豊穣な詩の世界 〜本日の書評ピックアップ!〜

こんにちは! 本が好き!編集部の和氣です!

先日まで献本応募を募集いたしておりました『海からの詩』。湘南ピーチFM「DAILY ZUSHI HAYAMA」で提供してきた詩をまとめた本のようですが、皆さんの書評を読んでいて、こう、詩って良いものなんだなーと感じ入りました。

そこで、本日は、詩の書評を取り上げていきます。

萩原朔太郎詩集 (読んでおきたい日本の名作)

1冊目はmichakoさんによる書評です。

「月に吠える」や「青猫」くらいしか思いつかない私でしたが、この本は大正2年の初期詩篇から、愛憐詩篇、月に吠える、青猫、蝶を夢む、萩原朔太郎詩集、郷土望景詩「純情小曲集」、現代詩人全集、氷島、そして昭和14年最晩年の宿命、そして参考作品3編と、発表年代順に並び、気持ちが入りやすく読みやすかった。

萩原朔太郎というと『月に吠える』しか知りませんが、当然、それ以外もあるわけです。本書は発表年代順に詩を掲載していてとても読みやすいようですね。

きっかけはコミックスの「月に吠えらんねえ」です。

キッカケがマンガにあるというところが良いですね。編集者さんの熱意が報われたんだなあと本書とは関係のないところで感じ入ってしまいました。(笑)

でも、キッカケは何でも良くて、そこから詩集を読むという行動につながっているのが良いなあ、と思います。

 井伏鱒二全詩集

2冊めはSETさんによる書評

井伏鱒二って詩も書いたんですね。

井伏鱒二というと『黒い雨』の印象が強く、どこか近寄りがたい作家というイメージをもっていました。しかし『山椒魚』に収録されていた『朽助のいる谷間』を読んだとき、自分が知らないだけでこの人はコミカルなものも面白い作家なんじゃないか? と思うようになりました。…中略…その期待を裏切らない詩がいくつかありました。

しかも、コミカルな面白い作品もあるようですね。これは読んでみたいかも!

 最後の詩集

最後、3冊目は夏の雨さんによる書評です。

2015年5月3日に亡くなられた詩人・長田弘のタイトル通り最後の詩集です。

この夏の雨さんの書評は素晴らしくて、ですね。ぼくがいろいろと書くよりも、とにかくリンク先に飛んで読んでいただきたいです。

最後に、夏の雨さんの書評から、引用して今日の締めくくりとしましょう。

 それにしても、この詩集の最後の「発表後、詩のおおくに推敲を徹底し、(中略)本書を以て決定稿とした」と長田さんの言葉が記されている文章を読むにつけ、詩人は命の火が燃え尽きるその寸前まで自分の言葉と向き合うものだと姿勢を正される思いがした。

ではまたあした〜。

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