先日、とある集まりで、みんなでコーヒーを淹れる機会がありました。
とは言っても、市販の粉を溶かすだけの簡単なもの。豆からといった手の込んだものではありません。それでも、コーヒーって、淹れる人やものによって、結構味が違うんですよね。豆ならともかく、粉なのに。そのことに全然気付かず、そのまま何杯か飲んでいました。
しかし、カフェイン不足で体を震わせる程度のカフェイン中毒の先輩が淹れたコーヒーを飲んでびっくり!見事な手際で淹れられたコーヒーは、それまでよりもずっと苦みも薄く、程よい温度で、美味しく……さすがは中毒者。みなでそう絶賛したものです
ウィークリー書評ランキング!
1位
“何時ものインスタントコーヒーに湯を注いだだけなのに 「ん?なんか今日のウマイなー」と思う事がある。”
“コーヒーをざっくり旨く入れると言う神業。 小説をコーヒーに例えるなら、この題材は上質の豆だ。そこに万事縛られることが嫌な夫と、コーヒー道という究極のコダワリを持つやもめをブレンドする。カップの中の琥珀色は魅惑的に輝き、馥郁たるアロマを立てる。”
書籍:『コーヒーと恋愛』
(獅子文六/筑摩書房)
レビュアー:はるほんさん 得票数:29
書評掲載日:2014-02-18 07:28:08
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/214476/review/116424/
実はあんまりコーヒーって好きじゃなかったんですけど、日曜とこの書評を見て以来、何となくコーヒーが飲みたいと思うようになりました。豆の香ばしい香りがいとおしい。
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1位
“恋文は普通、男性から恋しい相手(女性とは限らない)に送る。初めての恋文、他人の妾や後家に送る文、尼さん、奥女中、下女、身分違いの女の攻略法、趣味好みに応じてあることあること。”
“手紙は、最後は教養が物を言う。終わりの一章には、引用に使える和歌とその使用例も載っている。”
書籍:『江戸の恋文: 言い寄る、口説く、ものにする』
(綿抜豊昭/平凡社)
レビュアー:Wings to flyさん 得票数:29
書評掲載日:2014-02-23 07:42:14
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/214192/review/116675/
江戸時代にも恋文、なんてあったんですね。
確かにずぅっと昔から歌の贈りあいもありましたし、和歌を頂くなんてちょっと素敵ですよね。
ですが、ラブレターなんて都市伝説です。
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3位
“この本を読んで、被災地を走る移動図書館がどんな意味を持ってきたのか、どれほど多くの人を励ましてきたのか、改めて実感した。”
書籍:『走れ!移動図書館: 本でよりそう復興支援』
(鎌倉幸子/筑摩書房)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:27
書評掲載日:2014-02-18 07:13:17
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/213622/review/116309/
うーん、確かに物資と同時期に図書館を走らせるってどうなのかな?と疑問に思わなくもないです。けれど、運ばれて来た本が、本の世界が、大勢の人の支えになった、というのが何よりの結果ですね。
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3位
“なんという瑞々しさだろうか。荒々しい男たち、波しぶきや血しぶきが飛び交う戦場、苦しくても逞しく生きる人々。生き生きと描かれている彼らの中に、私も飛び込んでしまったような気になってくるのだ。”
書籍:『海賊女王(上)』
(皆川博子/光文社)
レビュアー:はにぃさん 得票数:27
書評掲載日:2014-02-19 06:55:47
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/209876/review/116537/
強奪はいけないことですが(少なくとも日本では)、姐御気質な女性を見ると、確かに「ヘイッ!姉御ォ!」なーんて、下僕根性丸出しで言いたくなりますよね。
自分の決めたことをつらぬく人はかっこいいです。
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3位
“なんだろう、コレは。 どうしようもない男の救いようもない人生なのに、図らずも何回か噴き出してしまった。”
“駄目なのに捨てられない、まさにヒモみたいな小説だ。”
書籍:『夫婦茶碗』
(町田康/新潮社)
レビュアー:はるほんさん 得票数:27
書評掲載日:2014-02-20 06:55:59
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/15701/review/116514/
明日は我が身。
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3位
“映画などでは余りにも有名ですが、実はあまり原作が読まれていない作品では? 原作を是非読むべきです。”
書籍:『吸血鬼ドラキュラ』
(ブラムストーカー/東京創元社)
レビュアー:efさん 得票数:27
書評掲載日:2014-02-23 02:35:25
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/18204/review/116743/
言われてみれば、「ドラキュラ」という名前と、映像と、イメージだけが先行していて、原作の存在すら気にしたことがないような……吸血鬼好きは必見です。
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7位
“犯人の老人はなぜこんな事件を起こしたのか知りたくて読んでいると、話が二転三転しどんどん予測のつかない方向へと進んでいく。”
“納得いかない!どうしてこうなっちゃったの?こんな結末、悲しくてやりきれない!”
書籍:『ペテロの葬列』
(宮部みゆき/集英社)
レビュアー:はにぃさん 得票数:26
書評掲載日:2014-02-23 07:41:46
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/212706/review/116730/
主人公という人の人生は、波乱に満ちているものです……
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8位
“今読むとツッコミどころ満載で面白い。太宰は一体どんな気持ちで書いたんだろう。”
書籍:『走れメロス』
(太宰治/)
レビュアー:kansasさん 得票数:24
書評掲載日:2014-02-19 00:11:21
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/214314/review/116181/
最近、「実はメロスは走っていなかった!早歩きだった!」という検証がされていましたね。
走ろう、メロス。きっとそこも太宰のユーモア。
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8位
“ユニークなものから伝統の上生菓子まで、お菓子の歴史や由来はもちろん、いただく時の作法やお土産にする時の心得、器に盛り付けるコツ、懐紙の色んな利用法なども役に立ちます。”
書籍:『わくわく ほっこり和菓子図鑑』
(君野倫子/二見書房)
レビュアー:Wings to flyさん 得票数:24
書評掲載日:2014-02-19 06:34:08
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/214524/review/116494/
表紙から「えっ!こんなに種類があるの!」とびっくり。
和菓子と言うと大体見た目は一緒、なんて、残念なこと思っていましたけど、すごく可愛くてきれいな和菓子がたくさんあるんですね……帰り道に和菓子屋さんを覗いてみたくなります。財布はきゅっとしめなくちゃ。
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8位
“本訴はタイトル通り本、青洲でなく妻が 麻酔の実験体となった史実を描いた小説となる。”
“幾ら夫のためとはいえ、「生きながら痛みを感じない」という概念は得体が知れなかったに違いない。その恐怖を克服したのが「姑への意地」という解釈が、女性的で非常に面白い。”
書籍:『華岡青洲の妻 (新潮文庫)』
(有吉佐和子/新潮社)
レビュアー:はるほんさん 得票数:24
書評掲載日:2014-02-21 08:43:39
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/20473/review/116515/
どの時代、どこの家庭にも、嫁姑問題はあるものですなぁ。
当時、麻酔ができた時は、一体どれほどの歓喜に満ちたのでしょうか……麻酔しないと歯医者が怖いなんて言ってられませんね。
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本が好き!編集部 おがた