おはようございます! 本が好き!編集部の和氣です!
以前、お伝えしておりました東京小説読書会さんとのコラボ読書会ですが、6/15(水)に無事開催いたしました!
東京小説読書会はふだんは土曜日の朝に持ってきた本について語り合う会のため、課題図書制ははじめて。ぼくもこういった会を運営するのははじめてのため、手探りのスタートでしたが結果としては盛り上がり、あっという間の1時間半でした。
集まったのは5名。ご近所の方から普段は編集者をやられている方、ライターの方などが集まり今回の課題図書『王とサーカス』はもちろん他の米沢穂信作品についても語り合いました。
印象的だった意見について取り上げてみましょう。
「ミステリーというより倫理観を訴える作品」
「文芸は答えではなく、問いを立てることに、意義がある。『王とサーカス』では自分の仕事の功罪とそれを踏まえたうえで自分はどうするのか? という問い」
「初期の西尾維新作品からケレン味とキャラ立ちを抜いたような作品」
「小説っぽくない作品のように読めた」
もちろんここで取り上げた意見以外にもたくさんの意見が飛び交い、「そんな読み方ができるのか」「そういう印象を持てるのか」とひとりではできない読書体験をすることができました。参加者の皆さま、ありがとうございました! もっと詳しい書評については、参加者の方がそれぞれ書いてくださいますので、お待ちください。
<参加者の書評>
- ”「知る権利」は尊いのか” uranoさんの書評
- ”ミステリーである以上、謎を解決する筋はあるのだが本書で著者が描きたいことはそこではなく、「主人公がどういう答えを出すのか」という一点にある” 和氣の書評
(本が好き!でもネコさんややぎりんさん、みなみんさんが書評を上げてくださっているのでそちらもぜひご覧ください。)
- ”記者のあるべき姿が問われます。” ネコさんの書評
- ”王族殺害事件で緊迫するネパールで軍人殺害事件の真相を追う太刀洗万智。敢えて事実を報道しなかったことが、彼女を記者として成長させた。” やぎりんさんの書評
- ”遠いネパールの地で起こった、国王暗殺事件。そこに居合わせた、主人公太刀洗万智は、記事を書くために取材をしながら、ジャーナリストのあり方を考える。ミステリー要素もたっぷり入った、読みごたえある一冊。” みなみんさんの書評
さて、次回の読書会は7/20(水)の19時半からです。
1回目は時間もなく、レビュアーの皆さんも参加できるような仕組みが用意できませんでしたが、次回からはどんどん参加できるような仕組みを作っていきたいと考えています。その第1弾として、課題図書を以下の3冊から本が好き!レビュアーのみなさんの投票で1冊に決めます!
投票についてはこちらの掲示板でお願いいたします!