ピックアップ書評、というのを試しにやってみようと思います。
本日は、そのじつさんの書評
―おばけじゃないよ、◯◯だよ・・・(そっちのほうがコワイ〜!!)―
何かを怖がったり怪しく思ったりするのは、誰もが持っている鋭い感覚です。
それだけに、その人だけが感じ取れる怖さや怪しさを聞かされると、グサッと刺された気がしてしまいます。
「なるほど、そんな読み方があったか」と。
今回ご紹介する、そのじつさんの書評は正にそんなグサッと来る書評でした。
太宰治の「待つ」を読んで、
“この物語がもつ二面性・少女の思い詰める心の二面性を表しているようで、やっぱり少し身震いしたのだった。”
こう言われると、太宰も当然その二面性の怖さを描こうとしたのだろう、と思えてきてはっとさせられます。
また
“最後にちょっとお遊びなのだが”と、
各作品と作風の近い現代の作家を並べてくれているのがまた面白い。
太宰の「待つ」は岩下志摩子。
あぁ、なるほど。しかも女の、少女の、二面性かぁ。そうかぁ……。
YONDEMILL献本、6月25日12時時点でまだ1冊だけ残っていますので、是非。