もしかしたらあなたの組織も…… CIAの前身が作成したスパイマニュアル『サボタージュ・マニュアル』が当たります!

どうでもいいことを決めるための延々と続く会議、細かすぎる規則を押し付けてくる上司……皆さんも仕事を邪魔するこういった様々なことを経験されているかと思います。

こんなことやっている暇があったら、もっと本質的な仕事をしたい!

組織に所属している人なら一度ならずそう思われたことがあるでしょう。でも、もしかしたら、それがスパイによるものだったとしたら……。

本書は、アメリカの諜報機関・CIAの前身であるOSSが作成した、「標的の組織をうまくまわらなくさせるためのマニュアル」です。

「トイレットペーパーを補充するな」「鍵穴に木片を詰まらせよ」といった些細な悪戯から,「規則を隅々まで適用せよ」「重要な仕事をするときには会議を開け」まで,数々の戦術まで掲載されています。

もし悩んでいる方が読めば、現状を俯瞰して見ることができるようになるかもしれません。

そんな本書『サボタージュ・マニュアル』が、今なら抽選で当たります!!

応募はこちらから!

さらに、本をご提供いただいた北大路書房さんからメッセージもいただいています!

北大路書房さんからのメッセージ

1.本書出版のキッカケ(または経緯)

監訳者「あとがき」で少し触れられているように,“Simple Sabotage Manual”の翻訳プロジェクトは,とある日の「社内会議」の後,編集担当者とその同僚との「さり気ない会話」(愚痴)から始まりました。もう3年以上前のことなので,当時,そこまで何に腹を立てていたのかを具体的に思い出すことはできませんが,「サボタージュ・マニュアル」の中に書かれている以下の戦術を見つけ,そして自分たちの状況に重ね合わせ,大いに盛り上がったことは確かです(それ以上は……どうかお察しください)。

「あらゆる決断に対する妥当性について懸念を示せ」
「文面による指示を要求せよ」
「重要な仕事をするときには会議を開け」
「すべての規則を隅々まで適用せよ」
2.出版こぼれ話

誰にとっても「会議」や「組織運営」はほんとうに難しいものです。『サボタージュ・マニュアル』を制作・販売・宣伝するなかで,さまざまな組織(会社,学校,PTA,町内会,NPOなど)の人たちが抱えている「悩み」を知ることになりました。
たとえば,当初,一般書ということで主な読者層としては想定していなかった大学教員や研究者からは,現在進行中の「大学改革」が,長時間の会議と膨大な書類づくりを伴うことにより,ともすれば大学の本業であるはずの教育・研究の時間を奪ってしまうことになりかねない,という危惧する声を何度となく聞きました。
どうやら「サボタージュ・マニュアル」には,組織に身を置く人間に,それぞれが抱える「悩み」「困難」「不満」を自然と語らせてしまう力,そして不思議な「共感」と「連帯」を生みだしてしまう,そんな効果があるのかもしれません。
さらには,「ウチの組織にはスパイが紛れている!」などと不満を思いっきり表現することは,ある種の「風刺」・「皮肉」の作用と同様に,ネガティブな思考や感情に自分自身が飲み込まれてしまうこと防いでくれるように思います。
いわば「サボタージュ・マニュアル」は,現代の読者にとって,困難な状況でも心折れることなく,好奇心を持ちながら「組織・集団の難しさ」を考え続けられるように促してくれる「素材」なのかもしれません。

3.一番の読みどころ

本書の監訳者や推薦者そして評者をはじめ,既に多くの方が述べているように,一番の読みどころは,ホワイトカラー向けのサボタージュを扱った「組織や生産に対する一般的な妨害」になるのかもしれません(実際,「1.本書出版のキッカケ」で紹介した戦術のほとんどは,ここからの引用です)。ですので,別の角度から「読みどころ」を振り絞ってみたいと思います。
実は,「サボタージュに関する具体的な提案」は,「建造物」や「工業生産(製造)」,「交通(鉄道)」など,標的の種類に応じて12に分類されており,「組織や生産に対する一般的な妨害」はそのひとつにしか過ぎません。これらのリストでは,次から次へと「悪質ないたずら」が大真面目に列挙されていきます。たとえば,「トイレットペーパーを補充するのを忘れよ」,「刃物をなまくらにしておけ」,「列車が出発する間際まで手続きを引き延ばせ」,「2~3ダースの蛾を館内に放って,映画の上映を邪魔せよ」等々。
まずは,読者の方には,ため息が出るほどくだらなく見える,この「悪質ないたずら」の数々を純粋に楽しんでいただきたいと思います。そして,現代の日常生活のなかにもある「タンスに足の小指をぶつける」や「セロテープの先端が見つからない」,「エレベータ内で見知らぬ人が目線を合わせてくる」的な,些細だけれども大いにイラッとさせる出来事を連想してもらえればと思います。
そして最後に,「ワイルド・ビル」との異名をもつOSSのドノバンが,心理学を含めた当時の科学の粋を集めて,なぜこんなリストを真剣に作り上げたのか,その意味について考えていただければ嬉しいです。おそらく,私たちの「日常」は,無数の些細な出来事の「自明性」によって支えられており,その「安全性」と「信頼」は意外に脆いのかもしれません。

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