こんばんは。本が好き!編集部の和氣です。
2018年5月7日~2018年5月13日の人気書評ランキングを発表します。
1位
書籍:『世界を変えた100人の女の子の物語』
(エレナ・ファヴィッリ、フランチェスカ・カヴァッロ/河出書房新社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:42
書評掲載日:2018-05-07 05:41:44
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/262888/review/202659/
一気に読もうと思うなかれ。少しずつ読むのが○。ときどき派生読書に進むのもよし。
原題は「Good Night Stories for Rebel Girls」
クラウドファンディングで資金を募ったところ、史上最高額を集めたという話題の本。
世界36国で発売され、 累計100万部突破しているのだとか。……続きを読む
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2位
書籍:『絶滅危惧種ビジネス:量産される高級観賞魚「アロワナ」の闇』
(エミリー・ボイト/原書房)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:37
書評掲載日:2018-05-08 23:54:28
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/264507/review/203930/
それは幻の魚なのか?
アロワナという魚がいる。受け口に特徴的な髭。体は細長く太刀のよう。
サイズの大きなものは90センチほどにもなり、ゆったりと水槽を泳ぐ姿はなかなかの圧巻である。
古代魚でマニアの間では人気の淡水魚だ。……続きを読む
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3位
書籍:『風の靴』
(朽木祥/講談社)
レビュアー:Kuraraさん 得票数:35
書評掲載日:2018-05-09 00:04:37
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/264502/review/203913/
まるでわたしもヨットで冒険して来た気分。様々な場面が夢のなかの出来事だっかのようにきらめいている。
本書は2年前、棚マルの企画で紹介していただき購入した一冊。
棚マルはみなさんの思い入れのある1冊ということもあり、
じっくり読みたい、しかも本書は「夏に」と決めていた。……続きを読む
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4位
書籍:『怪盗ニック全仕事5 (創元推理文庫)』
(エドワード・D・ホック/東京創元社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:34
書評掲載日:2018-05-09 19:59:12
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/264009/review/203714/
ターゲットは常に“価値のないもの”をモットーとする怪盗ニック・ヴェルヴェットシリーズ第5弾。Kindle版で買い求め、隙間時間にちょこちょこ読むのが楽しみなお気に入りのシリーズ。
ニック・ヴェルヴェットはプロの泥棒、人の依頼で物を盗む。
ただし彼は、盗む対象は「価値のないもの、もしくは誰も盗もうとは思わないものだけ」と決めている。……続きを読む
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4位
書籍:『秀吉の能楽師』
(奥山景布子/中央公論新社)
レビュアー:はるほんさん 得票数:34
書評掲載日:2018-05-08 20:09:45
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/264491/review/203856/
乗るしかない。秀吉というビッグウェーブに。
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6位
書籍:『白魔―アーサー・マッケン作品集成〈1〉』
(アーサーマッケン/沖積舎)
レビュアー:darklyさん 得票数:30
書評掲載日:2018-05-09 21:14:21
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/258695/review/194537/
怪奇小説の本場イギリスの作家で後に大きな影響を与えた20世紀の作家アーサー・マッケン全集の1冊目。平井呈一氏の訳です。有名な「パンの大神」収録。
アーサー・マッケンの小説は、アンソロジー等で断片的に読むことはありましたが、相当の昔なのでよく憶えていないということもあり、なんとなく思い立って平井呈一さんの訳で読んで見ようと手に取りました。……続きを読む
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6位
書籍:『西洋骨董洋菓子店 (1)』
(よしながふみ/新書館)
レビュアー:星落秋風五丈原さん 得票数:30
書評掲載日:2018-05-09 00:05:47
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/30207/review/203770/
甘いマスクの男達が提供する ビタースウィートなものがたり
甘いものが何よりも好きなエリート警察官僚、芥川。高校時代、服装規定に従わなかった漆原と、内心は彼女に同意しながらも集団から外れる勇気を持たなかった伊東。ミドル・ストロー級世界チャンピオンの神田エイジ。そして高校時代、「早く死ね このホモ!」と級友小野裕介を振った橘圭一郎。数年後、彼等の人生は、骨董品ものの食器で洋菓子を提供する店『アンティーク』で交錯する。……続きを読む
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8位
書籍:『朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる (Business Life)』
(馬渕知子/クロスメディア・パブリッシング(インプレス))
レビュアー:sawady51さん 得票数:29
書評掲載日:2018-05-09 09:02:30
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/251583/review/203267/
朝のコーヒー、夜のビールで仕事もプライベートも絶好調!
【コーヒーとビールを飲んでいるあなたは、医学的に正しい!】いつも飲んでいるコーヒーとビールには、自律神経を整えパフォーマンスをアップさせるパワーがあります。ただし、有効活用するためにはちょっとした飲み方のコツが!この本では、コーヒーとビールに秘められたすごいパワーを明らかにするとともに、単なる嗜好品として味わうのではなく、パフォーマンスの最大化を可能にする、二重の意味で「うまい飲みこなし方」をお伝えします。……続きを読む
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8位
書籍:『不死細胞ヒーラ ヘンリエッタ・ラックスの永遠なる人生』
(レベッカ・スクルート/講談社)
レビュアー:Wings to flyさん 得票数:29
書評掲載日:2018-05-08 12:49:25
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/179423/review/203866/
ひとりの貧しい黒人女性から採取され、医学の未来を激変させた細胞。科学者が顧みることのなかった家族の苦しみを、ヒューマンタッチに描いたノンフィクション。
「ヒーラ細胞」とは、世界初の不死化したヒト細胞株である。その細胞は、子宮頸癌に罹ったヘンリエッタ・ラックスという30代の黒人女性から、本人の同意を得ることなく採取された。……続きを読む
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8位
書籍:『よちよち文藝部』
(久世番子/文藝春秋)
レビュアー:たけぞうさん 得票数:29
書評掲載日:2018-05-07 23:19:13
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/209598/review/203296/
文豪たちを題材にした愛らしい漫画。
これは一読の価値がありますよ。
知っているようで知らない文豪たちのあれこれを、漫画の力でつっこんでいます。……続きを読む
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8位
書籍:『望楼館追想』
(エドワードケアリー/文藝春秋)
レビュアー:efさん 得票数:29
書評掲載日:2018-05-10 05:11:05
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/251876/review/203973/
何と奇矯で、何と毒に満ちた小説なんだ
『アイアマンガー三部作』で話題をさらったエドワード・ケアリーの処女小説です。
しかし、何ととんでもない作品を書いたものでしょうか。
タイトルの『望楼館』とは、この物語の舞台となる古い五階建ての朽ち果てて行くような共同住宅です。
表紙絵の通り、この建物の屋上にはドーム形の天文台が設えられているのですが、今はもう使われておらず、鳩の糞や鳩の死骸にまみれています。……続きを読む
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12位
書籍:『にあんちゃん』
(安本末子/角川書店(角川グループパブリッシング))
レビュアー:mono sashiさん 得票数:28
書評掲載日:2018-05-13 00:12:46
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/1491/review/204168/
九州の100冊シリーズ② ~佐賀県・安本末子~ 昭和二十年代末、小学三年生の安本末子さんが、両親が亡くなってから一年半あまりの生活を綴った日記です。
「にあんちゃん」は、昭和二十年代末、小学三年生の安本末子さんが、両親が亡くなってから一年半あまりの生活を綴った日記です。昭和三十三年に出版されてベストセラーとなり、今村昌平監督によって映画化もされました。……続きを読む
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13位
書籍:『メモリー・キーパーの娘』
(キム・エドワーズ/日本放送出版協会)
レビュアー:ことなみさん 得票数:26
書評掲載日:2018-05-10 19:54:22
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/1926/review/204003/
久しぶりに「物語」らしい本を読んだ。時間とともに流れていく家庭や周りの人々の暮らし、人と人との繋がり、喜び苦しみが次第に過去の歴史になっていくところ。いい話だった。
こういう物語があり、長くこういう読書の楽しみ方をしてきたのだったと思いながら、落ち着いた時間の中で、登場人物たちの喜怒哀楽とともに過ごした。
大きく言えば「人間愛」の物語であり、そして、有名な言葉を引くまでもなく、不幸は自分だけの思い込みでもあるそれぞれの「愛の形」で作られているのだ、ということが今更のように実感される。生きるということの本質は、愛なのかエゴなのか、酷なことに、時はそれを鮮明にする前に流れ去ることも多い。……続きを読む
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13位
書籍:『銀河鉄道の父』
(門井慶喜/講談社)
レビュアー:Wings to flyさん 得票数:26
書評掲載日:2018-05-10 15:52:12
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/256388/review/203992/
強情でワガママで世間知らずな息子に悩まされながらも、愛さずにはいられなかったパパのお話。
本書は宮沢賢治の人生を描いた小説だが、主役は父親の政次郎である。生まれたての跡継ぎ息子に指を握りしめられた時、「目の奥で湯が煮え」、「いい子いい子。べろべろばあ!」をやりたい衝動に駆られたこの新米パパは、優れた経営者であり、利益を文化事業の形で地域に還元する清廉な人物でもある。政次郎の心の内を能弁に語る本書は、彼が何よりも家族を愛し、たいへん子煩悩な男であったことを読者に告げる。……続きを読む
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13位
書籍:『堆塵館 (アイアマンガー三部作1)』
(エドワード・ケアリー/東京創元社)
レビュアー:Kuraraさん 得票数:26
書評掲載日:2018-05-11 20:30:42
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/240599/review/204012/
本書は読者をそう簡単に物語の世界に入れてはくれない
これを読んだら次作が読みたくてたまらなくなるという多くの読者の声を聞くにつけ、
ムクムクと読書意欲が高まった一冊。
しかし、3部もお付き合いできるかしら?とちょっとした不安も入り交じり
ようやくたどり着いた「堆塵館」。……続きを読む
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