こんにちは。本が好き!編集部の和氣です。
2018年9月17日~2018年9月23日の人気書評ランキングを発表します。
1位
書籍:『夜の庭師 (創元推理文庫)』
(ジョナサン・オージエ/東京創元社)
レビュアー:yukoさん 得票数:44
書評掲載日:2018-09-17 21:57:55
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/243100/review/212457/
私には「勇気」はないけれど、彼らの勇気と愛に少しは心救われたような・・・
いやー、全然本を読めない鬱状態から、ちょっとずつ読める状態にまではなったものの、書評はもう二度と書けないかも・・・とうじうじしつつも、皆さんの書評を読んで、これ、読めるようになったら読みたいな・・・と思ってたのがこの本でした。……続きを読む
—————————
2位
書籍:『ローズ・アンダーファイア』
(エリザベス・ウェイン/東京創元社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:35
書評掲載日:2018-09-17 05:12:22
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/268936/review/212189/
戦死した親友についてマディが語った言葉を思い出す。彼女の身になにが起こったのか、どこにいるのか生きているのか死んでいるのか、全くわからなかったとしたらその方がずっとつらかっただろうと。
1944年8月、イギリス補助航空部隊の飛行士ローズは、同僚の死に動揺していた。
彼女は18歳、アメリカ人だ。
父親が飛行訓練学校を経営して、12の時から操縦をしていたから、そこらの飛行士より飛行経験は豊富で腕は確かだった。……続きを読む
—————————
3位
書籍:『企画展だけじゃもったいない 日本の美術館めぐり』
(浦島茂世/ジービー)
レビュアー:たけぞうさん 得票数:34
書評掲載日:2018-09-17 00:08:41
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/268115/review/212324/
常設展はとても重要ですね。
大手の美術館を中心に、著名な画家やコレクションの企画展があちこちで
開かれています。やはり人気が高いですし、話題性も多く、マスコミに
取り上げられます。並んでも見たい作品というのは分からないでもないです。……続きを読む
—————————
3位
書籍:『カラマーゾフの兄弟〈上〉』
(ドストエフスキー/新潮社)
レビュアー:はるほんさん 得票数:34
書評掲載日:2018-09-21 08:48:20
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/76104/review/212430/
だんご三兄弟 ~基本のカラ兄
村上春樹氏によると、世の中には2種類の人間がいるという。
『カラマーゾフの兄弟』を読破した者と、読破していない者だ。(確かに)翻訳作品をあまり読まない自分だが地下室の手記を読んだイキオイ、いつかカラ兄をという野望を灯した──のが5年前。
私の野望は低燃費・長持ちなのが自慢だ。……続きを読む
—————————
3位
書籍:『あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続』
(宮部みゆき/KADOKAWA)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:34
書評掲載日:2018-09-21 05:55:16
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/264587/review/211300/
おやおやこれは!三島屋の百物語に大きな変化が!第一期堂々完結?!
江戸の洒落者たちに人気の袋物屋神田の三島屋には、なかなか姿を現さないが美しいと評判の看板娘がいる。
店主の姪だというこの娘、名前をおちかという。
このお嬢さんの評判は器量よしというだけではない。……続きを読む
—————————
6位
書籍:『変わったタイプ』
(トム・ハンクス/新潮社)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:32
書評掲載日:2018-09-17 08:41:14
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/268158/review/212408/
その男、世に名高き俳優。スーパーマンでも世紀の二枚目でもないが、普通(common)を演じたら並ぶものがない(uncommon)。そんな彼が(おそらく)愛用のタイプライターで綴った、愛すべき17編。
トム・ハンクスが小説を書いたと聞いて驚いた。読んでもう一度驚いた。
知名度に寄りかかって奇をてらうではない、正統派の短編小説である。
しかし、驚くことではないのかもしれない。
脚本も手掛け、監督もこなしたことがある。その才は演じることだけに留まってはいないのだ。……続きを読む
—————————
7位
書籍:『ダーウィンと旅して』
(ジャクリーン・ケリー/ほるぷ出版)
レビュアー:Wings to flyさん 得票数:31
書評掲載日:2018-09-20 16:48:32
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/269216/review/212652/
「拾ってきてはいけません」という規則をものともせず、家族に隠れて養われる森のみなしご動物たちの事件が微笑ましく、時に胸を締め付ける。
1900年、テキサスの田舎町に住むキャルパーニアは13歳になる。事業を営む彼女の家はとても裕福で、キャルパーニアは7人の子どものうち唯一の女の子だ。母の夢は、女性らしい特技を身につけた娘を社交界にデビューさせ、家柄の良い結婚相手を見つけることだが、キャルパーニアは料理や手芸やピアノの練習に息が詰まりそうになる。……続きを読む
—————————
8位
書籍:『さざなみのよる』
(木皿泉/河出書房新社)
レビュアー:darklyさん 得票数:30
書評掲載日:2018-09-19 21:33:53
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/263204/review/212401/
小説デビュー作「昨夜のカレー、明日のパン」の高いハードを超えられるか?
小説デビュー作「昨夜のカレー、明日のパン」が秀逸だったためにこの作者(夫婦)にとって二作目はかなりハードルが高かったと思われます。テーマは似通っておりナスミの死とその周辺の人々のドラマです。……続きを読む
—————————
8位
書籍:『ルパンの消息』
(横山秀夫/光文社)
レビュアー:m181さん 得票数:30
書評掲載日:2018-09-22 10:01:05
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/27298/review/212651/
ミステリー界の大物横山秀夫のデビュー作。アニメルパン三世とも微妙にタッチしている秀作でした。
横山さんと言えば、警察小説の妙手として有名ですね。
代表作は「半落ち」ですが、僕が好きなのは「クライマーズ・ハイ」
そして、「64(ロクヨン)」。これは、絶対のおすすめです。
「このミステリーがすごい!」のランキングの常連で、ヒット作を連発している大物です。……続きを読む
—————————
10位
書籍:『シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々』
(ジェレミー・マーサー/河出書房新社)
レビュアー:Wings to flyさん 得票数:29
書評掲載日:2018-09-17 17:50:22
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/86144/review/212445/
セーヌ川左岸のその書店は、寄る辺ない物書きたちの避難所だった。超個性的な老店主に拾われ、本棚の隙間で仲間と暮らしたパリの日々を綴るノンフィクション。
この本を書いたのは、カナダの新聞社の元犯罪記者である。仕事に毒され善悪の基準が少なからずマヒした彼は、命に関わる脅迫を受けて急いでパリに逃げ出した。手持ちのお金も尽きかけ、にっちもさっちも行かなくなった頃、彼は偶然セーヌ川の傍の書店で雨宿りをする。……続きを読む
—————————
10位
書籍:『墨攻』
(酒見賢一/新潮社)
レビュアー:efさん 得票数:29
書評掲載日:2018-09-21 05:34:39
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/25849/review/212691/
圧倒的に不利な状況を墨家の戦術家は逆転できるのか?謎に包まれた墨家の帰趨
本書は、墨家から派遣された革離という戦術家が、派遣先の梁城で必死の防御戦を繰り広げるというお話です。
攻めるのは趙の軍勢約1万8000人。
これに対して、防御側の梁城の兵士はたかだか1500人です。
戦力的にはどうにもならないレベル。
どうにもならないので、梁城の君主は墨家に援助を求めたのですが、やって来たのは革離ただ一人だったのです。……続きを読む
—————————
12位
書籍:『三十一文字のパレット』
(俵万智/中央公論新社)
レビュアー:風竜胆さん 得票数:28
書評掲載日:2018-09-17 09:53:35
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/265641/review/212411/
三十一文字の中に宇宙がある!
「サラダ記念日」で一世を風靡した俵万智によるエッセイ集。実家の本棚の隅にあった。ちょっと昔の本だが、昨年亡くなった父が退職後に短歌をやっていたので、参考に買ったのだろう。……続きを読む
—————————
12位
書籍:『忘れ物が届きます』
(大崎梢/光文社)
レビュアー:ことなみさん 得票数:28
書評掲載日:2018-09-21 12:18:03
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/216379/review/211333/
「沙羅の実」にまつわる話も新味はないがよく読むと最後の種明かしが面白い。「おとなり」も暖かい話で面白かった。
5つの短編のテーマはそう難しいものではないけれど、後になって思い当たったり、事件の解決後に隠されていた真実が胸を打つものだったりする。女性らしい文章が優しく心地良かった……続きを読む
—————————
14位
書籍:『漱石の家計簿 お金で読み解く生活と作品』
(山本芳明/教育評論社)
レビュアー:ぷるーとさん 得票数:27
書評掲載日:2018-09-21 15:31:52
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/268966/review/212127/
自分は貧しい文筆家であると常に言い続け、その作品の中で金持ちを酷評し続けていた漱石。では、実際の漱石家の家計はどうだった?
漱石の作品には、金持ちがよく登場する。
『吾輩は猫である』では、主人公の苦沙弥先生の近所に住んでいて苦沙弥先生に毛嫌いされている実業家の金田。
『坊ちゃん』では、赤シャツ。
『虞美人草』では、虚栄心の強い美貌の女主人公甲野藤尾。
『三四郎』では、里見 美禰子とその婚約者。
『それから』では、主人公である代助の実家長井家。
『門』では、主人公宗助の大家。……続きを読む
—————————
14位
書籍:『幻想古書店で珈琲を―招かれざる客人』
(蒼月海里/角川春樹事務所)
レビュアー:波津雪希さん 得票数:27
書評掲載日:2018-09-17 09:28:03
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/269114/review/212410/
名取司が魔人に喰われてしまう?
『とまり木』に来る変わり者は、コバルトだけでなく魔神アマデウスやグレモリー侯爵夫人も同様に変わりものです。魔神アマデウスは『とまり木』に来る前に名取司にちょっかいをだしたり、色々困った魔人です。……続きを読む
—————————