくする、はらはらする、物語はほんとうにおもしろい。生前よりも死後のほうが輝く物語、とも思う。
……続きを読む

—————————

12位
アインシュタインと相対性理論 (世界の伝記 科学のパイオニア)
書籍:アインシュタインと相対性理論 (世界の伝記 科学のパイオニア)
(D・J・レイン/玉川大学出版部)
レビュアー:ちょわさん 得票数:27
書評掲載日:2018-05-29 01:14:59
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/265101/review/204916/

子どもの頃は問題児だった。公務員として働きながら「特殊相対性理論」を発表。相対性理論以後はぱっとしなかった。天才アインシュタインの人生は、実はイメージを裏切ることだらけ。#やまねこ祭 #やまねこ20周年
ワタクシ、一応農学部を出ているのだが、数学化学物理学が大の苦手であります。今はどうか知らないが、私が受験した当時は、数学や化学を選択しなくても受けられる農学部が結構あったのだ。で、潜り込んだものの、当然必修科目に化学の基礎実験とかが普通にあったので泣いた。泣きながら何とか提出したレポートの数式に尋常じゃない量の赤字の添削がされていて、この大学はZ会かと思った。ありがた申し訳ない思い出である。……続きを読む

—————————

14位
雪のひとひら
書籍:雪のひとひら
(ポールギャリコ/新潮社)
レビュアー:Kuraraさん 得票数:26
書評掲載日:2018-05-29 00:31:07
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/33276/review/204274/

雪のひとひらが見せるたくさんの姿に魅了され、しばし他にはない独特な世界観に浸る。
てっきり雪の一生を描いた話かと思っていましたが、
いつしか雪が人の姿と重なり、読者は女性の一生、
そして人の一生と向き合う形で本をめくることになる。

雪のひとひらがこの世に生まれた瞬間からはじまる話は、
時にひやひやさせられたり、微笑ましくながめたり。

まるで自分の気持ちもひらひらと舞いながら
自然のなかに溶け込んでいくような心地よさを覚える。
……続きを読む

—————————

15位
弁護士アイゼンベルク (創元推理文庫)
書籍:弁護士アイゼンベルク (創元推理文庫)
(アンドレアス・フェーア/東京創元社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:25
書評掲載日:2018-06-01 11:43:15
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/264727/review/204759/

スリリングな展開、高いエンタメ度、読みやすい翻訳、気になる点がないわけではないが、それでもやっぱりこれは買いでしょ!
敏腕女性弁護士が主人公のドイツミステリで、
翻訳を手がけるのは酒寄進一氏とくれば、
かなり硬質の社会派ミステリに違いないと
勝手に想像を膨らませていたのだけれど
読んでみるとこれが
びっくりするほどエンタメ度の高いサスペンスだった。
……続きを読む

—————————

フォローする