図書新聞・須藤編集長に書評について伺いました! 〜書評研究会(3)〜

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こんにちは!

本が好き!編集部の和氣です!

みんなで寄ってたかって書評をたのしもうのテーマ「書評の工夫を教えてください!」ですが、本が好き!の外側の意見も聞きたくなってきました。

と、いうことで、毎月、掲載いただいている書評専門誌『図書新聞』の須藤巧編集長にインタビューいたしました!

インタビューの内容は以下から!

どうぞ〜

***

1.本が好き!レビューにかかわらず、どんな書評が読んでいて楽しいですか?

 その本の面白さをまずは取り出してみせてくれている書評。その後で、本の面白さに書評者が感応していることが伝わってくる書評。それはだいたい冒頭を読むだけで直感的に分かります。

2.本が好き!レビューにかかわらず、どんな書評を読むとその本を買いたいと思いますか?

 「この本は読まないと損だな」と思わせ、こちらの「プライド」に触れてくるような書評。そしてその本が単なる情報の集積ではなく、そこには、それ以上、それ以外の何かが書かれているということが分かったとき。

3.(本が好き!レビュアーに向かって)書評を書く際にはどういうことを注意して欲しいですか?

 本が第一で、書評者は二の次なので、自分の話ばかり書くのはやめてほしい。あくまで本のことを輝かせるのが書評であって、書評者が輝いてもしょうがない。当たり前のことですが、書き終えたら、もう一度読み直すこと。簡単そうで、実は自分の文章を読み返すのは恥ずかしく、且つ面倒な作業。でもこの作業をするかしないかが大きな分かれ道。1でお答えしたとおり、冒頭が重要です。いわゆる「つかみ」と全体の構成を念頭において書くことが大切だと思います。

4.書評の目的は何だと思いますか?

 書評紙の立場からすると、①書評を読んだ人がその本を読みたいと、もっと言えば買いたいと思わせること。②一冊読み通さないでも、その本が何を言わんとしているのかを的確に提出すること。③本を通して、その本の世界のみならず、もっと広い世界、世界全体、文明史的なところにまで視野を広げていくこと。書評対象の本を書いた著者、本のまだ見ぬ読者、書評の読者などなど、ひっくるめて、本を扱う書評でありながら、その本(の世界)を超えていくこと。④以下、この項目は無限に続く。書評の世界はあまりに広い。

5.本が好き!にはどんな書評を期待していますか?

 図書新聞が日ごろ掲載しているような書評は「おカタい」ものが多いので、そうではないもの。専門用語をマジックワードのようにちりばめて、何となく立派そうな書評を書くことは実際可能ですが、「本が好き!」には、そういう空疎な内容ではなく、背伸びをし過ぎない(ここがポイント。しなさ過ぎると書評の幅が広がっていかないので)ボキャブラリーで書かれた書評を期待しています。

6.本が好き!レビュアーに対してひと言、お願いします。

 本に限らず、映画や絵画などに接した後に「ああ、面白かった」で済ませてしまうのはもったいない(きっと周囲にはそういう人が多いはず)。そこで思った「面白かった」の核心を掘り、その感動にふさわしい言葉を探し出すことは、ちょっと大げさに言えば、世界の豊かさに触れることでもあります。「本が好き!」レビュアーの方々は本当に層が厚く、そのレビューを通じて初めて知る本もあるくらいです。今後もあっと驚く書評をお待ちしております。

7.どんな書評なら図書新聞様に掲載したいですか?

 後頭部をいきなりコツンと(あるいはゴツンと)たたかれるような書評を掲載したい。そういう言葉の力、言葉の物質性を感じられる書評を是非!

いかがでしょうか?

ホンノワテーマでかもめ通信さんが以下のようにおっしゃっておりました。

うーん。難しいテーマですねえ。
思うに優れた書評と読まれる書評は必ずしもイコールではないような。
書き方の工夫は書き手がなにを(あるいはどこを)めざすのかにもよる気がします。

須藤編集長のお答えを読んでから、考えると……

うーん。やはり、難しいテーマです。

ですが、だからこそ、この書評研究会では、本を、書評を、とことん楽しんでやるための情報を発信していこうと思います。

インタビューして欲しい方などいれば本が好き!編集部・和氣にホンノワテーマでコメントいただければ!

どうぞよろしくお願いいたします。

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