【本が好き!ランキング】今週の1位は世紀末ウィーンの天才画家グスタフ・クリムトの画集 海野弘『グスタフ・クリムトの世界-女たちの黄金迷宮-』!!

こんにちは。本が好き!編集部の和氣です。

2019年4月1日~2019年4月8日の人気書評ランキングを発表します。

1位
グスタフ・クリムトの世界-女たちの黄金迷宮-
書籍:グスタフ・クリムトの世界-女たちの黄金迷宮-
(海野弘/パイインターナショナル)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:34
書評掲載日:2019-04-01 12:26:51
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/275169/review/223271/

クリムト好きなあなたはもちろん、ちょっと苦手だというあなたにもお薦めな見応えのある1冊!

“パイインターナショナルと海野弘さんのタッグとなれば、これはもう豪華な装丁でボリュームたっぷりの美しい本に違いない!”
そう思って、うきうきしながら献本に応募し、運良く当選して送っていただいた本を手にして驚いた。
なんと!この本、光っている!!……続きを読む

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2位
生まれ変わり
書籍:生まれ変わり
(ケンリュウ/早川書房)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:33
書評掲載日:2019-04-03 06:46:23
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/275189/review/224472/

意外に思うかもしれないけれど、無性にアップルパイが食べたくなって、毎年この時期に国税還付金をあてている寄付金を今年はどこに託そうかと激しく迷い始めたのはこの本を読んだからだったりする。
『紙の動物園』『母の記憶に』に続く、ケン・リュウ日本オリジナル短編集第3弾!と聞けば、読まないわけにはいかないだろう。
たとえそれが、これまでの2冊とくらべると、私が苦手とするSF色が強いという前評判だったとしても。
なにしろ20篇もの作品を収録しているというのだから!……続きを読む

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3位
統合失調症がやってきた
書籍:統合失調症がやってきた
(ハウス加賀谷、松本キック/イースト・プレス)
レビュアー:sawady51さん 得票数:29
書評掲載日:2019-04-01 09:44:59
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/208896/review/221912/

統合失調症とはどういう病気か、精神科の病棟とはどんなところか?

人気絶頂の最中、突然芸能界から姿を消した一人の芸人──。「タモリのボキャブラ天国」「進め!電波少年インターナショナル」など人気番組にレギュラー出演していたお笑いコンビ「松本ハウス」は、ハウス加賀谷の統合失調症悪化により、1999年活動休止。その後入院生活を経て症状を劇的に改善させた加賀谷は、10年ぶりの芸人復帰を決意する。相方・松本キックの視点を交えながらコンビ復活までの軌跡が綴られる、感動の一冊。……続きを読む

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4位
消滅世界 上
書籍:消滅世界 上
(大石英司/中央公論新社)
レビュアー:波津雪希さん 得票数:26
書評掲載日:2019-04-01 17:27:36
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/276074/review/224581/

パラレルワールドの戦艦大和、再び登場!

長野県上伊那郡龍野町の日香下地区に突然現れた漆黒の闇。パトカーのヘッドライトを照らしても先が見えない。その漆黒から人の手が伸びてきたと思ったら悲鳴が聞こえ、血まみれになった同僚の顔が見えたけど再び、漆黒の闇に引きずり込まれてしまった。……続きを読む

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4位
二十六人の男と一人の女
書籍:二十六人の男と一人の女
(マクシムゴーリキー/光文社)
レビュアー:はなとゆめ+猫の本棚さん 得票数:26
書評掲載日:2019-04-01 05:42:39
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/275544/review/224564/

どんなにどん底にいたって、夢をみるのは自由だ

ゴーリキーは早くに両親を亡くし、母方の祖父母に育てられた。しかし祖父の染め物業が破産して、11歳から、職業を色々変え、1879年から91年までの12年間、ヴォルガ川流域やロシア南部を転々と放浪している。

この時の体験からの視点で見つめた社会、人々のあり様を物語にしている。……続きを読む

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4位
掠奪美術館
書籍:掠奪美術館
(佐藤亜紀/平凡社)
レビュアー:efさん 得票数:26
書評掲載日:2019-04-02 04:47:06
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/276084/review/224599/

歯に衣着せぬ文章に気圧されてしまう14枚の絵画にまつわるエッセイ

以前、どこかで佐藤亜紀さんに関するコメントを読んだことがあります。
書かれていたのは出版業界に身を置く方だったと思いますが、「これだけ才能のある作家なのに今一つ広く読まれないのは、読み手が作者に恐れをなしているからではないか」と冗談めかして書かれていました。
なるほど。……続きを読む

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7位
人工知能の見る夢は AIショートショート集
書籍:人工知能の見る夢は AIショートショート集
(新井素子、宮内悠介/文藝春秋)
レビュアー:Yasuhiroさん 得票数:25
書評掲載日:2019-04-01 18:48:49
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/276011/review/224474/

AIをテーマとしたSFショートショート集。どんなに最先端のテーマを俎上にのせても、結局星新一の軛から逃れられない。AI創作以前に人間作家の課題であるようだ。
 efさんのレビューを拝見し、興味を惹かれて読んでみました。人工知能学会の学会誌である『人工知能』に掲載されたSFショート・ショートをテーマ別に編纂したアンソロジーとなっています。……続きを読む

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7位
渦 妹背山婦女庭訓 魂結び
書籍:渦 妹背山婦女庭訓 魂結び
(大島真寿美/文藝春秋)
レビュアー:星落秋風五丈原さん 得票数:25
書評掲載日:2019-04-01 06:39:11
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/276060/review/224553/

メイキング・オブ・妹背山婦女庭訓
 主人公は『あなたの本当の人生は』『ゼラニウムの庭』 『ツタよ、ツタ』
に続き「書く人」で、大島さんの書く人シリーズと名付けたくなる。彼の姓は近松で名は半二。職業=浄瑠璃作家とくれば、てっきり「曽根崎心中」を書いた近松門左衛門の縁者と見紛うが、筆名で名乗っているだけだ。気おくれはしないのかと思うが、父親が門左衛門本人からもらった硯を譲り受け、作家になる気まんまんだったらしい。……続きを読む

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9位
天才数学者たちが挑んだ最大の難問―フェルマーの最終定理が解けるまで
書籍:天才数学者たちが挑んだ最大の難問―フェルマーの最終定理が解けるまで
(アミール・D.アクゼル/早川書房)
レビュアー:ゆうちゃんさん 得票数:24
書評掲載日:2019-04-06 18:49:05
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/31211/review/223529/

フェルマーの最終予想が証明されるまでの数学者の苦闘の歴史を綴った本。1994年にワイルズが証明したと言われているが、彼の証明は日本人の志村、谷山を始め、多くの数学者の業績の土台の上に立ったものである。

フェルマーの最終予想とは
べき乗n≧3、x^n+y^n=z^n
の式に於いて、これを満たす自然数x,y,zが存在しないと言うものである(本書ではフェルマー最終定理と訳されているが、証明されるまでは定理ではないので拙評では最終予想と書く)。n=2であればピタゴラスの定理でこれを満たす自然数は無限にある(3、4、5が代表例。3^2+4^2=25=5^2)。nが3以上でも式の意味は中学生でもわかる。しかし、この証明に300年以上もかかった。……続きを読む

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9位
グスタフ・クリムトの世界-女たちの黄金迷宮-
書籍:グスタフ・クリムトの世界-女たちの黄金迷宮-
(海野弘/パイインターナショナル)
レビュアー:たけぞうさん 得票数:24
書評掲載日:2019-04-02 10:55:10
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/275169/review/223270/

#描いてみた クリムトの魅力を余すところなく伝えるスゴ本!
「お絵描き書評の部屋。」参加書評です。
絵画は大好きなのですが、画集は買わないようにしています。
意外でしょうか? 理由はあります。欲しいけど、あえての選択なのです。……続きを読む

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