こんばんは。本が好き!編集部の和氣です。
2018年7月23日~2018年7月29日の人気書評ランキングを発表します。
1位
書籍:『雲を離れた月』
(相川英輔/書肆侃侃房)
レビュアー:mono sashiさん 得票数:35
書評掲載日:2018-07-28 19:27:11
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/265729/review/208058/
ああ、ここにも書くことを支えにして、自らを遠くに連れ出そうとする人がいる
「たべおそvol.3」のなかで、注意を惹いた作品のひとつに、相川英輔さんの「エスケイプ」があった。「エスケイプ」はアメリカの農法を学びにきた研修生が、主人の横暴に耐えられず、農場から逃走する過程を描く掌編小説だ。とりわけ終盤に登場する主人公の独白が、作者の心境と重ねあわされた(と思われる)箇所に、グっと胸をつかまれた。……続きを読む
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2位
書籍:『三千円の使いかた (単行本)』
(原田ひ香/中央公論新社)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:34
書評掲載日:2018-07-23 09:25:28
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/264548/review/208845/
”人は三千円の使いかたで人生が決まる、と祖母は言った。”
冒頭は、そんな言葉で始まる。
三千円あったら何を買うか。
決して高額ではない、けれども小銭でもない、その程度のお金を手にしたとき、あなたは何を買うだろうか。……続きを読む
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2位
書籍:『美しいフィレンツェとトスカーナの小さな街へ』
(奥村千穂/イカロス出版)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:34
書評掲載日:2018-07-23 05:35:36
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/264589/review/205065/
ああ、旅に出たい……。人気ブログ 『フィレンツェ田舎生活便り2』でもお馴染みの、イタリア・フィレンツェ郊外で暮らすchihoさんこと奥村千穂さんの新刊が、フィレンツェとその周辺のトスカーナの小さな街を紹介するガイドブックだと聞いたからには、これは読まなくては!と思っていた。……続きを読む
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4位
書籍:『王家の紋章 25』
(細川智栄子、芙~みん/秋田書店)
レビュアー:darklyさん 得票数:30
書評掲載日:2018-07-25 20:45:31
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/267159/review/208690/
意外にやめることできず気づけば25巻(文庫版)
1976年から続くこの王家の紋章、凄く面白いとも思えぬまま今日まで至りました。読んだことがない方のためにざっとあらすじを紹介します。……続きを読む
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4位
書籍:『自由なれど孤独に』
(森雅裕/講談社)
レビュアー:星落秋風五丈原さん 得票数:30
書評掲載日:2018-07-24 00:23:25
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/196691/review/204954/
オーストリアのオスカル
1864年ウィーン。作曲家にして合唱団の指揮者であるヨハネス=ブラームスは、弟子のアマリエから、話があるから宮廷歌劇場に来て欲しいと頼まれる。彼女はワーグナー作オペラ『トリスタンとイゾルデ』でイゾルデを演じる事になっていた。ところがブラームスにあるものを渡した後で、アマリエは舞台上で不審な死を遂げる。……続きを読む
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4位
書籍:『きょうは会社休みます。~The Christmas Episode~』
(藤村真理、七緒/集英社)
レビュアー:波津雪希さん 得票数:30
書評掲載日:2018-07-28 09:19:43
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/267474/review/209140/
王道の恋愛小説です。
気になったタイトルだったので、読んで見ることにしました。これは、ドラマにもなった少女コミックスなのでしょうか。聞いたことあるタイトルですね。巻末を見ると『ココハナ マーガレット ノベルズ』とありました。……続きを読む
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7位
書籍:『香り×脳科学で仕事はうまくいく! 一流ビジネスマンはなぜ、くさくないのか?』
(村井千尋/実業之日本社)
レビュアー:sawady51さん 得票数:28
書評掲載日:2018-07-28 09:41:25
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/267101/review/208587/
香り×脳科学で仕事はうまくいく!好印象を与える香りとは?
「香り」は最強のビジネスツール!!
あなたには叶えたい夢がありますか?その夢を「香り」で叶えられると聞いたら、信じられますか?実は、できます!著者は「香り」のコンサルタントとして「昇進」「売上アップ」「結婚」などなど。数多くのエグゼクティブの夢を叶えてきました。……続きを読む
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7位
書籍:『ニック・メイソンの脱出への道』
(スティーヴ・ハミルトン/KADOKAWA)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:28
書評掲載日:2018-07-25 05:37:29
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/266544/review/208744/
ニック・メイソンは「自由」という名の罠に、読者の私は #カドフェス という罠にどっぷりはまって、さあたいへん!困ったなあ。この男とはこの先ずっと付き合っていかなければならないかも……。前作 『ニック・メイソンの第二の人生』 で20年の刑期を残して晴れて自由の身になったはずだったのにその自由は1分と続かず、あれやこれやのしがらみでがんじがらめになったあげく「殺し屋」になってしまったニック・メイソン。……続きを読む
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7位
書籍:『読書という荒野』
(見城徹/幻冬舎)
レビュアー:たけぞうさん 得票数:28
書評掲載日:2018-07-24 11:01:57
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/266463/review/207859/
面白いじゃねえか、コノヤロウ。
見城さんは出版界の大物です。具体的な活躍は、この本を読んで知りました。
確かにすごい実績です。そして、手掛ける作品が自分の趣味に合わなさそうと
なんとなく思っていた理由もはっきりしました。……続きを読む
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10位
書籍:『彼方なる歌に耳を澄ませよ』
(アリステア・マクラウド/新潮社)
レビュアー:Wings to flyさん 得票数:27
書評掲載日:2018-07-27 18:02:00
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/4644/review/209114/
この厳寒の地の物語は、スコットランドの古い歌のよう。抒情的な音色で静かに心に沁みわたる。
私がいま茶色い犬を飼っているのは、ひと昔前に読んだこの作品のせいではないかと思うことがある。その犬は、家族を乗せて漕ぎ出された小舟をひたすら泳いで追ってゆく。「帰れ!」という怒鳴り声はいつか励ましの声に変わり、たくましい赤毛の男は身を乗り出して犬を舟に引き入れる。……続きを読む
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10位
書籍:『祈りの証明 3.11の奇跡 (単行本)』
(森村誠一/KADOKAWA/角川書店)
レビュアー:darklyさん 得票数:27
書評掲載日:2018-07-28 21:26:13
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/217724/review/209172/
久々の森村さんの小説だが、ちょっと大風呂敷広げすぎたか。新聞や雑誌の連載小説にはよく見られる。#カドフェス
長井創次はカメラマンであり家庭を顧みずに仕事に邁進してきた。妻と二人の子供の父親であるがいつの間にか家族との間の絆が綻んでいる。妻はオウムの後継団体がモデルと思われる「まほろば教」の信者となっていた。……続きを読む
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10位
書籍:『おせっかい屋のお鈴さん』
(堀川アサコ/KADOKAWA/角川書店)
レビュアー:波津雪希さん 得票数:27
書評掲載日:2018-07-23 04:53:59
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/236319/review/208838/
江戸時代から怨み続けてきた男にたいしてリベンジする幽霊の物語。
二歳の時に両親が離婚して別れた父親からの手紙を受け取った村田カエデは、手紙に書かれていた八木山にある本当寺に向かい、父親の墓石を探していたら古い墓石に躓いてしまったのが、ケチのつきはじめ。……続きを読む
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10位
書籍:『ゴールドフィンチ 2』
(ドナ・タート/河出書房新社)
レビュアー:星落秋風五丈原さん 得票数:27
書評掲載日:2018-07-28 00:56:23
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/241854/review/207558/
21世紀のディケンズと呼ばれる作家 オマージュがいっぱい
ピューリッツァ賞作品第二作。美術館テロで母を亡くしたテオは、母の友人ホービーと暮らしていたものの、長い間音信不通だった父とその恋人サンドラが現れて彼をラスベガスに連れていく。ここまでが第一巻。前作で13歳だったテオは15歳になっている。……続きを読む
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10位
書籍:『野球の国のアリス』
(北村薫/講談社)
レビュアー:たけぞうさん 得票数:27
書評掲載日:2018-07-27 21:07:21
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/54436/review/208829/
小学生から中学生になる女の子の野球愛のお話です。
北村薫さんは野球観戦が好きなのでしょうか。たぶん違います。
はじめにで、物語を書く心がまえを読み取れる文章があります。
心がまえに従って野球をいろいろと調べた結果、野球に興味がある人と
同じレベルまで知ってしまったということなのでしょう。……続きを読む
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10位
書籍:『暗闇の終わり』
(キース・ピータースン/東京創元社)
レビュアー:ことなみさん 得票数:27
書評掲載日:2018-07-27 09:01:33
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/267440/review/209078/
「ニューヨーク・スター」社のトップ記者、ジョン・ウェルズのシリーズは四作まで発表されている。 あとはない、良質で好評だったのに待っても無駄らしい。
少し古いが牧歌的な色彩の暖かい表紙も好みなのに終わるのか(しつこい)。
心から好きな本はなかなか見つからないが、気に入ったものは読み終わるのが少し寂しい。
ランシングのファンも泣いたとか。……続きを読む
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