こんにちは! 本が好き!編集部の和氣です!
2018年2月の人気書評ランキングの発表です!!
(同じレビュアーさんが違う書評でランクインしていた場合はより上位の書評のみを掲載。つまり2018年2月で、投票数が上位だった10人の書評が掲載されています!)
1位
書籍:『わかったつもり 読解力がつかない本当の原因』
(西林克彦/光文社)
レビュアー:哀愁亭味楽さん 得票数:46
書評掲載日:2018-02-08 03:51:45
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/40176/review/197269/
この世界にあなたが読めない本なんてない、という話。
えー、相も変わりません。本日ご紹介したいのは、西林克彦著「わかったつもり 読解力がつかない本当の原因」でございます。
近頃巷ではよくこんなことが言われているのございます。曰く、「最近の若者は読解力が落ちている!」と。……続きを読む
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2位
書籍:『地下鉄道』
(コルソンホワイトヘッド、ColsonWhitehead/早川書房)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:45
書評掲載日:2018-02-05 06:00:23
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/258974/review/196983/
「おれの主人は言った。銃を持った黒んぼより危険なのは、本を読む黒んぼだと。そいつは積もり積もって黒い火薬になるんだ!」
全米図書賞、アーサー・C・クラーク賞等、アメリカで数々の賞を受賞している話題作と聞いてはいた。
普段はあまり文学賞に興味を示さない私だがピュリッツァー賞受賞作となれば話は別だ。
この賞と私の相性がいいことは 既に確認済みだから。そんなわけで発売前から読むと決めていたのでなるべく先入観を持たないよう情報を遮断した上で読み始めた。……続きを読む
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2位
書籍:『サロメ』
(ワイルド/岩波書店)
レビュアー:Yasuhiroさん 得票数:45
書評掲載日:2018-02-12 07:56:13
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/1185/review/197038/
原田マハの同名小説を読んで押さえておかねばと思った原作。やはりオスカー・ワイルドは天才。そして福田恆存も。ついでに多部未華子も(マジですよ)。
以前原田マハの「サロメ」をレビューしましたが、その時に風師匠にもコメントを頂いた原作を再確認しなきゃ、と思いつつ今頃になってしまいました。原田さんの文章ほとんど忘れてるし(苦笑。併読しながら読みました。 ……続きを読む
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4位
書籍:『タンゴ・イン・ザ・ダーク (単行本)』
(サクラ・ヒロ/筑摩書房)
レビュアー:yukoさん 得票数:44
書評掲載日:2018-02-12 21:59:30
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/260667/review/197677/
やけどをしたから顔を見られたくないのと、妻は地下室に引きこもり、夫は長らく妻に会えなくなる。なんとも不思議なこの夫婦は、一体お互いの何を知っているのだと、深い沼へとずぶずぶ沈んでいく・・・
寝室も別々、結婚式もあげなかったし、お互いの誕生日祝いもしない、
出会って五年、結婚して三年の夫婦。 ……続きを読む
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5位
書籍:『孤独について―生きるのが困難な人々へ』
(中島義道/文藝春秋)
レビュアー:有坂汀さん 得票数:42
書評掲載日:2018-02-01 13:00:40
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/47058/review/196792/
本書は「戦う哲学者」の異名を持つ中島義道先生が自らの「来し方」を振り返りつつ、艱難辛苦の果てに「孤独を楽しみ、孤独を磨きあげ、孤独に死のう」という積極的孤独を選びとるまでの思索を描ききった軌跡です。
「お前は人を遠ざけて生きている!」
僕は幼少期に肉親からこの言葉を擲着けられて以来、そのまま現在に至るわけですが、そう思えば僕が中島義道先生の著作および「中島哲学」に惹かれたのは「必然」だったのでしょう。……続きを読む
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6位
書籍:『黙殺 報じられない“無頼系独立候補』
(畠山理仁/集英社)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:38
書評掲載日:2018-02-06 22:25:28
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/257437/review/197222/
逃げない者たちの熱き闘い
「泡沫候補」と呼ばれる候補者がいる。
有力な支持者もいなければ、政党の後ろ盾もない。知名度もなければ、資金も十分にはない。ないない尽くしで、しかし、彼らはドン・キホーテよろしく、選挙に立候補するのである。そしてたいていの場合は、当然のごとく、あえなく散る。……続きを読む
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7位
書籍:『花まんま』
(朱川湊人/文藝春秋)
レビュアー:darklyさん 得票数:37
書評掲載日:2018-02-03 21:50:36
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/233678/review/195837/
このような作家を今まで知らなかったのが悔しい。
私はあまり本についての情報をまめにチェックしたりしないため、巷では有名で人気がある作家のことを全く知らないということがよく起こります。朱川さんも人気作家で直木賞も取っていますが、このサイトの皆さまの書評によって初めて知った次第で、面白そうだと思って読んでみました。一応直木賞を取った作品から読んでみようと。
この短編集を読んでの感想をまず一言で表すと「どストライク」です。面白いし、とても好きな作品ですし、作風です。もし私が作家になれるとしたら、こんな作品を書いてみたいと思うぐらいです。……続きを読む
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8位
書籍:『椋鳥日記』
(星新一/角川書店)
レビュアー:ぱせりさん 得票数:36
書評掲載日:2018-02-09 08:46:41
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/5167/review/195981/
本の中を散歩しているような読書だった。
本の中を散歩するような読書だった。
あちらの町角、こちらの袋小路に迷い込み、あるいは森や水辺で佇む。お茶を飲みながら、景色や通り過ぎる人々をぼんやりと眺める。
そんな気持ちでいたら、いつのまにか、未読のページがなくなっていた。……続きを読む
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9位
書籍:『感染地図: 歴史を変えた未知の病原体』
(スティーヴン・ジョンソン/河出書房新社)
レビュアー:あかつきさん 得票数:35
書評掲載日:2018-02-07
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/259486/review/197186/
我々は,問題に蓋をする. 明らかにソレが根源的な問題とわかっていても,簡単に解決しやすい方の課題に手をつけたがる. 「不可視化された問題を可視化すること」それが我々の課題だ.
インフルエンザ祭です.皆様,どうか手洗いとうがいとお祈りをしっかりね!
さて,こんにち,気道から入った病原体が気管支炎や肺炎を,消化管から入った病原体が腸炎を,尿道から入った病原体が膀胱炎や腎盂腎炎を起こすのは一般常識として周知されている.……続きを読む
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10位
書籍:『リラとわたし (ナポリの物語(1))』
(エレナフェッランテ/早川書房)
レビュアー:Wings to flyさん 得票数:34
書評掲載日:2018-02-12
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/250784/review/197573/
「友情」という言葉の中に存在する正負の感情。それを掬い上げる手際の見事さ、ストーリー展開の鮮やかさに、感嘆せずにはいられない。 #はじめての海外文学 vol.3
本書『リラとわたし』は、4部構成の<ナポリの物語>の第1部である。ふたりの女性の60年に渡る友情を描いたこのシリーズ、全世界で累計550万部を超えるベストセラーなのだそうだ。人気がある本が必ずしも感動をくれるわけではないのだが、この作品には度肝を抜かれた。……続きを読む
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