こんにちは! 本が好き!編集部の和氣です!
2018年3月の人気書評ランキングの発表です!!
(同じレビュアーさんが違う書評でランクインしていた場合はより上位の書評のみを掲載。つまり2018年3月で、投票数が上位だった10人の書評が掲載されています!)
1位
書籍:『ゆるりまいにち猫日和』
(ゆるりまい/幻冬舎)
レビュアー:マックさん 得票数:45
書評掲載日:2018-03-13 16:17:01
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/261210/review/198241/
猫との暮らしは楽しくて、嬉しくて、悲しくて、ちょっぴり切ない。
私の1番古い記憶は父の友人の家に行き、数匹いた紀州犬の子犬の中から白いわんこを貰ってきた時のものだ。
その子に「チビ」と名付け(母は最後まで桃太郎にしようと言っていたらしいが、私が押し切ったみたい)、19歳で亡くなるまで楽しく仲良く一緒に過ごした。
では猫は・・・と考えると、私が小学5年生の時。……続きを読む
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2位
書籍:『天使』
(佐藤亜紀/文芸春秋)
レビュアー:Yasuhiroさん 得票数:43
書評掲載日:2018-03-19 07:17:01
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/10130/review/199234/
知性と教養を強要し、思惟できない者は読まなくていいとでも言いたげな、高慢なまでの文章。危険だが極上な火酒のごときSF小説だ。久しぶりに終わるのが惜しいと思った。
ベックさんのレビューのお陰でやっとたどり着いた、文書フェチの極楽。デビュー作「バルタザールの遍歴」は読んでいたのに、まさかこんな反則手のような物凄いSFを上梓されているとは、迂闊なことこの上なかったです。これに比肩しうるほどの文章を読んだのはいつ以来だろう?と考えるに、辛うじて思い出せるのは、ギブソンの「ニューロマンサー」くらい、ほんと随分昔のことです。……続きを読む
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2位
書籍:『はなとゆめ』
(冲方丁/KADOKAWA/角川書店)
レビュアー:yukoさん 得票数:43
書評掲載日:2018-03-21 21:57:16
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/239665/review/200412/
中宮定子に出会い、華と崇め、尽くした・・・清少納言は「枕草子」をなぜ書いたのでしょうか。
紫式部とライバルとして描かれることの多い清少納言。
源氏物語が大好きなので、あまりいいイメージのなかった清少納言のこの物語を読んで、
紫式部とは全く違うタイプの清少納言について、
なぜ「枕草子」を書いたのか、そして華やかな宮廷で巻き込まれた権力争いについて、など、とても楽しく読むことができました。……続きを読む
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4位
書籍:『まんがでわかるまんがの歴史』
(ひらりん、大塚英志/KADOKAWA)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:41
書評掲載日:2018-03-16 22:47:28
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/261595/review/200029/
見てわかる日本のまんがの変遷--戦中・戦後、そして手塚治虫という巨人。
まんが原作者・評論家による日本まんがの歴史を、まんが家がまんが化したもの。
いわば、まんがを学ぶための「学習まんが」である。
現著者がネコのキャラクターと一緒に講義する形式で、取っ付きやすく敷居は下げてあるが、骨格となるのはかなり骨太な評論であり、核となる視点がいくつかある。
まんが化されているために、百聞は一見に如かず的にわかりやすいのが美点である。……続きを読む
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5位
書籍:『消滅遺産 もう見られない世界の偉大な建造物』
(安倍雅史、ナショナルジオグラフィック/日経ナショナルジオグラフィック社)
レビュアー:あかつきさん 得票数:39
書評掲載日:2018-03-06 05:57:35
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/262245/review/199252/
消滅したもの,消滅しようとしているもの,消滅したが再建されたもの… ナショナル・ジオグラフィックが1888年から記録してきた,破壊の歴史.
世界には,消えゆく遺産が多々存在する.無論,それらの全てが人間の暴力によって消え去ったわけではない.経年劣化や気候変動など自然の経過で消えていったものはそれこそ星の数に上るだろう.我々はこの小さい星で堆積した遺産の上に生きている.
しかし,ここ100年ではどうだろう?……続きを読む
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6位
書籍:『ベートーヴェンの真実』
(リディア・ニブリーラッセル・マーティン/PHP研究所)
レビュアー:Wings to flyさん 得票数:38
書評掲載日:2018-03-19 07:24:00
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/255377/review/200155/
「僕という人間をわかってもらいたい。」ベートーヴェンの切なる願いを叶えた、遺髪をめぐるノンフィクション。 #やまねこ祭
ベートーヴェンは、かなりお付き合いし辛い性格の人だったらしい。この本にも、癇癪持ちで揉め事を起こしまくったエピソードが紹介されている。ベートーヴェンが若い頃からずっと身体の不調に苦しめられていたこと、聴力を完全に失った絶望感も、そういう性格の形成と無縁ではないだろう。……続きを読む
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7位
書籍:『チェコの十二ヵ月―おとぎの国に暮らす』
(出久根育/理論社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:38
書評掲載日:2018-03-02 06:30:54
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/261117/review/198611/
プラハを拠点に絵本や児童書のさし絵などを手がける出久根育さんのエッセイ集。書籍化にあたって描きおろされたというイラストがふんだんに盛り込まれていて美しく贅沢な1冊だ。
1998年にはボローニャ国際絵本原画展入選、
2003年にはブラティスラヴァ世界絵本原画展グランプリを受賞して
プラハを拠点に絵本や児童書のさし絵などを手がける出久根育さんのエッセイ集。……続きを読む
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7位
書籍:『新装版 殺戮にいたる病』
(我孫子武丸/講談社)
レビュアー:darklyさん 得票数:38
書評掲載日:2018-03-03 21:27:36
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/262135/review/199035/
推理小説を書くんだという作者の心意気を感じる作品
本書は推理小説の読むべき本という情報を得てから長らく積読状態となっていたものです。
どうやら叙述トリックを使ったミステリというカテゴリーのようですが、その手の本は数冊読んだことがある程度です。……続きを読む
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9位
書籍:『アフガニスタン敗れざる魂―マスードが命を賭けた国』
(長倉洋海/新潮社)
レビュアー:有坂汀さん 得票数:35
書評掲載日:2018-03-18
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/262681/review/200144/
「9.11」の2日前。アフガニスタンの地でジャーナリストを装った刺客によって暗殺されたアハマッド・シャー・マスード氏。本書はマスード氏と同い年であり、盟友だった長倉洋海氏の手掛けた慟哭の手記です。
本書が刊行されたのは2002年。僕もその時に読んだのでずいぶんと前の話になりますが、本書はその後の世界情勢を一変させたニューヨーク世界貿易センタービルを崩落させた「9.11」こと「アメリカ同時多発テロ事件」。……続きを読む
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10位
書籍:『ベートーヴェンの真実』
(リディア・ニブリーラッセル・マーティン/PHP研究所)
レビュアー:三太郎さん 得票数:34
書評掲載日:2018-03-24
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/255377/review/200590/
米国西海岸のサンノゼには個人がつくったベートーヴェン研究センターがある。設立者ともう一人の米国人の熱心なべートーヴェン愛好家がオークションで落札したベートーヴェンの遺髪の数奇な運命とは。#やまねこ祭り
先日、ブルックナーの音楽に関するレビューを書いたばかりですが、その中でブルックナーの交響曲について曲想とメロディーの単調さと、それに見合わないまでの曲の冗長な長さと書きましたが、ベートーヴェンの第九交響曲についても同じことが言えるでしょう。この二人は、少なくとも交響曲については、メロディーの美しさとは別の美しさを音楽に求めていたと思います。……続きを読む
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10位
書籍:『処刑の文化史』
(ジョナサン・A・ムーア/ブックマン社)
レビュアー:oldmanさん 得票数:34
書評掲載日:2018-03-10
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/261267/review/199573/
もし死刑が公開されたたら、あなたはそれを見に行きますか? 人類は洋の東西を問わず処刑を公開してきました。それは見せしめであると同時に娯楽でもあったのです。
献本の抽選にはずれたので、図書館から借りて読んでみました。
実は40年程前、法学部刑法ゼミの学生だった僕は、卒論の代わりにゼミ論とも言うべきものを書きました。……続きを読む
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