2017年ノーベル文学賞に輝いたカズオ・イシグロ。名前は知っていたが手に取る機会がなかったという方も、受賞に関する報道をきかっけに興味を持たれているのではないでしょうか。名前からわかるとおり、カズオ・イシグロは、日系英国人作家ですが、小説は英語で執筆されています。そう、翻訳小説なのです。
カズオ・イシグロは、イギリス最高の文学賞・ブッカー賞を受賞した『日の名残り』をはじめ、多くの有力媒体で、刊行された2005年のベストブックに選ばれた『わたしを離さないで』、生まれ育った長崎を舞台にしたデビュー作『遠い山なみの光』など、寡作ではありますが素晴らしい作品を生み出しています。
今回は「はじめてのカズオ・イシグロ」と題して、「本が好き!」に投稿されたブックレビューとともに、イシグロ作品の魅力をご紹介します。
1位『わたしたちが孤児だったころ』 4.75 pt
書籍:『わたしたちが孤児だったころ』
(早川書房)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/7395/
ピックアップ書評(mitarai01さん)
今、欲しいもの。戻っていけるもの。そこにあるもの。いつでもあるもの。明日の空みたいに。……続きを読む
2位『忘れられた巨人』4.55 pt
書籍:『忘れられた巨人』
(早川書房)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/227271/
ピックアップ書評(Yasuhiroさん)
祝・ノーベル文学賞!本当に嬉しいです。封印していたレビューですが記念に公開させてください!……続きを読む
ピックアップ書評(四次元の王者さん)
アーサー王没後のイングランド。霧と沼地の果てに住んでいた老夫婦が、失われた記憶を求めて旅立つ。 読んだきっかけはノーベル賞なのだが、予想以上に良かった。……続きを読む
3位『夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語』4.5 pt
書籍:『夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語』
(早川書房)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/171206/
ピックアップ書評(efさん)
美しくて、哀しい、5篇の音楽。この短編集は、いずれも音楽にまつわる物語を収録した物です。そのどれもが美しく、そして悲しみをたたえているように感じました。好著だと思います。。……続きを読む
4位『日の名残り』4.42 pt
書籍:『日の名残り』
(早川書房)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/7396/
ピックアップ書評(efさん)
イギリス以外の国には召使い(使用人)はいるが、執事はいない。本作は、一流の名家であるダーリントン・ホールに執事として勤めた、主人公スティーヴンスの物語です。……続きを読む
ピックアップ書評(まみむめもさん)
ド真面目執事スティーブンスの目線でつづられた良きイギリスの時代。 品格とはなにか。究極の紳士執事は何を思う。人生のすべてをお屋敷に、卿にささげた男の一生。……続きを読む
5位『わたしを離さないで』4.33 pt
書籍:『わたしを離さないで』
(早川書房)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/7401/
ピックアップ書評(ぷるーとさん)
必要とされているのに、忌み嫌われる。だが、彼らが何をしたというのだろう。……続きを読む
ピックアップ書評(ululunさん)
精密画のように描かれた、淡い青春の一ページの物語に見える主人公達が逃れることの出来ない宿命とは。重厚な筆致で淡々と描かれたヒューマンストーリー。……続きを読む
デビュー作『遠い山なみの光』は長崎が舞台!
書籍:『遠い山なみの光』
(早川書房)
書籍詳細URL:http://www.honzuki.jp/book/146951/
ピックアップ書評(pasonori さん)
カズオ・イシグロのノーベル文学賞受賞を契機に気になっていた作家の 原点に還って読み始めました。……続きを読む
ピックアップ書評(Jun Shino さん)
戦後、長崎。会話により、時代のギャップを感じさせる物語。明るくはないが、不思議な雰囲気をまとっている。……続きを読む
いかがだったでしょうか。レビューをきっかけに気になったカズオ・イシグロの小説世界へ訪れてみませんか?
※ポイントは5Ptを満点として、実際に本を読んだレビュアーが「お気に入り度」として評価したポイントを投稿人数で割って平均化したものです