本が好き!運営からのごあいさつ


はじめまして。
1月から「本が好き!」の運営に参加させていただくことになりました、東郷と申します。

最初にここへ至るまでの経歴を紹介させていただきますね。

学生時代にフリーマガジンのライターとして活動をはじめてから、本をつくる楽しさに目覚め、カルチャー雑誌の版元へ就職。以来、編集者として10年ほど経験を積みました。雑誌から、書籍へも手を広げ、文芸、詩歌、絵本、実用書、政治経済まで、いろんな著者と作品に出会ってきました。

その後、在籍していた出版社の経営危機をきっかけに、他業界へ。「いい機会だから(出版業界以外の)外の世界もみてみよう」という単純な動機でした。
その中のひとつ、WEB業界では新規事業セクションで、主にメディア運用を担当しました。キュレーションメディアが盛り上がり、クラウドソーシングを活用した運用がもてはやされていた時期です。
SEOを意識し、PVを上げるためのコンテンツの大量配信。日々、改善施策が行われるスピード感と、量と速度に重きを置いたコンテンツ制作の在り方に、カルチャーショックを受けたのをはっきり覚えています。

そこで実感したのは、編集の重要性でした。

どんなにいい記事でも、ユーザーに見てもらえなければ意味がない。
では、伝えたい価値をユーザーにどうすれば伝わるのか。それには、
メディア側の都合でコンテンツをつくるのではなく、ユーザーが求めているものはなにか?ということに心を傾け、コンテンツを制作、配信、データを分析、修正を繰り返すことでした。

検索ポテンシャルの高いキーワードを含んだ端的なキャッチコピー、読みやすい文章量と構成、画像のサイズやクオリティ、配信タイミングはいつがベストか。SNSはなにをどう使い分けるか。内容の誤字脱字はもちろんNG。
WEB編集者として、常に念頭に置いていたのは、オリジナリティ、そして質を担保すること。具体的にはユーザーがコンテンツを読んで「ためになったな」と満足してもらえるものをつくること。そうした試行錯誤を日々繰り返すうち、メディアのファンが増えていく過程を経験しました。

そして2018年、ご縁があって本が好き!へ。
WEB業界から、ふたたび本の業界に戻ってこられて単純にうれしいです。
WEB業界での知見が活かせる場であることにも、勝手に運命を感じています。
なによりわくわくしているのは、投稿しているレビュアーさんの文章に触れた際に感じた「熱量」です。

本が好きな人たちが集い、それぞれの興味あるテーマについて知識を交換し、安心してくつろげる場づくり
そんなコミュニティ運営にも可能性を感じています。
読者も著者も、書店も出版社も「ひとりの本好き」として輪に加わり、つながっていけるコミュニティが理想です。
そして、16万件もの書評!このすばらしい資産を読み物として活かし、様々な角度から本の面白さを伝えていけたらと考えています。

レビュアーのみなさまとともに、ますますユニークで楽しい「本が好き!」を目指していきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

(東郷)

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