こんにちは。本が好き!編集部の和氣です。
2019年1月14日~2019年1月20日の人気書評ランキングを発表します。
1位
書籍:『デミアン』
(ヘッセ/新潮社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:30
書評掲載日:2019-01-15 20:41:19
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/12449/review/220300/
「自分を解き明かすことができるのは、他人ではなくあくまで自分だけだ。」青春の1ページとして忘れがたいこの作品の翻訳読み比べをやってみた。今回はクイズ形式。投票はいらないのでコメント欄にぜひ答えをw
ヘルマン・ヘッセの『デミアン』といえば、やはり鳥は卵の中からぬけ出ようと戦う。卵は世界だ。生まれようと欲するものは、一つの世界を破壊しなければならない。鳥は神に向かって飛ぶ。神の名はアプラクサスというの訳文でお馴染みの高橋健二訳(A)が最も読まれているのではないだろうか。
新潮文庫の初版はなんと1951年(昭和26年)、未だ現役で広く読まれている。……続きを読む
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1位
書籍:『ボニンブルーのひかり』
(白石まみ/河出書房新社)
レビュアー:波津雪希さん 得票数:30
書評掲載日:2019-01-14 05:02:21
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/230618/review/220310/
小笠原松濤の父島に移住した家族の物語。
バリバリ働いていた父親が、とっつぜん電池切れ状態になってしまった。そして、主人公は納得のいかない就職活動に見切りをつけ、一国主の道へ歩もうとする。
そんなおり、東京の竹芝桟橋から出航するおがさわら丸で25時間(天候によって、かかる時間は変わってくる。)もかかるのは、船酔いしそうです。……続きを読む
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3位
書籍:『愛されたもの』
(イーヴリン・ウォー/岩波書店)
レビュアー:星落秋風五丈原さん 得票数:29
書評掲載日:2019-01-14 09:35:03
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/271069/review/216353/
青は藍より出でて藍より青し イギリスはアメリカに愛されているのか?
イギリス人のサー・フランシスはハリウッドで唯一の勲爵士。映画会社の主任シナリオライターだったが今では宣伝部に左遷され、彼がスペイン娘として売り出そうとしていた娘が、社の方針でアイルランドの田舎娘に変えるよう圧力を受けて、もめている。……続きを読む
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4位
書籍:『高知能者のコミュニケーショントラブル: IQが20違うと会話が通じない』
(安間伸/)
レビュアー:sawady51さん 得票数:28
書評掲載日:2019-01-18 06:28:15
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/270637/review/215357/
IQが20違うと会話が通じない!
IQが20違うと会話が通じない!みんなうすうす感じていても、口に出すことはタブーだった。高知能者は思考も表現も普通の人とはちがうため、孤立していじめられることがある。馬鹿だと決めつけられて集団リンチされることもある。しかしそれは技術や社会の発展には大きなマイナスで、我々は自分たちが気付かぬうちに大損しているのだ。……続きを読む
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5位
書籍:『焼き餃子と名画座: わたしの東京 味歩き』
(平松洋子/新潮社)
レビュアー:Jun Shinoさん 得票数:27
書評掲載日:2019-01-15 00:31:42
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/201431/review/220371/
タイトル買い。神保町カレーと六本木海南チキンライスで食べたい虫に火がついた〜!
ちょっと源氏物語の合間になにか読みたくなったんで。
昨年教えてもらって気になってた一冊。そりゃま、名画と焼き餃子、好きなものが並んだら読まないわけにはいかないでしょう。サイコーの取り合わせですね。タイトル買い。……続きを読む
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5位
書籍:『カエルの魔法をとく方法((株)魔法製作所)』
(シャンナ・スウェンドソン/東京創元社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:27
書評掲載日:2019-01-14 09:21:44
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/273628/review/220082/
シリーズ制覇をめざすあなたはもちろん、セカンドシーズンを読み逃しているというあなたや、飛び飛びにしか読んでいないというあなたでも楽しめます。但し『ニューヨークの魔法使い』だけは押さえておいてね。
(株)魔法製作所シリーズは、魔法が効かないという特殊能力を買われて魔法使いの営む会社にヘッドハンティングされたOLケイティを主人公にくりひろげられる物語で、仕事にやりがいを求めたり、いやな上司に悩まされたりするケイティに思わず共感してしまうお仕事小説という側面だけでなく、冒険あり、ロマンスあり、ファンタジーありのとっても賑やかで楽しい物語だ。……続きを読む
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7位
書籍:『地球星人』
(村田沙耶香/新潮社)
レビュアー:barbarusさん 得票数:26
書評掲載日:2019-01-18 09:51:37
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/269269/review/220478/
人間社会から断線している人間にとって、人間社会と人間になにほどの値打ちがあるだろう。(乱文ご迷惑をおかけいたしますm(__)m)
あのですね。
極度に面白かったり共鳴するところのあった本に関する文章っていうのはつくづくマトモに書くのが難しいですね(←え、お前いつもマトモな文章書いてたつもりなの?とかいうツッコミはナシの方向で夜露死苦)。初読みから相応に歳月の経ったものならまだしも、熱に浮かされたように読み終えた本から離れた頭に残る熱感と熱狂は処理に困ってしまう。……続きを読む
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7位
書籍:『夢十夜 (立東舎 乙女の本棚)』
(夏目漱石、しきみ/立東舎)
レビュアー:たけぞうさん 得票数:26
書評掲載日:2019-01-14 10:23:25
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/272856/review/219939/
なにげに存在感あり。乙女の本棚シリーズ。
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7位
書籍:『好かれる人が無意識にしている文章の書き方』
(中谷彰宏/すばる舎)
レビュアー:sawady51さん 得票数:26
書評掲載日:2019-01-16 08:44:23
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/273774/review/220327/
無意識のうちに嫌われる文章を書かないための、教科書
コミュニケーションがうまくいく秘訣は、好かれる文章です。実際に話すより、ネット上の文章のやりとりが日常の多くを占めています。本書では、言葉選びのコツから、何を書くのか、書くときにやってはいけないことまで53のポイントを紹介。メールにSNS、ブログまで、つい読んでしまう感じがいい文章の秘密を、言葉のプロが大公開。……続きを読む
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10位
書籍:『エジプトは誘惑する』
(田中四郎/文藝春秋)
レビュアー:DBさん 得票数:25
書評掲載日:2019-01-14 21:08:04
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/273789/review/220356/
エジプト旅行におすすめの本
年始早々にエジプト旅行してきました。
旅行前に読んだエジプトの本はいまいちでしたが、帰ってきて図書館で見つけた本著はとてもよかった。
もちろん行った後だからわかるという部分もあるのかもしれません。……続きを読む
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10位
書籍:『アイヌ語のおもしろさ』
(知里真志保/)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:25
書評掲載日:2019-01-15 22:29:26
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/273825/review/220435/
氷はアイヌ語で「ルプ(ru-p)」。その意は氷るものではなく、「とけるもの」である。
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10位
書籍:『浴室』
(ジャン・フィリップトゥーサン/集英社)
レビュアー:ぷるーとさん 得票数:25
書評掲載日:2019-01-14 09:32:07
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/239178/review/213840/
浴室に閉じこもる青年の不思議な生活。
語り手で主人公でもある青年は、何をすることもなくパリのアパルトマンで日々を過ごしている。
彼はかなりの知識人のようなのだが、定職に着いているわけでもなさそうだ。……続きを読む
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10位
書籍:『戦国の城の一生: つくる・壊す・蘇る』
(竹井英文/吉川弘文館)
レビュアー:休蔵さん 得票数:25
書評掲載日:2019-01-14 08:00:09
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/270373/review/218684/
いま見ることができる城は、すべて廃城になった後の姿。当然のことながら、築城からそこに至るまでの経緯が城本来の姿のはず。本書は城の一生を古文書を中心に解きほぐす。
江戸時代に築かれ、そのまま現存している天守は全国で12城しか存在しない(『7つの魅力でとことん楽しむ! 日本100名城めぐりの旅』)。
そのいずれもが国宝もしくは重要文化財に指定され、保護されている。
しかしながら、かつて数多く存在した天守閣は太平洋戦争の空襲で焼け落ちた。……続きを読む
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