【本が好き!ランキング】理不尽な運命に負けなかった少年とその家族の物語 今週の第1位は『4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した』!

こんばんは。本が好き!編集部の和氣です。

2018年4月16日~2018年4月22日の人気書評ランキングを発表します。

1位
4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した
書籍:4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した
(マイケル・ボーンスタイン、デビー・ボーンスタイン・ホリンスタート/NHK出版)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:38
書評掲載日:2018-04-16 20:15:21
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/263641/review/202347/

苛酷な運命を生き延びた、驚くべき一族の物語 #4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した #NetGalleyJP

若い世代向けに書かれているが、すべての世代におすすめできる心揺さぶるノンフィクション。

著者の1人、マイケルはごく幼いころにアウシュヴィッツに送られ、奇跡的に生き延びた過去を持つ。マイケルがサバイバーとなれたのは、いくつかの偶然の所産だが、その陰には、一族の強い絆と、家族の深い情愛があった。……続きを読む

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2位
最後の物たちの国で
書籍:最後の物たちの国で
(ポール・オースター/白水社)
レビュアー:Yasuhiroさん 得票数:36
書評掲載日:2018-04-21 09:35:58
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/2862/review/202689/

全てが失われていく場所で「最後の物」とは何だったのか? 本が好きレビュー一周年の御礼と長いお別れの挨拶に代えて。

今日は2018年4月21日。昨年この「本が好き!」に「池澤夏樹詩集成」でデビューさせていただいてからちょうど1年が経ちました……続きを読む

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3位
シリアの秘密図書館 (瓦礫から取り出した本で図書館を作った人々)
書籍:シリアの秘密図書館 (瓦礫から取り出した本で図書館を作った人々)
(デルフィーヌ・ミヌーイ/東京創元社)
レビュアー:星落秋風五丈原さん 得票数:35
書評掲載日:2018-04-18 00:15:42
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/263011/review/200909/

いついかなるときにも 本はわたしたちのそばにある

「無人島に行くなら、一冊何を持っていく?」
本好きの間では、よく話題になる。しかし本当に無人島に行ったなら、本の事を考えるのは後回しになる。食糧、寝る場所、脱出方法等々、他に考えるべきことは沢山あるからだ。この質問が出来ること自体、平和な国で生きていることの表れだ。……続きを読む

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3位
終わった人
書籍:終わった人
(内館牧子/講談社)
レビュアー:darklyさん 得票数:35
書評掲載日:2018-04-18 20:34:14
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/229837/review/183858/

本当は死ぬまで終わらない

内容紹介にあるように、昔から、特に昭和時代に働き盛りであり、高度成長期にがむしゃらに働いてきた人が陥る定年後の彷徨についての物語です。

なんかの雑誌で書評を見て、一応同じ業界にいるので読んで見ようと思った次第です。よく取材されているのか私もかつての上司の振る舞いを見て、「申し訳ないけどみっともないなあ」と思うような「OBあるある」的なことが満載でなかなか楽しめました。実際に私の年上の部下にもそういう人がいました。……続きを読む

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3位
さよなら、ブラックハウス
書籍:さよなら、ブラックハウス
(ピーターメイ/早川書房)
レビュアー:yukoさん 得票数:35
書評掲載日:2018-04-15 21:02:51
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/241580/review/202188/

息子を轢き逃げで失った刑事フィン。故郷を捨てたフィンは、生まれ育った島で起きた同級生の殺人事件によばれます・・・ 少年時代の苦い思い出と殺人事件が交錯する、ミステリーでありながらほろ苦い青春物語。

一人息子を轢き逃げ事件で亡くした刑事フィンは休職中。
妻とは息子を亡くして以来ぎくしゃく。もはや離婚寸前といった状態。

そんなフィンが職場に呼び出され、無理矢理復職を命じられます。
それは息子が亡くなる前フィンが担当した殺人事件に手口が似ているという殺人事件。……続きを読む

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6位
エクソダス症候群
書籍:エクソダス症候群
(宮内悠介/東京創元社)
レビュアー:はるほんさん 得票数:34
書評掲載日:2018-04-18 08:03:12
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/259371/review/195971/

精神疾患は狂気か。なら薬は正気か。

ヨハネスブルクの天使たちに続けて、宮内氏初の長編。

──薬剤投与により、精神疾患の制御が可能となった未来の地球。
が、原因不明の自殺衝動症が増加している。
それで恋人を失い、開拓地である火星勤務を希望した医師。
物資不足の火星にその症状は見られない。
しかしこの星特有の症候群が発生していた。……続きを読む

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6位
空海
書籍:空海
(高村薫/新潮社)
レビュアー:Yasuhiroさん 得票数:34
書評掲載日:2018-04-19 18:10:16
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/230817/review/202393/

孤高の天才空海の構築した余人の理解を容易に許さない哲学体系を語るとともに、日本という国が弘法大師信仰という霊験あらたかな民間宗教に変質させていった過程を丁寧に追った、高村薫の思索の旅。

先日夢枕獏先生の「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を読んでいて、いろいろなエピソードに既視感があったのは、私が空海が好きでいくつかのノンフィクションを読んでいたこと、特にその中でも司馬遼太郎先生の「空海の風景」と高村薫女史の「空海」の二書が大きかったと思います。空海という人物にまたまた興味が湧いてきましたので、今回はまず比較的新しい高村薫女史の「空海」を取り上げたいと思います。……続きを読む

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6位
戦争の法
書籍:戦争の法
(佐藤亜紀/Tamanoir)
レビュアー:Yasuhiroさん 得票数:34
書評掲載日:2018-04-18 07:34:29
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/262947/review/200812/

佐藤亜紀流ポリティカル・フィクションだが、日本に舞台を移しただけに文章は高村薫、アイデアと情報は村上龍、的な既視感を感じる。それでも終章の佐藤亜紀流美学には脱帽。

佐藤亜紀を読むシリーズ、今回は衝撃のデビュー作「バルタザールの遍歴」に次ぐ第二作、「戦争の法」です。

第一作は彼女の得意な欧州~北アフリカにかけての物語でしたが、本作は日本に戻り、日本海側の某県を舞台にしています。……続きを読む

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9位
シリアの秘密図書館 (瓦礫から取り出した本で図書館を作った人々)
書籍:シリアの秘密図書館 (瓦礫から取り出した本で図書館を作った人々)
(デルフィーヌ・ミヌーイ/東京創元社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:32
書評掲載日:2018-04-18 05:49:56
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/263011/review/202466/

現在進行形の社会情勢を扱うノンフィクションは、書き手はもちろん読み手もまた、いろいろなことが問われるものだとつくづく思う。

その画像は奇妙だった。
こんな書き出しから始まる本書は、
2015年の秋に著者がFacebookで見かけた
1枚の写真がきっかけで誕生したのだという。
“ダラヤの図書館”と題されたその写真を見て
興味を抱いた著者は取材をはじめる。……続きを読む

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9位
龍の騎手
書籍:龍の騎手
(エル・キャサリン・ホワイト/東京創元社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:32
書評掲載日:2018-04-16 22:26:19
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/262501/review/201381/

前提条件が多すぎてファンタジー好きでも手を焼くあれこれが、究極のネタバレ済みのわかりやすい展開と交わると、あら不思議!なんだかとっても良い感じに?!

『高慢と偏見』×ドラゴンのロマンティック・ファンタジイと聞いては
手に取らないわけにはいかない。
といっても、正直なところさほど大きな期待を抱いていたわけではない。
以前読みかけて挫折した『高慢と偏見とゾンビ』の苦い記憶が
まだ忘れられずにいたからだ。
それでもホラーはだめでも、
ファンタジーならという気持ちがなくもなかった。……続きを読む

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11位
ピラミッドの建て方 (「もしも?」の図鑑)
書籍:ピラミッドの建て方 (「もしも?」の図鑑)
(柏木裕之、米澤貴紀、伏見唯/実業之日本社)
レビュアー:あかつきさん 得票数:30
書評掲載日:2018-04-20 07:57:27
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/248079/review/174476/

「恐竜の飼い方」に続く「もしも?の図鑑」シリーズ第二弾
さて今回は、「もしも、古代の巨大建築を現代の街に建てたら?」というもの。

ピラミッドをビル街に建てたら?
万里の長城を防波堤に使ったら?
コロッセオにセリエAを呼んだら?
銀座に古代の出雲大社を建築したら?
ジックラドを本当に天にそびえる超高層タワーにしたら?
などなど。
もちろん、妄想絵画入り。……続きを読む

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12位
八幡炎炎記
書籍:八幡炎炎記
(村田喜代子/平凡社)
レビュアー:mono sashiさん 得票数:29
書評掲載日:2018-04-20 13:53:05
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/263680/review/202634/

郷土作家シリーズ④ ハイ、読みましたとも。

あるレビュアーさんから「『八幡炎炎記』の続編が刊行されるみたいだけど、そもそも前回の作品ってどんな内容なの?」と質問をうけたことから、途中で放り出していたこの本をふたたび手にとった。……続きを読む

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13位
銀のキス
書籍:銀のキス
(アネット・カーティス・クラウス/徳間書店)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:28
書評掲載日:2018-04-20 05:32:08
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/25648/review/202148/

この装丁からはちょっと想像できないけれど、16歳の少女が生と死に正面から向き合う物語なのです!しかも淡くせつない恋のお相手はなんと……?! #やまねこ祭 #やまねこ20周年

2017年秋、2ヶ月にわたって開催された祝 #やまねこ20周年 記念読書会の中で、michakoさんが紹介してくださった本。
“とても上質なYAなのに、ハーレクインみたいな表紙が残念”とも聞いていたので
表紙に惑わされぬよう、早速読みたい本のリストに入れたのですが……。
気がつけばあれからもう半年以上時が経っている!!……続きを読む

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13位
シャーロック・ホームズの思い出
書籍:シャーロック・ホームズの思い出
(コナン・ドイル/新潮社)
レビュアー:DBさん 得票数:28
書評掲載日:2018-04-18 10:13:30
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/11899/review/202165/

ホームズの兄と宿敵の話

シャーロック・ホームズの短編集です。
ホームズの冒険と比較してしまうと、どうしても新鮮味にかけてしまう部分もあるが。
それを補っているのがホームズがまだ学生の時の事件の話とマイクロフトの登場でしょう。……続きを読む

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13位
シュリ-マン旅行記 清国・日本
書籍:シュリ-マン旅行記 清国・日本
(ハインリッヒ・シュリ-マン/講談社)
レビュアー:DBさん 得票数:28
書評掲載日:2018-04-20 13:17:39
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/14262/review/201173/

幕末の日本に関する本

あのシュリーマンが、トロイ発掘以前に幕末の日本を訪れていた。
なんでも事業家として稼いだお金で考古学へと転向する時に世界漫遊の旅に出たとか。
インドから香港、上海、そして支那から日本へと来て、横浜港から新大陸への船旅で書いた紀行文の清と日本の部分を訳したものだそう。
夢見る考古学者から見た江戸の町とは一体どんなものだったのだろうか。……続きを読む

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