最近、「ゴーストライター」なるものが世間を賑わしていますが、日本には「代書屋」というちゃんとした職業があるのをご存知ですか?代書屋とは現在の行政書士、司法書士指して昔から使われていた言葉ですが、現在は単純に代わりに書く職業となっているようです。
御祝儀の封筒の文字や、命名の文字、碑文などを書いたり、あとはこんな仕事もあるそうです…
1位
“主人公のミクラは代書屋さん。
研究者たちの論文の執筆を代行するのが仕事です。
講義や試験、それに会議や学会で忙しい、文章を書くのが苦手、怠惰・・・
研究者たちは様々な理由で代書屋さんに依頼します。”
書籍:『代書屋ミクラ』
(松崎有理/光文社)
レビュアー:はにぃさん 得票数:31
書評掲載日:2014-03-18 07:27:24
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/210158/review/118143/
こちらは、正式なお仕事です。
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2位
“ガソリン臭い軍服姿で現代によみがえったヒトラーは、最初から独特な節回しでブイブイいわせ、ぐんぐん人を惹きつけて、キオスクのオヤジやTV局のスタッフや斜に構えた読者までも巻き込んですごい勢いで飛ばしていく。”
書籍:『帰ってきたヒトラー 上』
(ティムール・ヴェルメシュ/河出書房新社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:30
書評掲載日:2014-03-19 06:39:42
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/213749/review/118133/
ヒトラーが、もし現代に生き返ったら…という内容の本のようですが、本書の中でヒトラーは人気者になってゆくそうです。やっぱり現代でも、ヒトラーには、カリスマ性があるんですね。
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3位
“さて、ペローの昔話は、一応「子ども向け」という建前にはなっていますが、読んでみるとなかなか一筋縄ではいかないお話なのです。
大人になった「いま」、あるいはペローの時代から遠く離れた「いま」、改めてペローの『昔話』を読んでみませんか、というのが本書の趣向です。”
書籍:『いま読む ペロー「昔話」』
(工藤庸子/羽鳥書店)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:29
書評掲載日:2014-03-18 23:45:18
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/215486/review/118196/
童話って、原作が意外と酷い内容なことって多く見かけられますようね。
作者は、何を子どもに伝えようと思って、そんな話を描いたのでしょうか…
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3位
“東京ディズニーリゾートを貸し切りに、プライベートジェットや自分専用の温泉、海外移住の費用、戦場カメラマンの報酬などなど。気になるお値段、具体的に教えます。”
書籍:『おいくら万円?』
(MONOQLO編集部/晋遊舎)
レビュアー:Wings to flyさん 得票数:29
書評掲載日:2014-03-18 06:22:24
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/215288/review/118096/
気になりますね…
教えてもらいましょう!
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5位
“ただただ淡々と描かれているのに、背筋が凍るような気がするのは、「彼が」したことのせいではなく、この時代を生きた多くの人が「そんなつもりではなく」突き進み、「こんなはずではなかった」と思っていたのでは……と思えてくるからかもしれない。”
“「普通」の日々の積み重ねが「戦争」や「虐殺」を引き起こしていくのだとしたら……。
考えなくてはいけないことが沢山ある気がした。”
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書籍:『劇画ヒットラー』
(水木しげる/筑摩書房)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:27
書評掲載日:2014-03-18 14:59:55
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/14774/review/118125/
そんなことするつもりはなかったのに、結果的にそうなっていた。恐ろしいことです。
きっとそれぞれ立場が違えば、言い分も変わってきます。でも。もし傷付いた人が、それは“虐殺”だというのなら、
きっとそれは“虐殺”なのです。
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5位
“本棚に無造作に並んでいる小説や雑誌のタイトルから部屋の住人が
どんな人物なのかを想像しながら写真を眺めていると、その部屋から
なかなか抜け出せなくなる。”
書籍:『TOKYO STYLE』
(都築響一/筑摩書房)
レビュアー:Kuraraさん 得票数:27
書評掲載日:2014-03-20 00:06:10
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/48155/review/118019/
たまに友人の部屋に行くと、その部屋の様子を見て「以外に綺麗にしてるな」とか、「思ってたとおり散らかってるな」なんて思ったりします。部屋って、その人の人柄が存分に出ていて面白いですよね。
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5位
“お伝えしたいことは、「心のなかの冷たい何か」という題名通りの、精神的に哀愁の漂うやり切れないミステリーだったということだ。読んで落ち込むような作品ではないが、幸せな気持ちにはならない。”
書籍:『心のなかの冷たい何か』
(若竹七海/東京創元社)
レビュアー:たけぞうさん 得票数:27
書評掲載日:2014-03-22 00:11:37
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/132945/review/98712/
心のなかの冷たい何か…
感慨深い表現です。
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8位
“五年生になる春休み、瞳子はしつこい風邪をひいてベッドから出られずにいた。ふたり同時に出張の予定が入り困り果てた両親は、疎遠になったままの母方のおばあちゃんに連絡を取る。”
“桜の道を守る鬼に頼りにされるおばあちゃんと孫娘の物語。”
書籍:『花守の話 (講談社文学の扉)』
(柏葉幸子/講談社)
レビュアー:Wings to flyさん 得票数:26
書評掲載日:2014-03-23 06:32:09
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/33439/review/118380/
鬼と会話ができちゃうおばあちゃん。おじいちゃん、おばあちゃんって親しみやすく愛らしく描かれることも多いですが、物静かでミステリアスに描かれることも、同じくらい多いですよね。
今回は後者のようです。
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8位
“敢えて言うならゆっくり読みたいのに
すぐ読み終わってしまうのが困りものだ。(苦笑)”
書籍:『古道具屋 皆塵堂』
(輪渡颯介/講談社)
レビュアー:はるほんさん 得票数:26
書評掲載日:2014-03-19 07:25:35
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/215488/review/118205/
読者にそんなこと言わせてしまう本。
凄いですね!
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8位
“世界には、母国語で教育が受けられない国、母国語の出版物がほとんどない国がたくさんあり、消えかかっている言語もたくさんある。
家でも外でも日本語を使い、日本語の出版物が溢れているこの日本が、世界から見たら特殊であり、いつでも好きな本を読める環境にあるということが幸せなのだとあらためて教えてくれる。”
書籍:『日本語に生まれて――世界の本屋さんで考えたこと』
(中村和恵/岩波書店)
レビュアー:はにぃさん 得票数:26
書評掲載日:2014-03-22 21:59:31
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/213281/review/118378/
印刷物にあふれた日本。当たり前に過ごして来ましたが、当たり前ではなかったのですね…
きっとこれは、印刷物に限ったことではないのでしょう。
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編集部 おがた