【本が好き!ランキング】今週の1位は韓国若手作家による連作短編『フィフティ・ピープル (となりの国のものがたり)』と#彩流社祭より『まるごとインドな男と結婚したら』!

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こんにちは。本が好き!編集部の東郷です。

2019年2月18日~2019年2月24日の人気書評ランキングを発表します。

1位
フィフティ・ピープル (となりの国のものがたり)
書籍:フィフティ・ピープル (となりの国のものがたり)
(チョン・セラン/亜紀書房)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:33
書評掲載日:2019-02-21 05:41:34
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/270616/review/222174/

(あっ!この人、前にもどこかで見かけた気がする)(こんな場面、前にもどこかでみたような…)と デジャブを感じながら、今日もまた、あの人、この人に会いに行く。

たとえば……
電車やバスに乗り合わせた人たちの
なにげない仕草や、漏れ聞こえた会話の断片から
その人にまつわるあれこれを勝手に想像して空想にふける……
思えば子どもの頃から私にはそんな“クセ”があった。

いつだったか、人待ちをしていた喫茶店で
ぼんやりと店内をながめながら、そんなことを考えていたのだと話したら
遅れてきた相手は少し顔をしかめて
そんな無駄なことを考える時間があったら
単語帳の一つでもめくったらいいのに…と言ったっけ。

そんな風に考えてみたことがなかったと、
心の底から驚く私に、
ますますあきれた顔を向けたあの友人に
この本を薦めたらなんというだろうか。……続きを読む

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1位
まるごとインドな男と結婚したら
書籍:まるごとインドな男と結婚したら
(鈴木成子/彩流社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:33
書評掲載日:2019-02-18 05:43:12
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/220663/review/221857/

タイトルでちょっと損をしている気もするこの本は、異国の地で出逢った人々やその暮らしぶりを鮮やかに描きだすだけでなく、一人の女性の生き様を語りあげた読み応えのある1冊だった。 #彩流社祭

昔から旅好きの間ではよく言われていた。
インドは不思議な国で
訪れた旅人の感想は「もう二度と行きたくない」と思うか
「何度でも行きたい」と思うかのどちらかしかないのだと。

ちなみに私は後者。
90年代に2度ほど訪れたことがあって、
その後も何度か計画を立てたこともあったのだが、
諸処の事情から未だに実現はしていない。…続きを読む

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3位
博士の愛した数式
書籍:博士の愛した数式
(小川洋子/新潮社)
レビュアー:m181さん 得票数:29
書評掲載日:2019-02-20 19:36:11
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/113864/review/222363/

数式のように美しい3人の関係は、美そのものでした。 80分しか記憶が継続しない元数学博士と、家政婦母子の友情と愛を描いた秀作。

世界の成り立ちは、数の言葉によって表現できる。
冒頭で博士は言います。
これは数学の物語です。

「君の靴のサイズはいくつかね」と博士は問うた。
いきなりである。
「24です」
「ほぉ、潔い数字だ。4の階乗だ」
階乗数とは?
「1から4までの自然数を全部掛け合わせると24になる」

博士にとって数字は、相手と握手をするために差し出す右手であり、同時に自分の身を保護するオーバーだった。……続きを読む

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3位

書籍:“妻の地雷”を踏まない本
(鶴田豊和/ぴあ)
レビュアー:darklyさん 得票数:29
書評掲載日:2019-02-22 20:31:19
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/274996/review/222528/

これから結婚する人、これから子供ができる人には参考になるかもしれません。

既婚男性の皆さんは妻の地雷を踏んだことは一度や二度ではないはずです。なぜ爆発したのか分からないまま論理的に反論したところで落としどころも見つからず、モヤモヤとした雰囲気のまま数時間あるいは数日過ごしたことが必ずやあるはずです。……続きを読む

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5位
イリュージョン 悩める救世主の不思議な体験
書籍:イリュージョン 悩める救世主の不思議な体験
(リチャード・バック/集英社)
レビュアー:darklyさん 得票数:28
書評掲載日:2019-02-18 20:22:19
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/197465/review/222135/

ひょっとすると早すぎた傑作か

本書は「かもめのジョナサン」の7年後に書かれた物語です。

飛行機乗りのリチャードは複葉機でアメリカ各地を飛び回り、3ドルで遊覧飛行することで生計を立てていた。ある場所で同じ商売をしているドナルド(ドン)・シモダと出逢う。ドンは元救世主であり半身不随で車いすの客を歩かせて飛行機に乗せたり、水の上を歩いたり、壁をすり抜けたりできる。……続きを読む

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5位
トランクの中に行った双子
書籍:トランクの中に行った双子
(ショーニン・マグワイア/東京創元社)
レビュアー:風竜胆さん 得票数:28
書評掲載日:2019-02-19 17:30:28
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/273618/review/221218/

双子の姉妹は、親の期待に沿って育ってきたが・・・

メインの登場人物はジャクリーン(ジャック)とジリアン(ジル)の双子の姉妹。訳者あとがきを読むと、著者の前作「不思議の国の少女たち」の前日譚とも言える作品のようだ。ジャックとジルは、両親の希望通りに育つ。すなわち姉のジャックは、母親の理想の娘として可愛らしく、そして妹のジルは父の望み通り、男の子のように育った。しかしそこには二人の意思はない。二人とも両親のお人形なのだ。……続きを読む

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7位
掌の小説
書籍:掌の小説
(川端康成/新潮社)
レビュアー:Jun Shinoさん 得票数:27
書評掲載日:2019-02-20 20:52:08
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/44334/review/222407/

「自由だな」と思った若き川端の感覚。

自由だな、と思った122篇。

「文豪ナビ 川端康成」で興味を持って読んでみた。長くとも10ページもない短編が並び続ける552ページ。

幻想的なものもあるし、他愛ない男女のシチューションを作った話もあり、川端目線でスケッチをしている風なものもある。親族の名前、姉の芳子らの名前も散らされる。大半が20代のころ書いたものだそうだが、戦後をにじませる篇も入っている。……続きを読む

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8位
ラプンツェル
書籍:ラプンツェル
(ヤーコプ・ルードヴィッヒ・カールグリム、ヴィルヘルム・カールグリム/)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:26
書評掲載日:2019-02-23 17:29:51
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/275020/review/222568/

ラプンツェルって菜っ葉のことだったのか!(驚/strong>

お馴染グリム童話である。
魔女によって塔に閉じ込められた髪の長い姫。
魔女が

「ラプンツェルや! ラプンツェルや!
お前(まえ)の頭髪(かみ)を下さげておくれ!」

と呼ぶと、高い塔の小さな窓から長い長い金髪を下げ、魔女はそれに捕まって登っていく。……続きを読む

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8位
はじめの四年間―ローラ物語〈4〉
書籍:はじめの四年間―ローラ物語〈4〉
(ローラ・インガルスワイルダー/岩波書店)
レビュアー:ゆうちゃんさん 得票数:26
書評掲載日:2019-02-18 21:41:59
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/39760/review/221518/

ローラの結婚後、4年間の生活の様子。だが物語と言うよりは日記と言った方が良い。ローラの本音が書かれているが、残念ながら、一連の物語のイメージを崩してしまう作品。ファンの方には読むことをお勧出来ない

レビある意味では、一連のシリーズのネタばれになっております。大草原の小さな家、の世界を大事にしたい方は読まない方が良いと思います。
最初の数ページは「この輝かしき日々」の末尾と重なり、アルマンゾの結婚申し込みからふたりだけの結婚式、新居に入るまでとなっている。その後、新婚生活の四年間の描写。……続きを読む

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8位
さいごの毛布 (単行本)
書籍:さいごの毛布 (単行本)
(近藤史恵/KADOKAWA/角川書店)
レビュアー:rodolfo1さん 得票数:26
書評掲載日:2019-02-18 11:58:07
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/216578/review/222057/

ぱっとしない智美はやっと老犬ホームの仕事にありつく。そこでは誰も智美に対して馬鹿にしてきたり敵意を示さない良い勤め口だった。しかし次第に施設には暗雲が漂い始め。。。。最後に全ての謎が明かされる。

近藤史恵作「さいごの毛布」を読みました。近藤先生は不思議な作家です。大長編作品や話題作を物してもいないのに、みんな彼女の作品は何となく読んでいます。小説としてはどれもきっちりまとめてあり、人物描写や風景模写もきちんとしています。しかも歌舞伎探偵ものという独自の強みを持っている。そんな彼女の今回の作品は、犬がテーマの小説です。……続きを読む

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