佐藤泰志や庄野潤三、開高健、藤子不二雄Ⓐなどの作家や、友部正人や松任谷由実などのミュージシャンなど、有名人が過去、東京に上京してきたときにどうやって過ごしたか。暮らした街での記録を紐解きながら当時の東京を紡ぐ。
記録でありながらも、どこか著者の私小説風に読めるのは、著者がそれぞれの地域に足を運んだからか。
文学好き、東京好き、本好きであれば間違いない1冊です!
ご応募、お待ちしております!
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以下、【出版社/編集者/著者からのメッセージ】と本書の概要です。
【出版社/編集者/著者からのメッセージ】
二〇一二年十月に出した『上京する文學 漱石から春樹まで』(新日本出版社)の続編のつもりで書き始めた連載が本書にまとまった。
だから連載時には「続・上京する文學」と副題がついていた。近現代の文学者だけに的を絞った前著と違い、ここでは漫画家(藤子不二雄Ⓐ)、ミュージシャン(友部正人、松任谷由実)も加えた。(中略)私の中ではこれから先も「上京者」は、ずっと続いていくテー
マとなりそうだ。(「あとがき」より)【どのような方におすすめか】
岡崎武志ファンのみならず、すべての「上京」してきた人に
古本めぐり40年の著者が、本と街を歩いて辿った作家たちの上京物語
【概要】
佐藤泰志、出久根達郎、庄野潤三、開高健、藤子不二雄Ⓐ、松任谷由実……。作家たちはどんな思いで東京を目指したのか。作家たちの原点が読み解ける、新しい上京&作家論。
【目次】
佐藤泰志 報われぬ東京/出久根達郎の月島/庄野潤三 石神井、そして生田/司修の赤羽モンマルトル/開高健を包み込まなかった東京/一九七一年・阿佐ヶ谷・一本道 友部正人/川を二本超えたら自分に戻る八王子 松任谷由実、他
【書誌情報】
著者: 岡崎武志(著者の本はこちら)
出版社: 扶桑社
価格: 本体1600円+税
頁数: 247P
発売日: 2016年04月15日
ISBN: 9784594074531