お寿司の図鑑を持っている方、結構いらっしゃいますよね。
実は私の母も所有していまして、度々図鑑を取り出しては、あれ食べたいこれ食べたい。
本当にそのまま回転寿司に直行していくこともあります。
一体図鑑にはどのような魔力が秘められているのか……謎に思いつつ、私は怖くて未だに中を見られないでいます。
ウィークリー書評ランキング!
1位
“「寿司ネタの通になる」というタイトルですが、さすがに毎週通っているわたしが読むと驚いたネタはありません。でも一つ一つに丁寧な解説があるので、非常に興味深く読みました。”
書籍:『寿司ネタの通になる』
(野村祐三/祥伝社)
レビュアー:たけぞうさん 得票数:29
書評掲載日:2014-03-01 06:51:15
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/87623/review/103636/
お寿司を食べたとしても、ネタの魚のことはほとんど知りませんし、こういう本を読んで勉強してみるのも面白いかもしれませんね。寿司の写真を並べた図鑑とは違い、漁師さんのコメントや、漁の模様まで掲載されているそうです。
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2位
“鳴木戸定(なるきど さだ)は、福笑いが大好きです。四歳の時に買ってもらった幼児向け雑誌で出会いました。何度も何度も何度も、飽きずに福笑いを続けます。”
“この本、会話が最高に刺激的なんです。会話でありながら、地の文を読んでいるような、硬質な感じがとてもいいです。”
書籍:『ふくわらい』
(西加奈子/朝日新聞出版)
レビュアー:たけぞうさん 得票数:28
書評掲載日:2014-02-25 00:28:10
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/196723/review/109247/
地の文のような会話とは、果たしてどのような会話なのか……
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2位
“収録されている3篇とも確かに動物の物語ではあるのだが、うち2篇は人間の身勝手が引き起こす悲劇を描いていて、さわやかさもなければ後味も悪い。あるいはそれが「現実」というものなのかもしれないが。”
書籍:『動物記』
(新堂冬樹/KADOKAWA / 角川書店)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:28
書評掲載日:2014-02-27 06:37:31
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/213802/review/116754/
動物を人間の身勝手に巻き込んでしまってごめんね、というべきでしょうか。
同じ動物として、生けるものとして、大切にしたいものです。
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2位
“新幹線で妹の結婚式に行くメロス。クイックってそっち(速度)の方かよ!走れよ!親友を人質にしているくせに新幹線で優雅に駅弁食いながら余裕綽々なメロスの表情にイラっとするぅーヾ(`◇´)ノ彡”
“あまりの省略ぶりに殆どのお話が激しくぶっとんでいる。”
書籍:『忙しい現代人のための 2秒で読める 世界クイック名作集』
(マキゾウ、オモコロ編集部/イースト・プレス)
レビュアー:junocoさん 得票数:28
書評掲載日:2014-02-25 21:05:38
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/212238/review/115401/
例に出ているお話のどれもがぶっ飛びすぎて、むしろ読んでみたくなりました。
抱腹絶倒必至でしょうね。2秒でも。
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2位
“拡大鏡を近づけると、写った自分の醜い姿を目にして、慌てて皮膚の下に逃げ込むニキビ。濡れたバスマットに粗塩をふりかければ、マットは自ら無数の小さなシャボンの泡を吐き出し始める。蛇口から顔を出したというウナギを使った料理。”
“肺の中に睡蓮のつぼみができるという難病にかかる美しいヒロインクロエと、二人を支え、運命を共にする“ハツカネズミ”に心打たれたものだった。”
書籍:『日々の泡』
(ボリスヴィアン/新潮社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:28
書評掲載日:2014-02-25 06:28:57
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/1701/review/116722/
何だかファンタジーとも童話とも呼べない、不思議な世界観が気になります。
本当にニキビが逃げていけばいいのに、とは思うけれど、蛇口からウナギはやだなぁ…
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6位
“野生のサルの群れの中で生き抜いた少女。なんとたくましい生命力だろうか。”
書籍:『失われた名前 サルとともに生きた少女の真実の物語』
(マリーナ・チャップマン/駒草出版)
レビュアー:はにぃさん 得票数:27
書評掲載日:2014-03-01 22:59:16
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/214574/review/117088/
いわゆる狼少女、として育った方のお話ですね。
幼い子供がジャングルに5年もいたなんて、正直考えられないです。
私だったらすぐ他の動物に食べられてしまうのだろうなぁ。こわいこわい。
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6位
“女優の室井滋さんが、玄人たち27人から仕事の秘話を聞き出した対談集です。”
“登場する方は、それぞれその道のプロ・まさしく玄人であり、私の知らない世界が広がっていました。”
書籍:『室井滋のオシゴト探検 – 玄人ですもの』
(室井滋/中央公論新社)
レビュアー:はにぃさん 得票数:27
書評掲載日:2014-02-26 07:02:22
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/214781/review/116865/
何か一つのことを極める、というのは、とても難しいことですよね。
だからこそその道一本の職人さんはとてもかっこいいな、と思います。
小さな頃から好きだったものからプロになった方もおられるそうですし、私たちもまだまだワンチャンスあるかも。
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8位
“時は、フランス革命のまっただ中。ロベスピエールやダントン率いる共和主義者は、長い間自分たちを苦しめてきた貴族達を徹底的に血祭りにあげていきます。”
“フランス革命がテーマになる作品の場合、多くはフランス側、共和主義者側から描かれることが多い様に思います。本作は、その反対側から描いた作品なんですね。”
書籍:『紅はこべ』
(バロネス・オルツィ/東京創元社)
レビュアー:efさん 得票数:25
書評掲載日:2014-02-26 19:05:57
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/118853/review/116892/
血祭りだとか、処刑だとか、恐ろしい話ですね……
革命、と言われても、なかなか想像しがたいのですが、きっと地獄のような光景だったのだろうと思います。
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9位
“人間の価値に上下はあるのか。たとえあったとしても、殺人は罪にならないのか?”
“そしてこの問いに辿り着くまで読んでしまった人は、もうこの本を下に置く事はできなくなっている。”
書籍:『罪と罰〈1〉』
(フョードル・ミハイロヴィチドストエフスキー/光文社)
レビュアー:そのじつさん 得票数:24
書評掲載日:2014-03-01 23:34:48
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/6739/review/116681/
問いかけに考えようとすればするほど、思考がぐるぐると回ります。
読めば少しはまとまるのかな。
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9位
“ホロコーストを生き延びた著者の自伝的作品である。
著者はこの第一夜の後も、いくつものつらい夜を過ごし、最後に収容所生活を支え合った父を失う夜を迎える。これもまた痛切に心に刻み込まれる夜だった。”
書籍:『夜 [新版]』
(エリ・ヴィーゼル/みすず書房)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:24
書評掲載日:2014-02-27 16:39:06
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/72835/review/116946/
地獄を淡々とした文章で、いっそ詩的に書いている。
本当に地獄を経験したからこそ、なのだろうと思います。
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本が好き!編集部 おがた