今年も母の日が過ぎましたが、来月は父の日。まだ一ヶ月前ではありますが読書日和なこの時期に、せっかくなので「お父さん本」を集めてみました。
あの有名詩人・宮沢賢治の父を描く
書籍:『銀河鉄道の父』
(門井慶喜/講談社)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/256388/
ピックアップ書評(Wings to flyさん)
強情でワガママで世間知らずな息子に悩まされながらも、愛さずにはいられなかったパパのお話。
本書は宮沢賢治の人生を描いた小説だが、主役は父親の政次郎である。生まれたての跡継ぎ息子に指を握りしめられた時、「目の奥で湯が煮え」、「いい子いい子。べろべろばあ!」をやりたい衝動に駆られたこの新米パパは、優れた経営者であり、利益を文化事業の形で地域に還元する清廉な人物でもある。政次郎の心の内を能弁に語る本書は、彼が何よりも家族を愛し、たいへん子煩悩な男であったことを読者に告げる。……続きを読む
作家・井上ひさしと暮らしてみれば
書籍:『父と暮せば』
(井上ひさし/新潮社)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/11344/
ピックアップ書評(いけぴんさん)
自分のしあわせに後ろ向きになっている主人公が、応援団長の父親に励まされ、徐々に前に向かって顔をあげていく。物語の底流にある井上ひさしの信念。
1945年8月6日。広島に投下されたピカ(原爆)によって父親、友人、何もかもなくした美津江。それから3年後、自分一人生き残った罪悪感から幸せになってはいけないと自らを律する彼女に淡い恋が・・・。……続きを読む
昭和の女流作家・向田邦子の家庭
書籍:『父の詫び状 <新装版>』
(向田邦子/文藝春秋)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/65936/
ピックアップ書評(マーブルさん)
するすると、ほどけ出てくる思い出は、微笑ましくもあり、切なくもあり。
秋の頃だったか、車を走らせながら聴いていたラジオで、この本の朗読が流れた。……続きを読む
父としてのヨシタケシンスケ
書籍:『ヨチヨチ父 とまどう日々』
(ヨシタケシンスケ奥田英朗/赤ちゃんとママ社)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/256421/
ピックアップ書評(rachelさん)
ヨシタケシンスケさんの父としての視点に何度もしんみり。書評本文に引用させていただいている「パパの役目」は全世界のパパ、必読です。
人気絵本作家ヨシタケシンスケさんの育児イラストエッセー。「パパ目線の初めての育児」というテーマで『月刊 赤ちゃんとママ』に連載されていたものに描き下ろしを加えたものだそうです。……続きを読む
いやー少し調べただけでもたくさんのお父さん本がありました。父の日のプレゼントも、以上の本を読んでから決めてみるとまたいつもとは違った物を選べるかもしれません。