世に大量に販売されているビジネス書。どれを読めばいいのか。どれが一番役立つのか。山のようなビジネス書の中から1冊を選び出すのは難しいですよね。
ビジネス書大賞は、1年間を代表するビジネス書を選出・表彰する日本初の大賞です。
審査員は、ビジネス書に造詣の深い経済界の方や書店員、書評家、メディア関係者といった関係者から、一般読者(アカデミーヒルズ六本木ライブラリー、ビジネス書大賞サイト利用)まで。
これを読めば間違いない! ビジネス書大賞2018(2017年1月〜2017年12月刊行のビジネス書)のノミネート作品の本が好き!レビューをまとめてみました!
1.MBA100の基本
書籍:『MBA100の基本』
(グロービス、嶋田毅/東洋経済新報社)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/247925/
ピックアップ書評(誤読三昧さん)
会社経営を知ったかぶりするには便利な用語集。
何ごともわけ知り顔で簡単なことを難しく言えば、すごいと誤解される。誤解され続けるには血のにじむような努力が必要だが、そうでもない人には便利な一冊だろう。……続きを読む
2.お金2.0 新しい経済のルールと生き方
書籍:『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』
(佐藤航陽/幻冬舎
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/259355/
ピックアップ書評(三毛ネコさん)
タイトル通り、「お金」がテーマなのですが、それだけにとどまらず、将来の社会システムについても言及されています。これからの社会を生きていく上で重要なことが書かれています。一読する価値はあります。
著者は貧しい家で育った。そこから、人生は平等ではないことに気づき、生まれた時から失敗が決まっている人生があるような現状を変えたいと思い、大学時代に起業した。その経験から学んだ「お金」がこの本のテーマである。近未来の社会の仕組みについても述べられている。……続きを読む
3.革命のファンファーレ 現代のお金と広告
書籍:『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』
(西野亮廣/幻冬舎)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/254768/
ピックアップ書評(sawady51さん)
クラウドファンディングで1億円調達し絵本を32万部売った魔法
こんなことを言うと先輩方から怒られるかもしれないけど、僕より上の世代は、僕より下の世代のように「職業に寿命がある」という体験をしてこなかった。……続きを読む
4.「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法
書籍:『「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法』
(中室牧子、津川友介/ダイヤモンド社)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/245260/
ピックアップ書評(風竜胆さん)
「因果関係」と「相関関係」、取り違えていることが多いよね。
複数のデータ間に何らかの関係があるとする。例えばある数字が増えると、別の数字も増えていく。あるいはその逆で、ある数字が減っていくと、別の数字が増える。粗忽者はすぐにそれらの間に因果関係、すなわち原因と結果があるものと早合点してしまいがちだ。実際に新聞などでも結構同様の事象を目にする。……続きを読む
5.SHOE DOG(シュードッグ)―靴にすべてを。
書籍:『SHOE DOG(シュードッグ)―靴にすべてを。』
(フィル・ナイト/東洋経済新報社)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/255391/
ピックアップ書評(サンペーリさん)
喜び以上に多くの苦悩や後悔が現されている。傍から見れば成功者に違いない伝説の人が、人生のたそがれ時にどのようなことを思うのか。それを知ることは、私たちが今をよりよく生きるための手掛かりとなる。
NIKEの創業者フィル・ナイトの自伝。元の文章が素晴らしいのか、日本語版の翻訳者や編集者の力量もあるだろう。物語としてとても読みやすく、楽しめる。フィルとそれを取り囲む個性あふれるNIKEメンバー達による波乱万丈のビジネスアドベンチャー。……続きを読む
6.スタンフォード式 最高の睡眠
書籍:『スタンフォード式 最高の睡眠』
(西野精治/サンマーク出版)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/250315/
ピックアップ書評(sawady51さん)
究極の疲労回復と最強の覚醒をもたらす超一流の眠り方。
最高の睡眠を確保することで日中のパフォーマンスを最大化する。世界一の睡眠研究が行われているスタンフォード睡眠研究所による睡眠講座。……続きを読む
7.世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」
書籍:『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』
(山口周/光文社)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/252493/
ピックアップ書評(いけぴんさん)
アート&サイエンス。この絶妙なバランスがイノベーションの突破口となる。
サイエンス重視の意思決定では、今日のような複雑で不安定な世界において舵取りすることはできない。論理的な情報処理スキルはすでにコモディティ化を起こしており、誰でも同じ答えを出すことに繋がり、そこからは差別化という価値は生まれない。……続きを読む
8.漫画 君たちはどう生きるか
書籍:『漫画 君たちはどう生きるか』
(吉野源三郎/マガジンハウス)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/255818/
ピックアップ書評(ぬこさん)
自分の生き方を決定できるのは自分だけだ
勇気、いじめ、貧困、格差、教養。
人間としてどうあるべきか、どう生きるべきかを考え続ける
コペル君と叔父さん。1937年に出版されて以来、ロングセラーと
なっている名著をマンガ化。……続きを読む
9.未来の年表 人口減少日本でこれから起きること
書籍:『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』
(河合雅司/講談社)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/252874/
ピックアップ書評(有坂汀さん)
21世紀を迎えた日本は世界史に類例のない急激な人口減少時代に突入し人口減少、少子高齢化がささやかれる中、本書が示した「未来の年表」は「静かなる有事」であり、ゆっくりとディストピアへ進むことを示します。
僕は本書をNHKスペシャル取材班 の『縮小ニッポンの衝撃 (講談社現代新書)』(講談社)と併読して読んでおり、そのあまりのディストピアぶりに読み終えた後しばらくの間は暗澹とした思いにとらわれておりました。……続きを読む
10.隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働
書籍:『隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働』
(ルトガーブレグマン/文藝春秋)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/250724/
ピックアップ書評(古本虫がさまようさん)
AIの時代はバラ色? それとも…。
ハイエクの本のタイトルを想起させる本。ニクソンが意外と社会保障に理解を示したことなどの指摘あり。岸信介などもそのあたり、そういう面もあったかと。……続きを読む
読んだことがある本は何冊ありましたか? 単純にビジネス書コーナーにあるような作品だけではないところがこの大賞の面白いところです。自分なりの大賞を決めてみてはいかがでしょうか?