こんにちはー。本が好き!編集部の和氣です。
第一弾で取り上げたときに気づけばよかったのですが、そういえば、秋ですね。秋と言えば芸術の秋ですね。
そんなわけで、ここ3ヶ月ほどで本が好き!に投稿された書評の中からいくつかピックアップしていきます。
『印象派の人びと―ジュリー・マネの日記』
モネ、ルノワール、ドガたちの華やかな日常。
ということで、一冊目は10/2に投稿されたたけぞうさんによる書評です。
ベルト・モリゾは非常に気が利いて、穏やかで魅力的だったようだ。
わたしの受けた印象だが、ひょっとしたら彼女の存在があったからこそ、印象派が結束していたような気がした。
書評を読んでいると、当時の芸術サロンのようなものが窺い知れるような本のようですね。
娘のジュリー・マネの目を通すと、画家たちのつながりがみえて面白いのである。
たけぞうさんの書評はこちらから。
『印象派のミューズ:ルロル姉妹と芸術家たちの光と影』
次は『印象派のミューズ:ルロル姉妹と芸術家たちの光と影』の星落秋風五丈原 さんの書評です。せっかくなので西洋絵画つながりにしてみました。
「ウチくる!?」と声をかけると ルノワールとドガとドビュッシーがやって来る ゲージツの秋 あなたもこんなサロンに「くる!?」
なんという贅沢なひとでしょう。一体全体、なぜそんなことができるのでしょうか。
自らも画家であったアンリ・ルロルはヴァイオリンを好んで弾いたが、彼自身は芸術家として大成せず作品の収集につとめた。また芸術家達も「投機目的ではなく純粋に芸術をめでる彼ならば」と作品を託した。理想的なギブ&テイクの関係と言えよう。
なるほど。まさに理想的なギブ&テイクですね。書評によるとこのアンリ・ルロウの娘たちの話にようですが(というかタイトルにも書いてありますが)、芸術家のように反骨精神たくましかったわけでもないようですね。そんな姉妹がどんな人生を送るのか。気になる一冊です。
星落秋風五丈原 さんの書評はこちらから。
『図説・ゼロからわかる 西洋絵画入門』
こちらは10/3にご紹介したばかりなのでそちらに譲りますね。
『江戸の動植物図譜』
さて、4冊目からは日本美術についての本です。『江戸の動植物図譜』についてのefさんの書評から。
書評によると江戸時代は数多くの動植物の細密画が書かれているようですね。なぜなのかと思ってみると、
それは、薬として用いることができる植物の研究(本草)が盛んになり、海外からそのような書籍が盛んに輸入されたこと、各藩の殖産事業振興のため、『諸国産物帳』が編纂されたことなどが原因だったようです。
なるほど。いろいろな理由が重なりあっているのですね。でも、こういう日本の昔の細密画は色が現代ではあまり使われないような微妙な色で、それが素敵なんですよね。
おもしろかったのが河童の絵があるらしいのですね。
ただ、中にはどうかなぁ?と思わざるを得ない図譜もあります。
セイウチの絵があるのですが、これはあまり正確とは言えないでしょう。
極めつけは河童の絵があること。
どこで見て描いたというのだ~!
うーん、どうやって書いたんだろう。気になります。
efさんの書評はこちら。
『美しく生きる―中原淳一その美学と仕事』
次は、時代がもう少し最近になりまして、中原淳一についての本のkuraraさんの書評から。
「美しく生きる」は、中原淳一のイラスト、著名人のエッセイ、
浅丘ルリ子×芦田淳の対談や、装丁画、スーベニール、影絵、
人形等々、数多くの作品をカラーページで飾っている。
指先のしぐさまで、美しい娘たちの姿を見ていると、
ささくれた気持ちが浄化されてゆく。
美しいイラストたちに囲まれ、しばし時を忘れるのであった。
この書評を読んでいると。芸術の秋にピッタリの本のような気がしますね。ぼくも時を忘れたいです。
kuraraさんの書評はこちら。
芸術の秋だからこそ芸術についてもっと知ろう
この記事を書くためにカテゴリ検索で「美術」の書評を読んでいたのですが、もちろんほかにもいろいろな本があって、それに対してのそれぞれの意見があって、芸術というものは本当に奥が深いものなのだと感じ入りました。
このように、本が好き!は書評を書くのもたのしいですが、知らない本を知るためにも役立ちます。例えば、今回の書評は以下のリンクから見つけましたし、ほかにもカテゴリでいろいろな本とその書評が読めるようになっています。
ここで紹介していない本でもおもしろそうな本はたくさんありますので、ぜひ覗いてみてくださいね。
今回は、ワザとらしく無くできたかな(笑)
ではまたあした〜。