ダメ、結局、素人、玄人…は囲碁用語が語源! 入門書から上達に役立つものまで囲碁がもっと身近になるおすすめ本 7選

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2018年の1月に将棋の羽生義治さんと同時に、国民栄誉賞が決定した、囲碁の井上裕太(いやま ゆうた)棋士。29歳という若さでの受賞も大きなニュースとなりました。2002年に中学1年生でプロ入り後、囲碁界の7大タイトルを二度に渡って完全制覇。「囲碁界の錦織圭」とも言われているそうです。

若い棋士の登場に沸いてはいるものの、身近な存在とはいいがたい囲碁。
ルールはわからないという人でも、囲碁の歴史は古く、私たちの日常使用する言葉の中には囲碁用語に由来するものが多くあります。
一部をご紹介します。

・ダメ(駄目)
囲碁では、黒の陣地と白の陣地の間にできたスキマ……そこに打ってもどちらの陣地も増えも減りもしない「無駄な目」のことを「ダメ(駄目)」と言います。

碁を覚えたての頃は、何かいいことがあるかもしれないと思ってダメに打ってしまい、強い人から「そこはダメだよ」と叱られるわけです。

「何の得にもならない無駄な手だよ」という意味ですが、これを日常でも使ううちに、だんだん禁止色が濃くなっていったのでしょう。

・結局
「局」は、将棋や囲碁の盤をさし、試合は一局、二局……と数えます。
一局の流れのうち、終盤戦のことを囲碁ではヨセと言いますが、このヨセは、平安時代には「けち」と呼ばれていました。「結着」の「結」の意味です。
つまり、平安時代の囲碁用語が「結局」の語源なわけです。「けじめ」も、「けち」から派生した言葉だという説もあります。

・素人/玄人
現在は囲碁では力の上の人が白石を、下の人が黒石を持って対局しますが、日本に囲碁が渡ってきた当初は逆だったそうです。つまり、強い人が黒。黒の人⇒くろうと。弱い人が白。白の人⇒しろうと。と変遷したようです。

「こいつはそんなに強くないだろう」と甘くみてかかったところ、相手がたいそう強く、黒の人がはだしで逃げたところから「玄人はだし」の言葉が生まれたという逸話も有名です。 「囲碁ってこんなに面白い」より引用

他にも
・布石を敷く
・一目置く
なども、生活に根差した言葉になっています。

今回はそんな遠くて近い!?囲碁の魅力に触れるのにぴったりな、おすすめ本を「本が好き!」に寄せられたレビューとともにご紹介します。

小学生に囲碁ブームを巻き起こしたマンガ

ヒカルの碁 (全23巻)

書籍:ヒカルの碁 (1)
(集英社)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/241779/

ピックアップ書評(Tetsu Okamotoさん)

ある日、小学校6年のヒカルは家の蔵で古い碁盤をみつける。碁盤にやどっていた平安の天才棋士藤原佐為の霊がヒカルの意識にはいりこんだ。佐為の以後に対する一途なおもいが徐々にヒカルを囲碁の世界にみちびいていきます。……続きを読む

囲碁入門編


書籍:東大教養囲碁講座―ゼロからわかりやすく
(光文社)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/110859/

ピックアップ書評(ひさなおさん)

全く囲碁を知らない学生が全11回の講義を通して囲碁が打てるようになる。囲碁入門書の中で一番最初に読むべき本。……続きを読む


書籍:囲碁の知・入門編
(光文社)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/215183/

ピックアップ書評(negishi-atsuoさん)

囲碁を承知していなくても読める囲碁の本。昔、取引先で昼休みになると、新聞の囲碁の棋譜を一手ずつ並べるのを趣味にしている人がいた。……続きを読む

囲碁実践編

囲碁の戦術 (全3巻)

書籍:囲碁の戦術 1
(東京創元社)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/201152/

ピックアップ書評(矛止さん)

タイトル通り、序盤戦での打ち方を40通りもの戦術で紹介しております。私の囲碁の技能としては、かなり下手です。漫画の影響でやってみようという程度で、携帯アプリで打ちながら、インターネットで基本のルールを覚えた程度なので、謙遜では無く本当に下手ですが、この本の戦術で戦うといつもコテンパンにやられているコンピューター相手にいいところまで行けました。……続きを読む

囲碁の戦術全3巻をみる

囲碁小説を味わう


書籍:囲碁小町 嫁入り七番勝負
(講談社)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/178226/

ピックアップ書評(zazo嶋さん)

「囲碁小町」と呼ばれ若き女性ながらも凄腕の囲碁打ちと 評判の「おりつ」に自身の嫁入りを賭けた真剣七番勝負が 持ち込まれる。数々の強豪達と対決する事になった「おりつ」 を描く幕末・青春、囲碁小説。……続きを読む


書籍:囲碁殺人事件
(版元名)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/247752/

ピックアップ書評(kansasさん)

本作は、ゲーム3部作シリーズの第1弾に当たるものです。竹本健治によるシリーズで、天才囲碁棋士の牧場智久と大脳生理学者の須藤信一郎が難事件に立ち向かうミステリーであり、将棋殺人事件、トランプ殺人事件が続きます……続きを読む

囲碁の世界最強国・韓国の囲碁を知る


書籍:名局セレクション 力闘の棋譜 (碁楽選書)
(東京創元社)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/207725/

ピックアップ書評(宮津のリーディングヒッター さん)

韓国棋界における、囲碁の゛名曲セレクション゛を綴った1冊です。ソリム囲碁編纂会編 私の祖父が囲碁に詳しかったが、「力闘の棋譜」としての棋戦を66綴った作品です。 並べれば強くなる?……続きを読む

いかがだったでしょうか? 趣味しての囲碁、プロ競技としての囲碁でも、囲碁を愛し、強くなりたいという向上心には変わりがありません。観戦に徹している側も、はたから見れば冷静沈着で穏やそうな対局が、緻密な一手により勝利を引き寄せていく、そのドラマを知れば、囲碁の本質を楽しむことができそうです。

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(東郷)

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