【本が好き!ランキング】今週の1位は創刊60周年の東京創元社の文庫から、SFの名手レイ・ブラッドベリによる『何かが道をやってくる』!!

こんにちは。本が好き!編集部の東郷です。

2019年5月20日~2019年5月26日の人気書評ランキングを発表します。

1位
何かが道をやってくる
書籍:何かが道をやってくる
(レイ・ブラッドベリ/東京創元社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:39
書評掲載日:2019-05-22 05:14:38
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/47400/review/227318/

数年後、今より幾つか年を重ねてから再読することは可能でも、早く大人になりたかった頃に戻って読むことはかなわない。あの頃に戻れないことを嘆かわしく思うと同時に、戻れないことにどこかホッとしたりもする。

実をいうと私、コレが初めてのレイ・ブラッドベリ。
もちろん名前は知っていたし、積読山に眠っている本もありはするのだけれど、なんとなく苦手なSF臭がするような気がしてさけてきた。……続きを読む

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2位
夜ふけに読みたい 不思議なイギリスのおとぎ話
書籍:夜ふけに読みたい 不思議なイギリスのおとぎ話
(和爾桃子、吉澤康子/平凡社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:38
書評掲載日:2019-05-20 05:22:27
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/275354/review/226159/

大事に少しずつ読みたい。声に出して読みたい。でもやっぱり、できることなら誰かに読んで貰いたい。
サキやカーのバンコランシリーズの新訳ですっかりお馴染みの和爾桃子さんと
コードネーム・ヴェリティなどで注目を浴びる吉澤康子さんという
人気翻訳家の二人がタッグを組んで挑んだイギリスの昔話と聞いては
読まないわけにはいかない。……続きを読む

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3位
事件
書籍:事件
(大岡昇平/東京創元社)
レビュアー:Yasuhiroさん 得票数:32
書評掲載日:2019-05-20 16:54:47
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/256863/review/227208/

野村芳太郎映画は男女の三角関係を中心に描かれていたが、原作は「裁判」そのものが主人公であり、その迫力には息をのむ。

東京創元社文庫創刊60周年祝企画のブックリストを見ていて、懐かしい作品をみつけました。大岡昇平の「事件」です。大岡昇平といえば、「野火」「俘虜記」「レイテ戦記」などの太平洋戦争ものがすぐに思い浮かびますが、この作品は映画化されたことで有名になった作品だったと思います。……続きを読む

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4位
愚者(あほ)が出てくる、城寨(おしろ)が見える
書籍:愚者(あほ)が出てくる、城寨(おしろ)が見える
(ジャン=パトリックマンシェット/光文社)
レビュアー:星落秋風五丈原さん 得票数:30
書評掲載日:2019-05-21 06:34:31
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/27392/review/226793/

いいから早く医者に行こう~ぶっ壊れグロリアと昏倒レオンの遁走劇
 これを紹介する時正直悩んだ。冒頭が
トンプソンが殺すべき男はおかまだった。
だし、ヒロインが精神病院から出てきたばかりだし、タイトルがこれだし。だし、だし、だし。だいたい、おかまはその後の物語に全然絡まないんだから、殺す相手がおかまでなくてもいいじゃないか。……続きを読む

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5位
八十日間世界一周
書籍:八十日間世界一周
(ジュール・ヴェルヌ/東京創元社)
レビュアー:ぱせりさん 得票数:29
書評掲載日:2019-05-20 14:58:06
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/238463/review/227399/

「実際、人は、それほどの大きな収益がなくても、世界一周をするのではなかろうか?」

1872年のことである。
ロンドンの革新クラブのメンバーに、フィリアス・フォッグ卿という貴族がいたが、彼はちょっと変わった人物だ。
人との付き合いを好まず、大きな屋敷に下男を一人置いて、たった一人で暮らしている。
自身の財産に対しては大変鷹揚であるが、日課については、過ぎるほどの細かさだ。……続きを読む

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6位
諏訪の神: 封印された縄文の血祭り
書籍:諏訪の神: 封印された縄文の血祭り
(戸矢学/河出書房新社)
レビュアー:oldmanさん 得票数:28
書評掲載日:2019-05-21 00:51:13
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/277726/review/227411/

諏訪大社に隠された天津神と国津神の争い。古代史だけでなく民俗学・宗教学も含んだ面白い説だ。

諏訪大社と言えば、御柱祭 先年も盛況で終わったが、著者同様 以前から僕もこの祭りに違和感が有った。

御柱は、7年毎に立て替えられる。つまり十二支の寅と申の年回りに祭りが行われるのだ。
山から切り出した16本の樅の巨木を、地を引き摺り、急坂を落とし、川を渡って諏訪の上社二宮下社二宮の四隅に立てるのだ。……続きを読む

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7位
グーグルが消える日 Life after Google
書籍:グーグルが消える日 Life after Google
(ジョージ・ギルダー/SBクリエイティブ)
レビュアー:sawady51さん 得票数:27
書評掲載日:2019-05-21 05:47:10
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/277738/review/227425/

グーグルを含むインターネットの世界に起こる大激震を目撃するのはあなただ!!

まもなく、インターネットの世界に大激震が起こる――。

グーグルはビッグデータの集中処理を前提に多様なサービスを無料で提供し、まさに、インターネットの世界の覇者となった。しかし、著者は次のように断言する。「グーグルはセキュリティの脆弱性という致命的な問題を抱えており、まもなく、ブロックチェーン技術を活用した新しい勢力がグーグルにとって代わる」今後、インターネットの世界は、どのように変わるのか?米国「テクノロジーの預言者」による衝撃の近未来予想図!……続きを読む

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7位
蕃東国年代記
書籍:蕃東国年代記
(西崎憲/東京創元社)
レビュアー:darklyさん 得票数:27
書評掲載日:2019-05-20 22:35:07
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/277504/review/227470/

一筋縄ではいかない幻想短編集。しかし読み終えれば蕃東国がほんとにありそうだと思わせる。続きが出ないかなあ。

この作者の作品を読むのは初めてです。作家、翻訳家でありながら作曲家でもあるという多才な方のようです。本書は蕃東国という架空の島を舞台にした連作幻想短編集です。短編集の場合、それぞれ雑誌等に発表したものを一冊の本にまとめるというパターンが多いと思うのですが、本書は5つの短編の内「霧と煙」のみが雑誌に発表され残りの作品は書下ろしということが一つの特徴です。……続きを読む

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9位
そして、バトンは渡された
書籍:そして、バトンは渡された
(瀬尾まいこ/文藝春秋)
レビュアー:oldmanさん 得票数:25
書評掲載日:2019-05-25 00:31:36
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/262837/review/227639/

“Honi soit qui mal y pense”(悪意を抱く者に災いあれ) でもこの小説にはそんな人は誰も居ない。こんなに読後感の良い小説は本当に久しぶりだ。本屋大賞1位は伊達じゃない。

優子には、3人の父親と2人の母親が居る。いわゆる世間的に言えば複雑な家庭環境だ。
普通ならそう聞いただけで一寸不幸な生い立ちと、お涙頂戴の話を考える筈だ。……続きを読む

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9位
いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件
書籍:いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件
(大崎善生/KADOKAWA)
レビュアー:はなとゆめ+猫の本棚さん 得票数:25
書評掲載日:2019-05-20 06:02:11
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/277748/review/227445/

名古屋の女性殺害。この事件では、被害者の両親が、加害者の死刑を求め署名活動をするという、異例の展開となる

2007年8月24日から8月25日の真夜中に起きた、名古屋で女性が車に拉致されて、そのまま殺された事件を大崎がルポした作品。

被害者は31歳の磯谷利恵。犯人は金強奪の目的で闇サイトで知り合った主に3人の男たち。……続きを読む

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