こんにちは! 本が好き!編集部の和氣です。
10月分の月間人気書評ランキングの発表します!!
1位
書籍:『女三人のシベリア鉄道』
(森まゆみ/集英社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:47
書評掲載日:2017-10-04 06:24:26
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/239307/review/187163/
念のために言っておくけれど、私はほら「青年は荒野をめざす」より「さらばシベリア鉄道」の世代だからね!(え?どっちも古い?)
例によって例のごとく
はるほんさんのレビューに釣られて思わずポチッとしたこの本だったが、これまたいつものように積読山に埋もれかけていたところを哀愁亭味楽さん主催の掲示板企画#棚マル応援企画!みんなの推薦本リストを制覇しよう!によって日の目を見ることになり、読み始めたのがおよそ1ヶ月前……続きを読む
—————————
2位
書籍:『間取りと妄想』
(大竹昭子/亜紀書房)
レビュアー:yukoさん 得票数:46
書評掲載日:2017-10-15 20:52:25
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/251492/review/188473/
引っ越す予定もないのに、休みの朝、不動産屋さんのチラシを見ては、家具の配置を考えるのが大好きな私・・・
マドリストとまではいかないまでも、間取り図を見ては家具の配置を想像するのが大好きな私。
以前読んだ『間取りの手帖』は、どうやって住むんだよ、これ!みたいな面白い間取りがたくさん載っていてとっても面白かったのですが、本作は、どうやって住むんだよ!という間取りを集めて笑う、という本ではなくて、間取りからそこに暮らす人を想像するといった13の物語でした……続きを読む
—————————
2位
書籍:『恋文の技術』
(森見登美彦/ポプラ社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:46
書評掲載日:2017-10-27 06:20:45
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/3159/review/189077/
この際だからと調子に乗って手紙形式で書いてみた。
拝啓
すっかりご無沙汰しておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
突然の手紙にさぞ驚かれたことでしょうね。
(いったい何事か?)とお思いのことでしょうが、たいした理由はありません。
森見登美彦氏の『恋文の技術』という小説を読み終えたのだという以外には……続きを読む
—————————
4位
書籍:『キノコ雲に追われて―二重被爆者9人の証言』
(ロバートトランブル/あすなろ書房)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:45
書評掲載日:2017-10-18 05:52:47
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/122860/review/188435/
戦後10年を節目にアメリカ人ジャーナリストが書いた二重被爆者の実態。この本を今読む意義。(祝 #やまねこ20周年 記念読書会参加レビュー)
1945年8月6日広島、8月9日長崎。
2つの都市に原子爆弾が投下されたことはあなたもきっと知っているだろう。
だが広島と長崎の両方で被爆した人たちがいたことはご存じだろうか……続きを読む
—————————
4位
書籍:『文豪ストレイドッグス -1』
(春河35/角川書店)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:45
書評掲載日:2017-10-20 05:42:38
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/211195/review/188496/
あら私、案外いけます。許せますww
今更ながらこの人気コミックを読んでみた理由は年に一度開かれる地元の古本祭りで、1冊20円のコミックコーナーを覗いてみたら、1,2巻だけが売られていたから……という理由に過ぎなかった……続きを読む
—————————
6位
書籍:『読書について』
(ショーペンハウアー/光文社)
レビュアー:Wings to flyさん 得票数:44
書評掲載日:2017-10-03 15:30:23
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/240930/review/187289/
本を読んではいけない理由も、積読山が高さを増す理由も、匿名で他人の著作を評してはいけない理由も、よーくわかりましたとも!
哲学者の文章にこんなにクスクス笑わされたのは、元お茶の水大学教授・土屋賢二先生のエッセイを読んで以来のことである。土屋先生が笑わせようと思って書いているのに対し、ショウーペンハウアー先生は大真面目である。読んだり書いたりする行為への容赦ない舌鋒に「やだこれ、私のこと~?そこまで言わなくても~。」とニタニタしてしまうのだ……続きを読む
—————————
7位
書籍:『なぜカツラは大きくなったのか?―髪型の歴史えほん』
(キャスリーンクルル/あすなろ書房)
レビュアー:はるほんさん 得票数:43
書評掲載日:2017-10-24 20:53:10
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/254642/review/189262/
オシャレじゃなくていい。まず風呂に入れ。
先行書評で気になって借りてしまった本。
やんごんとなき姫君たちのトイレに歯車仕掛けや鳥カゴのヘアがあると書いていたのが、気になっていた。
本書表紙がまさに鳥カゴヘアだったので飛びついてしまったのだが、残念なことにこの摩訶不思議ヘアに触れていたのは1ページだけだった……続きを読む
—————————
7位
書籍:『ゼロからわかるキリスト教』
(佐藤優/新潮社)
レビュアー:有坂汀さん 得票数:43
書評掲載日:2017-10-02 20:31:56
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/254564/review/187240/
本書は作家で元外務省主任分析官である佐藤優氏が語ったキリスト教神学の講義録です。「現代の難問の根底にはすべて宗教がある。」とのことで世界宗教の在り様を学び、21世紀と正しく向き合うために贈られた一冊。
僕自身もキリスト者ではないにせよ、佐藤優氏の著作『国家の罠』(新潮文庫)を呼んで以来ずっと、佐藤氏の著作を読み漁る日々が続き、すっかり「佐藤神学」に見せ得られていることに加え、近年では佐藤氏の後輩であり、教え子でもある同志社大学神学部の学生や院生とメッセージのやり取りをするようにまでなりました……続きを読む
—————————
7位
書籍:『クリスマスの思い出』
(村上春樹、トルーマンカポーティ、山本容子/文藝春秋)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:43
書評掲載日:2017-10-02 05:49:33
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/55926/review/186829/
ありがとうの気持ちをこめて。
クリスマスまで待つことができずにページをめくったこの本は読友Bさんからの頂き物。
私はBさんが書く書評がとても好きでBさんが気に入ったという本を私もまた読みたくなって幾度となく後を追いかけたものだった……続きを読む
—————————
7位
書籍:『大人のファンタジー読本 ~未知なる扉をひらく180選~』
(やまねこ翻訳クラブ/マッグガーデン)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:43
書評掲載日:2017-10-21 20:20:14
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/192515/review/187945/
やまねこ翻訳クラブの面々が、大人にとっても面白いファンタジー」をキーワードに古今東西の選りすぐり本180タイトルを紹介するファンタジーガイド!!
「やまねこ翻訳クラブ」は児童書の翻訳家をめざす人達が集まって結成したオンライン上のクラブ。
結成以来この20年間、多くの翻訳家を輩出してきた。
今では翻訳という枠を越えて子どもの本を愛する会員が集う場になっているのだそうだ……続きを読む
—————————
11位
書籍:『世界食べものマップ』
(ジュリアマレルバ、フェーベシッラーニ/河出書房新社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:42
書評掲載日:2017-10-09 06:41:23
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/245551/review/187376/
いいよ~。これ、楽しいよ!ためになるよ!面白いよ!となぜだかなかなか「おいしそう」という言葉がでてこない世界のグルメ情報をひっさげて「祝 #やまねこ20周年 記念読書会」に参加するっ!!
イタリアの作家&イラストレーターである著者が6大陸、39の食文化をカラフルなイラストと解説で紹介した楽しい地図絵本……続きを読む
—————————
11位
書籍:『新装版 洗脳の楽園』
(米本和広/情報センター出版局)
レビュアー:有坂汀さん 得票数:42
書評掲載日:2017-10-03 12:25:11
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/48334/review/187278/
本書は自らが体を張って取材を重ねて書かれた大宅賞候補作の新装版です。「対立や争いごとのない、金の要らない幸福な農村―」を目指して創設された「ヤマギシ会」はいかにしてカルト化し、崩壊への道を辿ったのか。
僕が本書を読むそもそものきっかけとなったのは僕と同年代である高田かやさんの『カルト村で生まれました。』とその続編である『さよなら、カルト村』(共に文藝春秋)を読んだことでありました(評者注:99.9%ここで指す「村」とは「ヤマギシ会」のことであろうと推察せられるが、あくまでも作中では具体名は示されていない)……続きを読む
—————————
13位
書籍:『美しい星』
(三島由紀夫/新潮社)
レビュアー:Yasuhiroさん 得票数:41
書評掲載日:2017-10-11 15:41:21
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/13380/review/187696/
#棚マル 応援企画 参加です。三太郎さんご推薦の「美しい星」を読んでみました。三島の異色SFで、当時彼が関心を寄せていたUFOを題材として格調高い文章で「文学と政治」を語りつくしています。
#棚マル 応援企画、棚マルフェアも終了していよいよ大詰めに来ているそうです。私もいくつか投稿させていただいたのですが、まだ残っている中で三太郎さんご推薦の三島由紀夫の「美しい星」を選んでみました……続きを読む
—————————
14位
書籍:『なぜカツラは大きくなったのか?―髪型の歴史えほん』
(キャスリーンクルル/あすなろ書房)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:40
書評掲載日:2017-10-13 05:59:27
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/254642/review/187755/
#やまねこ20周年 記念に手にした絵本が、まさかこんなにネタの宝庫だったとは?!ww
掲示板企画 「祝#やまねこ20周年記念読書会」に参加すべく、今度は宮坂宏美さんが翻訳をてがけた絵本を手に取ってみました……続きを読む
—————————
14位
書籍:『世界と僕のあいだに』
(タナハシ・コーツ、Ta-NehisiCoates/慶應義塾大学出版会)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:40
書評掲載日:2017-10-23 06:40:39
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/249125/review/187708/
これを読まずに何を読むのだ?!(おそらくこれが私にとって今年一番の衝撃作!)
品のある装丁で詩的なタイトルの比較的薄い本だ。
若い父親が14歳の息子に語りかけるという体裁をとりながら現代のアメリカ社会にあってアフリカン・アメリカンの男性がどのような境遇に置かれているのか
その要因はどこにあるのかそうした社会とどう向き合っていけばいいのか具体的な事件をあげ熱心ではあるが過度に感情的になることなく一つ一つ丁寧に説いていく……続きを読む
—————————