【本が好き!ランキング】今週の1位はブッカー賞受賞の傑作 リチャード・フラナガン『奥のほそ道』!

こんばんは。本が好き!編集部の和氣です。

2018年7月9日~2018年7月15日の人気書評ランキングを発表します。

1位
奥のほそ道
書籍:奥のほそ道
(リチャード・フラナガン/白水社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:40
書評掲載日:2018-07-09 06:02:52
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/265276/review/207323/

もしかすると、本に“打ちのめされる”というのは、こういうことをいうのかも……。

主人公はタスマニア出身のドリゴ。
オーストラリア軍の軍医として太平洋戦争に従軍し、日本軍の捕虜となった男だ。……続きを読む

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2位
青雷の光る秋 (創元推理文庫)
書籍:青雷の光る秋 (創元推理文庫)
(アン・クリーヴス/東京創元社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:31
書評掲載日:2018-07-11 06:04:14
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/205893/review/207687/

なんちゃってバードウォッチャーの私は事件以外のあれこれも大いに楽しみはしたが、推理はあたらず驚愕のラストには思わず絶句!このままシェトランドを去ることなんかできやしない!と深みにはまっていくのだった。

イングランド本島とノルウェーを橋渡しするかのように、北海の北辺に浮かぶシェトランド諸島を舞台に繰り広げられてきたイギリスのミステリー作家、アン・クリーブスの「シェトランド四重奏」シリーズ最終章。……続きを読む

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3位
眼球綺譚
書籍:眼球綺譚
(綾辻行人/角川グループパブリッシング)
レビュアー:darklyさん 得票数:30
書評掲載日:2018-07-12 22:23:41
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/49437/review/208007/

珍しい綾辻さんのホラー短編集。

カドフェス制覇に参加しようと思いまして未達成状況の中から選んで読んでみました。全く予備知識がなかったのですが綾辻さんの本なので推理小説かと思いきやホラー小説短編集ということで、どのようなホラー小説を書かれるのだろうと期待しながらページをめくりました。……続きを読む

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4位
家政婦は名探偵
書籍:家政婦は名探偵
(エミリー・ブライトウェル/東京創元社)
レビュアー:マックさん 得票数:29
書評掲載日:2018-07-10 15:52:39
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/227009/review/207841/

読める展開に、読める犯人。それなのに、こんなに面白い!

とても人の良いウィザースプーン警部補だが、刑事としての素質は限りなく低く、同僚刑事に過去の活躍を怪しまれてもいる。
そんな彼が何故今まで難事件を解決することができたのか。……続きを読む

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5位
猪・鹿・狸
書籍:猪・鹿・狸
(早川孝太郎/講談社)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:25
書評掲載日:2018-07-09 08:45:10
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/266717/review/207759/

人々の暮らしの隣にいた獣たち

初版1926年(当初は郷土研究社刊)といささか古い本である。
著者の早川孝太郎は1889年生まれの民俗学者。
愛知県出身。元々は画家を志し、日本画家の松岡映丘に師事していたが、映丘の兄、柳田国男の知己を得て民俗学を研究するようになったという。……続きを読む

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5位
敦盛 (対訳でたのしむ)
書籍:敦盛 (対訳でたのしむ)
(世阿弥、三宅晶子/桧書店)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:25
書評掲載日:2018-07-11 16:22:40
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/266805/review/207917/

いずれは同じ蓮の台に

初心者の能シリーズ、今回は「敦盛」を読んでみます。

敦盛とは平敦盛のことで、紅顔の美少年だったとされています。一の谷の合戦で、源氏の武将、熊谷直実に討たれて命を落とします。……続きを読む

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7位
平家物語
書籍:平家物語
(角川書店/角川書店)
レビュアー:barbarusさん 得票数:24
書評掲載日:2018-07-12 14:04:22
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/19046/review/207932/

寂光院の鐘の音も、諸行無常の響きあり

最近クセになっているビギナーズ・クラシックスシリーズ。今回は『平家物語』。どうやら”細かいところも大事だけれど、まずは全体を知らなきゃね”というのが全体の基本コンセプトであるらしい本シリーズの例に漏れず、本書もまた見せ場となる場面のみ「原文」を記載してそれを「通釈」で現代語訳し、その間を「あらすじ」で繋ぐという方法で『平家物語』全12巻をダイジェストしている。……続きを読む

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7位
鏡は横にひび割れて
書籍:鏡は横にひび割れて
(アガサ・クリスティー/早川書房)
レビュアー:efさん 得票数:24
書評掲載日:2018-07-09 04:59:55
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/34435/review/207746/

なかなか鮮やかなミス・マープルの推理なんだけれど……

以前レビューした『アガサ・クリスティー完全攻略』 で、クリスティーの全作品ランキングの7位にランク・インされていた作品です。
私は未読だったため、「どれ、読んでみようか」ということで図書館から借りてきました。……続きを読む

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7位
あやつられた学校―悪魔の校長シリーズ〈1〉
書籍:あやつられた学校―悪魔の校長シリーズ〈1〉
(ジリアンクロス/偕成社)
レビュアー:星落秋風五丈原さん 得票数:24
書評掲載日:2018-07-14 00:18:34
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/266638/review/207613/

こんな学校あったらどうしますか?

イギリスのある町。元気のいいロイドとおとなしいハービー兄弟が暮らすハンター家に、11才のダイナ・グラスがやってきた。ダイナは1才で両親を亡くしてから、こどもの家で暮らしていた。……続きを読む

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10位
3億人の中国農民工 食いつめものブルース
書籍:3億人の中国農民工 食いつめものブルース
(山田泰司/日経BP社)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:23
書評掲載日:2018-07-10 22:24:59
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/256394/review/207882/

魔都・上海に集うものたち。漂流し始めた彼らの行く先はどこか?

上海はかつて、魔都と呼ばれた。19世紀半ばから100年の間、租界で栄えたこの街は、多くのはみ出し者を受け入れてきた。大都会ではあるが、政治の中心ではなく、素性の知れないものを受け入れる度量の大きさは、一種独特の混沌とした魅力を形作ってきた。……続きを読む

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10位
スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編
書籍:スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編
(スティーヴン・キング、StephenKing、山田順子/新潮社)
レビュアー:efさん 得票数:23
書評掲載日:2018-07-13 05:34:31
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/75170/review/208021/

うぇんざないっ!/今更ながらにようやく読みました

読もう、読もうと思っていながらなかなか手が出ない本ってありませんか?
私にとっては『スタンド・バイ・ミー』がそんな一冊でした。……続きを読む

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10位
水の葬送 (創元推理文庫)
書籍:水の葬送 (創元推理文庫)
(アン・クリーヴス/東京創元社)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:23
書評掲載日:2018-07-14 08:35:13
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/228749/review/207991/

「シェトランド四重奏」のあの面々が帰ってきた!と思いきや……以前とは全く変わってしまった人もいれば、二度と帰ってこない人もいて……複雑な思いを抱きながら読み進めるも、相変わらずの読み応え!

イングランド本島とノルウェーを橋渡しするかのように北海の北辺に浮かぶ
シェトランド諸島を舞台に繰り広げられてきたイギリスのミステリー作家、アン・クリーブスの「シェトランド四重奏」の続編、新シリーズの始まりです。……続きを読む

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10位
半生の記
書籍:半生の記
(松本清張/新潮社)
レビュアー:m181さん 得票数:23
書評掲載日:2018-07-10 15:33:27
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/20882/review/207835/

 苦労人なんだなぁ・・・。生きることは、僕の思っていたよりも難しい

この本は、松本清張記念館で購入したものです。清張さんの半生を描いたものです。小説ではありません。小説だと思って買いました。ヾ(@^▽^@)ノわはは……続きを読む

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14位
恐怖の研究
書籍:恐怖の研究
(エラリイ・クイーン/早川書房)
レビュアー:DBさん 得票数:22
書評掲載日:2018-07-09 13:49:30
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/266665/review/207669/

クイーン風ホームズの話

シャーロック・ホームズはイギリスでもっとも有名な三人のうちの一人だそうです。
ドイルの書いた聖典をはじめ、いろんな作品にオマージュやパスティーシュとして登場する。……続きを読む

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14位
マツリカ・マトリョシカ
書籍:マツリカ・マトリョシカ
(相沢沙呼/KADOKAWA)
レビュアー:波津雪希さん 得票数:22
書評掲載日:2018-07-12 05:16:02
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/261220/review/207946/

題名に『マツリカ』と付いているのに、あまり登場しないマツリカさん。 もしや、今作こそ『マツリカ』さんの秘密が明らかになるの?

『マトリョシカ』とは、ロシアの工芸品で、中にいくつもの

人形が入っているもの。その『マトリョシカ』を『マツリカシリーズ』の題名に付けるのは、何の意味があるのか。……続きを読む

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