【本が好き!週間ランキング】今週の1位はオスカー・ワイルド作、曽野綾子訳の『新装版 幸福の王子』!

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こんばんは。本が好き!編集部の東郷です。

2018年10月2日~2018年10月8日の人気書評ランキングを発表します。

1位s
新装版 幸福の王子
書籍:新装版 幸福の王子
(オスカー・ワイルド/バジリコ)
レビュアー:darklyさん 得票数:43
書評掲載日:2018-10-03 22:07:32
書評URL:https://www.honzki.jp/book/269809/review/213696/

見せかけの「幸福の王子」が銅像となって真の「幸福の王子」となる物語。

曽野綾子訳のオスカーワイルド「幸福の王子」です。

秋になり暖かいエジプトに行き遅れた少し利己的なつばめは「幸福の王子」像の下で一夜を明かそうとしていた。雨でもないのに雫がつばめに落ちる。「幸福の王子」が泣いていた。

生前宮殿の中で何不自由なく生涯を終えた「幸福の王子」は銅像となって街の哀しみに気づく。不幸な人々に自分の像に埋め込まれた宝石や金箔を困っている人々に持って行って欲しいとつばめに頼む。

越冬するため早くエジプトに向かわなければならないつばめだが「幸福の王子」の心に打たれて一日、また一日と人々のために運ぶ。つばめの心は暖かくなる。……続きを読む

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2位
日本の小さな本屋さん
書籍:日本の小さな本屋さん
(和氣正幸/エクスナレッジ)
レビュアー:三太郎さん 得票数:34
書評掲載日:2018-10-06 21:08:05
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/267572/review/213923/

誰にでも思い出の本屋さんがあるだろう。僕の場合は、小中時代に通った近所の普通の小さな本屋さんと、むかし仙台駅前の裏通りにあった「八重洲書房」かな。

若い頃の本屋さんにまつわる記憶を辿ると、近所の町の本屋さんが最初の記憶で、中学生のころ天文少年だった僕は毎月「天文ガイド」を買いに行っていた。学生時代は仙台市内の大きな本屋さんは大体は通っていたが、仙台駅前の裏通りにあった「八重洲書房」は特別だった。人文科学系に特化した本屋さんだったような記憶がある。僕は化学専攻の学生だったが、化学は本を読んでやる学問ではないから、僕が本屋を訪れるのは、人文科学系の面白い本を読みたいからだった。山口昌男や網野善彦の本に出会ったのもその本屋さんだったろうか。……続きを読む

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3位
あのころ、天皇は神だった
書籍:あのころ、天皇は神だった
(ジュリー・オオツカ/フィルムアート社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:33
書評掲載日:2018-10-05 06:45:52
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/268552/review/213661/

とても静かで穏やかと言っていいほど抑制のきいた文章が、胸にせまりくるほどみごとに抑圧を言い表しうることにおどろく。

ジュリー・オオツカといえば、新潮クレスト・ブックスの 『屋根裏の仏さま』。
読友仲間の間でも評判の高い作品だが、実をいうと私は未読だ。
『屋根裏の仏さま』が翻訳刊行された当時は既に、
同じテーマをあつかった処女作「When the Emperor Was Divine」の翻訳版
「天皇が神だったころ」(2002年/アーティストハウス)が刊行されていたので
まずは書かれた順番に読んでみようと思ったものの
既に絶版でなかなか入手できずにいたのだった。……続きを読む

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4位
リンカーンとさまよえる霊魂たち
書籍:リンカーンとさまよえる霊魂たち
(ジョージ・ソーンダーズ/河出書房新社)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:32
書評掲載日:2018-10-03 15:39:31
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/269796/review/213671/

リンカーンの幼い息子の死にまつわる、賑やかな幽霊譚

1862年2月、南北戦争中のアメリカで、1人の少年が病で世を去る。
ウィリー・リンカーン、時の大統領エイブラハム・リンカーンの愛息だった。
リンカーン大統領は激しく嘆き、息子の遺体が安置された納骨所で長い時を過ごしたという。
戦争の最高司令官である彼が、愛する肉親を失ったとき、その胸に去来していたものは何か。
これは、リンカーンが息子の死を悼み納骨堂に籠ったというささやかな実話を元に、彼の内面に分け入ろうとするフィクションである。……続きを読む

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4位
新書885日航機123便墜落 最後の証言
書籍:新書885日航機123便墜落 最後の証言
(堀越豊裕/平凡社)
レビュアー:oldmanさん 得票数:32
書評掲載日:2018-10-05 11:00:18
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/269512/review/213206/

もうあの事故から33年が経過した。史上最大の犠牲者を出した航空事故 日航123便墜落事故 これはその時関わった日米関係者の証言を纏めた一冊である。

985年8月12日18時56分30秒 乗員乗客524名を乗せた123便は、群馬県御巣鷹の尾根に墜落した。生存者4名 死者520名 単独機の事故としては史上最大の航空機事故である。

著者は共同通信の記者として、長期に渡ってアメリカに滞在し、その経歴からこの事故をアメリカ側から見る形をメインとしてインタビューを行っている。

今まで、日本側から見た事故の検証本は多く出ているが、アメリカ側……米運輸安全委員会(NTSB)・ボーイング社等々……から見た本は珍しい。……続きを読む

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6位
ぼくがスカートをはく日
書籍:ぼくがスカートをはく日
(エイミポロンスキー/学研プラス)
レビュアー:oldmanさん 得票数:30
書評掲載日:2018-10-05 21:49:19
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/269513/review/213859/

ああ! 僕はLGBTを全然理解していなかったのだ。いや「理解しているいるつもり」だけだったのだ。己の無知を痛感した。LGBTというものをもっときちんと理解しなくてはいけないのだ……僕も……あなた方も……

グレイソンは12歳 いつも彼は自分の姿を見下ろして「こんなズボンじゃなくて、これがスカートだったら……」と夢想する。

そう 彼はトランスジェンダーなのだ。

幼い頃両親を事故で亡くしたグレイソンは伯父夫婦に引き取られ過ごしてきた。自分の気持ちを抑えつけて、男の子として過ごしてきた。
自分の本当の気持ちを隠し、金色のドレスを着た自分を想像しながら…………続きを読む

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7位
無理難題が多すぎる
書籍:無理難題が多すぎる
(土屋賢二/文藝春秋)
レビュアー:風竜胆さん 得票数:29
書評掲載日:2018-10-06 10:29:42
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/240895/review/213904/

師の高邁な御言葉は私にも理解できないw

雑駁とした東京を離れ、お洒落な街である神戸に移住した、我らがツチヤ師。本書は、師が、神戸の地から、迷える民衆を教化するために発表したものだ。一見師の御言葉は矛盾に満ちている。しかし価値観の多様化する現代において、画一的な教えなど、何の役に立つのか。

明日できることは今日するな。明日は何があるか分からない。地球滅亡最後の日に、仕事や自分を向上させる努力をする者はいない。明日できなくても明後日やればいい。明後日になってもできなければ、数日かけてできないことなのだから、潔くあきらめ、前を向いて進めばいい。その結果がどうなろうと死ぬようなことはない。万一死んだら、それ以上悪いことはもう起こらない(p88)

……続きを読む

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7位
鬼降る森
書籍:鬼降る森
(高山文彦/小学館)
レビュアー:mono sashiさん 得票数:29
書評掲載日:2018-10-05 13:37:23
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/239883/review/213680/

~私選・九州の100冊シリーズ⑥~ 鬼八伝説が息づく千古の國・宮崎県高千穂。草の根で語り継がれてきた悠久の物語に耳をすませよう

「千の穂が高く実る」と書いて高千穂と読む。山頭火が「分け入っても分け入っても青い山」とふり仰ぎ、川端康成が「山川不老」とたたえた、山高く、谷深き地。重畳する山の斜面に棚田がひろがり、あららぎの里の底には、垂直に断ち割れた峡谷が口をあける。天孫族が降った神話の里として伝えられ、ニニギノミコトに反抗した鬼八伝説が語り継がれる、草の民が集う千古の國、宮崎県高千穂。……続きを読む

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9位
煮干しの解剖教室
書籍:煮干しの解剖教室
(泉田謙、小林眞理子/仮説社)
レビュアー:休蔵さん 得票数:28
書評掲載日:2018-10-03 06:50:39
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/65812/review/212895/

当たり前のことだけど、煮干しはイワシを干しただけだから、内臓をそのまま保有している。それを解剖して観察しようと呼びかける異色の1冊だ。目からうろこが落ちました。

煮干しはカタクチイワシを干しただけのもの。
そのため、内臓をしっかりと保有している。
でも、そんなことを意識したことはなかった。
本書に出会うまでは。

本書は煮干しを解剖し、観察することを薦める、ある種の啓蒙書だ。
まず、選定基準として10㎝ほどのサイズを提示する。
さらに、背がまっすぐに近いものがいいようだ。……続きを読む

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9位
犬がうまれる - 絵と言葉の犬あるある101 …あ、猫もちょっぴり - (ワニプラス)
書籍:犬がうまれる – 絵と言葉の犬あるある101 …あ、猫もちょっぴり – (ワニプラス)
(雲がうまれる/ワニブックス)
レビュアー:Wings to flyさん 得票数:28
書評掲載日:2018-10-05 15:09:37
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/269839/review/213824/

ふかふかと溢れ出すワンコ愛。きみたち、なんてモフレッシブなんだ!

ちょっとした犬のしぐさに、そのとき犬が考えていそうなひと言が添えてある。
それから、ときどき猫。
イラストはパステル調の優しい色遣いで、日常よく見かける姿とか、ちょっとぶっ飛んだ空想の姿とか。「あるある、ありそう。」と言いながら、頬をゆるめて見入ってしまう。

「おるすばんは、おかえりーして くんくんして ごほうびもらうまでが おるすばん。」
お座りしたこの子のおつむを“しょも”って撫ぜる大きな手。なぜか心がキュンとなる。
……続きを読む

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9位
わたしたちだけのときは
書籍:わたしたちだけのときは
(デイヴィッド・アレキサンダー・ロバートソン/岩波書店)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:28
書評掲載日:2018-10-03 05:24:12
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/268860/review/213455/

カナダ先住民族への同化政策の歴史と、子どもたちのいじらしい抵抗を描いた絵本だという紹介に惹かれて手にした #やまねこ本 。読み終えた後、当たり前のことが当たり前であるようにと願わずにはいられません。

ある日、庭で花の手入れをするおばあちゃんをてつだいながら、
まごむすめの少女はあれこれたずねます。

ねえどうして?
どうしておばあちゃんは……

そんなにきれいないろの、ふくをきているの?

どうして、かみの毛をながくのばしているの?

どうして、クリー語をしゃべるの?

おばあちゃんはまごむすめの質問に
ひとつひとつていねいにこたえてくれるのです。……続きを読む

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12位
花闇
書籍:花闇
(皆川博子/河出書房新社)
レビュアー:efさん 得票数:27
書評掲載日:2018-10-05 04:58:56
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/243701/review/213773/

四肢を切断した歌舞伎役者

いやぁ、凄絶な、でも艶のある作品でした。
物語の主人公は、江戸から東京に変わる時代に活躍した、いわば江戸最後の歌舞伎役者澤村田之助です。
そして、物語の語り手は、名題下の役者で、田之助の影となり付き添った三すじ。

田之助は、子役として歌舞伎の舞台を踏んで以来、名女形として人気を博していました。
その尊大振りは、『田之高慢』とも言われたのですが、それは決して非難の言葉ではなく、彼の芸風を称揚しての呼び名だったのです。……続きを読む

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12位
のりものづくし
書籍:のりものづくし
(池澤夏樹/中央公論新社)
レビュアー:Kuraraさん 得票数:27
書評掲載日:2018-10-06 07:43:39
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/259825/review/213864/

自分の乗り物史までも考えた、乗り物に特化したエッセイ

のりものが大好きだという池澤さん。
これまでに乗ってきた様々な乗り物の思い出話を披露する。

あらためて世の中にはかなりの種類の乗り物が存在するということが分かる。
こんな風に乗り物だけ取り上げたエッセイもなかなか目にすることがなかったけれども、
1冊の本になってしまうほど実は乗り物って幅広い。
引用文……続きを読む

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14位
銀色のフィレンツェ―メディチ家殺人事件
書籍:銀色のフィレンツェ―メディチ家殺人事件
(塩野七生/朝日新聞)
レビュアー:barbarusさん 得票数:26
書評掲載日:2018-10-03 20:44:01
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/70984/review/213693/

落日のフィレンツェ、旭日のスペイン。

メディチ家が所有する別荘から死体が発見された。被害者であるラーポはフィレンツェの支配者アレッサンドロ・デ・メディチの腹心であったが、その情け容赦ない税の収奪によって人々に憎まれていた。つまり動機の面から見ればフィレンツェ人の誰もが犯人で有り得るわけで、その中での犯人探しはまさに藁の山から針を探すようなもの。運命の悪戯からこの事件に関わることとなってしまったマルコ・ダンドロは真犯人を突き止めることができるのか。本格歴史推理サスペンス第二だn…

はい、ちがいますね。……続きを読む

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14位
一日に24時間もあるじゃないか 時間を味方にする50のヒント PHP文庫
書籍:一日に24時間もあるじゃないか 時間を味方にする50のヒント PHP文庫
(中谷彰宏/PHP研究所)
レビュアー:sawady51さん 得票数:26
書評掲載日:2018-10-05 06:30:32
書評URL:https://www.honzuki.jp/book/268658/review/211535/

24時間を最大限使いこなすための50の方法を伝授!

仕事、勉強、人との約束……。やるべきことに追われて、「時間がない」が口癖になっていませんか? どんなに忙しくても、世の中には人の何倍も情報収集をして、人生を楽しんでいる人がたくさんいます。スピードをアップして、忙しさをエンジョイできるようになれば、時間はあなたの味方につきます! 本書は、24時間を最大限使いこなし、仕事も生活も充実させる “時間の王様”になるためのヒント集。……続きを読む


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