こんにちは。本が好き!編集部の和氣です。
2018年10月22日~2018年10月28日の人気書評ランキングを発表します。
1位
書籍:『数学は歴史をどう変えてきたか: ピラミッド建設から無限の探求へ』
(アンルーニー/東京書籍)
レビュアー:あかつきさん 得票数:34
書評掲載日:2018-10-24 09:42:39
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/209714/review/174423/
うっっっつくしい本です。本屋でぱらぱら見て、一目ぼれして購入しました。購入してから気づきました。私、中学生の時から、数学は大っ嫌いだったわ……(笑)。
「数を数える」ということを人類ができるようになったのは、いつのことだろう。
幼児は2歳程で数を数え始める。
カラスは6まで数を数えることができると聞いたことがあるが、ネアンデルタール人は数えることができたのだろうか。……続きを読む
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2位
書籍:『浮世の画家』
(カズオイシグロ/早川書房)
レビュアー:darklyさん 得票数:32
書評掲載日:2018-10-22 20:35:31
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/7398/review/215153/
揺るぎない自分を持っている人はいない。
この本はかなり昔に読んだのですが、数年前に電子書籍のクーポンがあってダウンロードできる中に本書があり、ダウンロードしたまま積読(積電)となっていたものを出張の移動時間や手持無沙汰の時間で再読しました。
ご存知のとおり、カズオ・イシグロの小説は記憶が重要な役割を果たします。話が現在進行しながら回想が挿入され話の全容が明らかになる手法です。本作品もその構成を取りながら戦前・戦後を生きた主人公で画家の小野の揺れ動く心を描いた作品です。……続きを読む
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3位
書籍:『『きょうもバテてます』 脱力系どうぶつ写真集』
(朝日新聞出版/朝日新聞出版)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:31
書評掲載日:2018-10-23 08:32:16
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/270548/review/215172/
「はぁ・・・、やる気出ないなー(--;)」 だいじょぶだいじょぶ、そんな日もあるって。
やる気の出ない人、いませんか?
そんなあなたにこんな1冊。
やる気のない動物たちがいっぱいです。……続きを読む
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4位
書籍:『奇談クラブ』
(野村胡堂/河出書房新社)
レビュアー:darklyさん 得票数:29
書評掲載日:2018-10-25 20:56:21
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/268068/review/215228/
物語に夢中になった子供時代を思い出すような何か懐かしい感じ
銭形平次でおなじみの野村胡堂の小説集です。書店で目について読もうと思ったのは明らかにマーブルさんの影響です。奇談クラブという会の集まりで参加者が自ら体験したことや知っている奇談を披露するという設定で5つの話が収められています。野村胡堂の話の特徴は意外性とその語り口。講談師の話を聞いているようで、すっと話の中に吸い込まれていきます。……続きを読む
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5位
書籍:『ミスコン女王が殺された (創元推理文庫)』
(ジャナ・デリオン/東京創元社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:28
書評掲載日:2018-10-26 19:40:44
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/270144/review/215113/
コージー好きのあなたはもちろん、ロウジンスキーのあなたにも、ジェンダー問題にこだわりのあるあなたにもお薦めできるこの1冊!ただし必ず前作『ワニの町へ来たスパイ』から順番に読んでね!
CIA秘密工作員の若き女性フォーチュンは潜入先の中東某国でトラブルを起こしたが為に命を狙われ、潜伏を余儀なくされて、赤の他人になりすましルイジアナの田舎町シンフルへ。……続きを読む
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5位
書籍:『ベルリンは晴れているか (単行本)』
(深緑野分/筑摩書房)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:28
書評掲載日:2018-10-22 05:47:53
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/269524/review/214643/
いやはや全くこの作家さん、どこまでのびて、どこまで飛んでいくのだろう。(驚)
時は1945年7月。
舞台はナチス・ドイツが戦争に敗れたがために、米ソ英仏の4カ国統治下におかれたベルリン。
ソ連と西側諸国が対立が日に日に激しくなりつつある状況の下、17歳のドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が、ソ連の管轄地域で米国製の歯磨き粉に含まれた毒により不審な死を遂げる。……続きを読む
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7位
書籍:『朝8時までの習慣で人生は9割変わる』
(市川清太郎/サンクチュアリ出版)
レビュアー:sawady51さん 得票数:27
書評掲載日:2018-10-23 06:33:04
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/270515/review/215093/
朝8時までの習慣で人生は9割変わる。早起きを武器に!
早起きは武器になる! 「新しい生き方・働き方」とは?「次世代型」サラリーマンが教える早起きテクニック&「朝時間」の使い方を紹介。……続きを読む
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7位
書籍:『だいぶつさまのうんどうかい』
(苅田澄子/アリス館)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:27
書評掲載日:2018-10-24 09:23:34
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/270579/review/215240/
だいぶつが だいぶつかれた(すみません、ダジャレです(^^;))
秋です。運動会シーズンです。
学校の運動会、町内の運動会とさまざま運動会はありますが、本書はなんと、仏さまの運動会。大勢の仏さまが雲に乗ってやってくるのです。……続きを読む
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9位
書籍:『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet』
(桜庭一樹/角川グループパブリッシング)
レビュアー:m181さん 得票数:26
書評掲載日:2018-10-24 19:47:58
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/34477/review/215225/
あまりにも切なく、悲しくて、もう言葉すらも出てこない。電車の中で読んだら不審者として通報されそう。それほど感情を揺さぶる名著。読み、体感し、心震わせ、13歳の子供に回帰してみてください。
冒頭から、10月に少女がバラバラ遺体で発見されることが暗示されている。
つまり、少女のラスト(死)が確定していることを読者は知らされるのです。……続きを読む
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9位
書籍:『黄色い雨 (河出文庫 リ 5-1)』
(/河出書房新社)
レビュアー:efさん 得票数:26
書評掲載日:2018-10-23 05:25:17
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/244712/review/215175/
何と哀切に満ちた悲しい物語なんだろう
本書には表題作の他、短い物語2編が収められています。
その中から、表題作の『黄色い雨』をご紹介しましょう。物語の語り手は、アイニューリェという村に住む老人です。……続きを読む
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9位
書籍:『ことばでたどる日本の歴史』
(今野真二/河出書房新社)
レビュアー:くにたちきちさん 得票数:26
書評掲載日:2018-10-23 15:42:24
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/270439/review/215011/
縄文時代に、文字はあったのでしょうか。当時の中国の文献に「倭国」はどのように書かれていたのでしょうか。時代はずっと下って、幕末の「異国船打払令」はいかに発せられたのでしょうか。これらの疑問に答えます。
現在の日本人は、日本語を話し、書き、読み、聞く生活をしています。しかし、漢字・漢文が書き言葉になっていたのは、それほど前ではないようです。いつから、今のような言葉になり、文字を使うようになったのかを調べると、日本人のルーツが見えて来るようです。……続きを読む
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9位
書籍:『黒後家蜘蛛の会1【新版】』
(アイザック・アシモフ/東京創元社)
レビュアー:星落秋風五丈原さん 得票数:26
書評掲載日:2018-10-24 00:19:36
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/263506/review/211126/
場をさらうのはいつも給仕~アシモフも属した実在の「トラップ・ドア・スパイダース」という会がモデル
弁護士、暗号専門家、作家、化学者、画家、数学者の六人からなる〈黒後家蜘蛛の会〉と給仕一名は、月一回〈ミラノ・レストラン〉で晩餐会を開いていた。会では毎回のようにミステリじみた話題が出て、会員各自が素人探偵ぶりを発揮する。だが常に真相を言い当てるのは、物静かな給仕のヘンリーだった!……続きを読む
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13位
書籍:『カルピスをつくった男 三島海雲』
(山川徹/小学館)
レビュアー:Wings to flyさん 得票数:25
書評掲載日:2018-10-23 14:56:56
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/269966/review/215195/
国民的飲料誕生の物語から浮かび上がる、ひとりの明治男の人間的横顔。
来年はカルピスが誕生して100年目なのだそうだ。「初恋の味」をキャッチフレーズに売り出されたのは、大正8年(1919)の七夕の日である。
カルピスは、何でもすぐに飽きてしまう日本人に好まれ続けてきた。あの時々飲みたくなる白い甘酸っぱい飲み物をこの世に送り出したのは、三島海雲という男である。……続きを読む
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13位
書籍:『刺青・秘密』
(谷崎潤一郎/新潮社)
レビュアー:Jun Shinoさん 得票数:25
書評掲載日:2018-10-23 21:08:11
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/11265/review/215235/
大谷崎のデビュー作「刺青」。物語が放つ新鮮な妖気。
発表は明治末。大谷崎のデビュー作。うむ、なるほど、といった感があった。
「刺青」「少年」「幇間」「秘密」「異端者の悲しみ」「二人の稚児」「母を恋うる記」が収録されている。……続きを読む
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13位
書籍:『ホネホネたんけんたい』
(西澤真樹子、大西成明、松田素子/アリス館)
レビュアー:休蔵さん 得票数:25
書評掲載日:2018-10-24 06:56:49
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/134094/review/213986/
脊椎動物の柱はホネ。誰の体内にも存在するホネだが、その詳細を知る機会はあまりない。ただし、難しい説明は不要だ。優しく教えてくれる本書があるのだから。
脊椎動物の柱はホネ。
頭蓋骨と肋骨、そして脊椎からなるヘビは、これだけで十分ということを示しています。
しかしながら、この世の中には様々な姿態の動物が存在しています。……続きを読む
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