中原中也という、詩人の方がいらっしゃいますね。
中原中也と言いますと、「サーカス」という詩が教科書にも載っていて、有名なのではないかと思います。
特に印象なのが、あの、不思議な擬態語。
知っていますか?
「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」
……「ゆやゆよん」です。
ブランコが揺れている様子を表現しているようですが、そのセンスに脱帽。
私のような一般ピープルが、一生かかっても思い浮かべられないだろう擬態語。素晴らしい。
授業で「サーカス」を読んだ時には、その詩文に引き込まれながら、擬態語にクラス騒然となったものです。
さて、ウィークリー書評ランキングです。
1位
“中原中也さんの名前は、おそらくほとんどの人がご存知でしょう。でも、亡くなってから七十六年も経つんですよ。それなのに、詩の一行一行はぜんぜん古びれていなくって、少々旧かな遣いがあっても関係なくって、いつもは詩を読まないわたしにも訴えかけるものがありました。”
書籍:『汚れつちまつた悲しみに…―中原中也詩集』
(中原中也/集英社)
レビュアー:たけぞうさん 得票数:29
書評掲載日:2014-02-06 22:56:42
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/21355/review/110415/
少しふるい、けれど読めないわけではない。
そんな文だからこそ、印象的な詩が多いですよね。
—————————
2位
“月だけが煌々と照らす深夜のリンクで、くるくるとスピンを決める少女。わずか60ページほどの物語には、作者の思い出と家族の愛情がぎっしり詰まっている。”
書籍:『12種類の氷』
(エレン・ブライアンオベッド/ほるぷ出版)
レビュアー:Wings to flyさん 得票数:26
書評掲載日:2014-02-04 06:38:45
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/213927/review/115514/
先日雪が降り積もりましたが、昔のように雪遊びしに行く気力はありませんでした。
昔は庭先で寒さなど関係なく、ひときしり遊んだものですが。
もう年か……。大人には確かに、こんな季節は来ないのでしょう。
—————————
2位
“ひとくちに“古書”といっても様々で、焼け焦げてボロボロになった本もあれば、世界に1冊しかない特殊な装丁の本もあり、素人が自費出版した本もある。”
書籍:『古書ミステリー倶楽部』
(ミステリー文学資料館/光文社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:26
書評掲載日:2014-02-07 09:47:13
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/213334/review/115735/
正直、古書ってあまり読んだことがありません。
私が買うよりも、もっと探している人がいるんじゃないかな、と思って、なかなか手が出せないのです。高価なのも一因ではありますが…
—————————
4位
“突然家を訪ねてきた見知らぬ男の胸に、母がナイフを突き刺す現場を目撃してしまう。”
“次第に明らかにされていく「真相」にだんだんと落ち着かない気分になり、やがて衝撃のラストへと向かう物語は、不安にさいなまれながら、わずかな望みにかけてあれこれと手がかりを追うローレルの視点だけでなく、時をさかのぼって、若き日の母の、そして母の身近にいた人々の視点からも語られていく多重構造だ。”
書籍:『秘密<上>』
(ケイト・モートン/東京創元社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:25
書評掲載日:2014-02-04 17:19:36
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/212095/review/115158/
母親に限らず、両親の昔の様子ってちょっと気になりますよね。何が得意だったのか、親の手伝いをするような子だったのか、学生時代自分と同じように悩んだりしたのか…。でも、もし両親の過去を知って、それが知ってはいけないような内容だとしたら…
あなたはどうしますか?
—————————
4位
“どことなくユーモラスな語り口。飾り気のない文章はスッと心に入り込み、目の前にその風景が見えてくる。そして、気持ちの良い風が吹いたような読後感。”
書籍:『故郷の本箱―上林曉傑作随筆集』
(上林暁/夏葉社)
レビュアー:Wings to flyさん 得票数:25
書評掲載日:2014-02-07 19:36:40
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/197577/review/115760/
繰り返し読みたい、そんな作家さんを見つけると素敵な気持ちになりますね。
書くことへの想い。大切な気持ちです。
—————————
4位
“1頁目からよくわからなかった。
読み終えて、読み返してやっと理解できた。
でもその暗いわけのわからなさにあっという間に引きずり込まれたのも本当だ。”
書籍:『沈むフランシス』
(松家仁之/新潮社)
レビュアー:junocoさん 得票数:25
書評掲載日:2014-02-06 21:41:17
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/210160/review/114707/
1頁目からよくわからない文章なんて、この先読むのが思いやられて、読みたくなくなってしまうのが普通だと思います。ところが、この本はその訳のわからなさで読者を魅了する。一瞬で本の世界へ引きずり込む。本の魅力って、どこに隠されているか分かりませんね。
—————————
7位
“初々しい いとちゃん に、冒頭から萌え萌え状態になってしまった。
こんなに愛らしくて、笑えてじーんときて楽しめる小説。”
書籍:『いとみち』
(越谷オサム/新潮社)
レビュアー:はにぃさん 得票数:24
書評掲載日:2014-02-05 06:59:27
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/210928/review/115601/
この書評を読んだら、いとちゃんに会いたくなりました。おっちょこちょいで、初々しくて、頑張り屋さんないとちゃん。津軽弁の練習しておこうかな。
—————————
8位
“タイトルから連想される通り、死刑囚の話だ。”
“冤罪ではないかとの展開は正義心をあおるし、謎解きを早くしないと死刑執行が迫るというドキドキもある。そして、思わぬ伏線と意外な真犯人。これでもかというくらいドラマチックな展開なのである。”
書籍:『13階段』
(高野和明/講談社)
レビュアー:たけぞうさん 得票数:23
書評掲載日:2014-02-08 08:14:30
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/2671/review/81943/
冤罪で死刑判決を受けた人の心境って、想像しがたいものだと思います。そして、死刑囚に冤罪の可能性のあると見つけた人の心境もまた、想像しがたいものでしょう。疑心に苛まれる二人。その疑心は確信に変わるのか、それとも疑心のままなのか…
気になりますね。
—————————
8位
“王女さまの大冒険物語! あなたも試してみませんか? 究極の砂漠ダイエットw”
“変わったのは内面的なところである。自分に自信がない代りに、体重だけはあった少女が、敵との戦いの中で逞しく成長していく。これはそんな物語なのである。久しぶりに面白いファンタジーを読んだ。”
書籍:『炎と茨の王女』
(レイ・カーソン/東京創元社)
レビュアー:風竜胆さん 得票数:23
書評掲載日:2014-02-07 10:06:07
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/212498/review/114954/
ダイエットしなきゃなー、と多々思うことがあります。ですが、砂漠ダイエットだけは絶対したくありません。笑
—————————
8位
“北国に移り住んで実感したことの1つは「空ってこんなに大きいんだ!」ということだった。都会で暮らしていた頃には気づかなかったのだ。”
書籍:『最近、空を見上げていない』
(はらだみずき/KADOKAWA / 角川書店)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:23
書評掲載日:2014-02-05 20:13:18
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/213741/review/115208/
空、見上げていますか?
仕事や学校で忙しく、昼間空を見られない方には是非夜空を見てほしいと思います。この季節の夜空には、オリオン座や北斗七星などの理科の授業で一度は耳にしたことのある星座が盛りだくさんです。
—————————
-----