1月18日に2018年本屋大賞ノミネート作品が発表されました。自分の読んだ本がノミネートされていると、俄然応援モードになります。本屋大賞を知らなくても、これから読む本を探そうという人には「本屋大賞ノミネート作品=全国の書店員がこの1年間に読んだ本のベスト10」という最適なセレクトになっています。ぜひ読んで大賞予想を楽しみましょう。エントリー10作品のうち、6作品を「本が好き!」のレビューとともにご紹介してきましたが、ラスト4作品をご紹介します。
本屋大賞とは
「売り場からベストセラーを生み出す」をコンセプトに2004年にスタートした、書店員による投票で選ばれるコンテスト。第一回では小川洋子の『博士の愛した数式』が大賞を受賞。書店から生まれた試みにメディアでも大きく紹介されました。2006年には同作が映画化され、更なる反響を呼びました。
スタート当初は選考開始までの過去1年間に刊行された日本の小説作品を対象とした「本屋大賞」と、ジャンルを問わず売りたい本を選出する「本屋大賞 発掘部門」の2部門でしたが、2012年から翻訳小説大賞も加わり、504の書店、665人の書店員が参加する、一大イベントとして知られています。
■本屋大賞ホームページ https://www.hontai.or.jp/index.html
エントリー作品⑦柚月裕子『盤上の向日葵』
書籍:『盤上の向日葵』
(柚月裕子/中央公論新社)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/259646/
ピックアップ書評(たいりょうさん)
著者が明言している通り、「砂の器」の本歌取りのような作品。それでもなお500ページ超の作品を一気に読ませるのは、著者の確かな筆力と、登場人物達の濃厚なキャラのおかげでしょうか。タイトルが秀逸。……続きを読む
ピックアップ書評(純さん)
柚月さんの結構重たい小説でしたが、かなり読み応えがありました。大河ドラマを読んでいるみたいでした。……続きを読む
エントリー作品⑧村山早紀『百貨の魔法』
書籍:『百貨の魔法』
(村山早紀/ポプラ社)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/255213/
ピックアップ書評(ぽーるばにやんさん)
こんな百貨店があるなら是非行きたい。サービス業の真髄であり、心暖まるお話。……続きを読む
ピックアップ書評(タカラ~ムさん)
人はなにかを失う。家族、親友、そして夢。でも、何かを失くしたことで見つかるものがある。それはきっと、星野百貨店にある。……続きを読む
エントリー作品⑨今村夏子『星の子』
書籍:『星の子』
(今村夏子/朝日新聞出版)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/250924/
ピックアップ書評(Wings to flyさん)
世界の広さに気づいた子がいて、子の巣立ちを予感する親がいる。普通ではない家庭が舞台だからこそ、親子愛の普遍性と温もりが心に残る。……続きを読む
ピックアップ書評(Kuraraさん)
「来た!この不穏な空気!」 確実にこのムードにハマっています。……続きを読む
エントリー作品⑩知念実希人『崩れる脳を抱きしめて』
書籍:『崩れる脳を抱きしめて』
(知念実希人/実業之日本社)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/260818/
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果たしてどの作品が栄冠に輝くのか。大賞発表は4月10日です。いずれも実力ある作品ばかりで結果が読めません。受賞予測を楽しみましょう。
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