ピッピのことを知っていますか? 2017年12月の本が好き!人気書評ランキング1位は『長くつ下のピッピ』です!!

こんにちは! 本が好き!編集部の和氣です!

2017年12月の人気書評ランキングの発表です!!

今回から2017年の年間ランキングと同様、同じレビュアーさんが違う書評でランクインしていた場合はより上位の書評のみを掲載。つまり2017年12月で、投票数が上位だった10人の書評が掲載されています!

1位
長くつ下のピッピ
書籍:長くつ下のピッピ
(アストリッド・リンドグレーン/岩波書店)
レビュアー:かもめ通信さん 得票数:51
書評掲載日:2017-12-12 19:23:05
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/9771/review/192613/

長くつ下のピッピってしっているかい? #はじめての海外文学 vol.3応援読書会に参加しようと、○十年ぶりにピッピに会いに行ってみた。

昔々、私がまだ小さな女の子だった頃、
子ども部屋には子どもの背丈よりずっと大きな本棚を1つあって、
私は姉や妹とその本棚を共有していた。……続きを読む

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2位
ことり
書籍:ことり
(小川洋子/朝日新聞出版)
レビュアー:Yasuhiroさん 得票数:47
書評掲載日:2017-12-11 07:20:43
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/234468/review/191934/

小鳥の小父さんと兄の絆が小川洋子らしい無名性を貫いた世界の中で語られていく。文中から聴こえてくるのは小鳥の囀りだけ、それが物足りない人のBGMには世界一美しいロックを奏でるシガー・ロスがいいかも。

先日まみむめもさんのレビューを読ませていただいて懐かしく思った一冊です。

小川洋子らしさに溢れた長編で、物語は倒叙的に小鳥の小父さんの孤独死の死後処理をしているところから始まります。誰の記憶にも曖昧なこの小父さんは、竹篭を抱いて亡くなっていました。その中には美しい声で囀る小鳥が一羽いて、警察官が不用意に開けてしまうと、天高く飛び立っていきます……続きを読む

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2位
雪盲~SNOW BLIND~
書籍:雪盲~SNOW BLIND~
(ラグナル・ヨナソン/小学館)
レビュアー:yukoさん 得票数:47
書評掲載日:2017-12-17 21:42:35
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/253506/review/193187/

雪に閉ざされてしまうアイスランド北端の小さな町で起きる事件・・・ 閉所恐怖症の私は、この閉鎖感が辛く・・・何より読んでて寒いのなんのって!

十三歳で母親が死に、父親は失踪、孤児となったアリ=ソウル。
最初は哲学を専攻し、途中から神学に変更。
なのにまたその途中で警察学校へ・・・続きを読む

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4位
ラブダイエット スイーツなしで体と心を満たす美の教科書
書籍:ラブダイエット スイーツなしで体と心を満たす美の教科書
(エリカ・アンギャル/幻冬舎)
レビュアー:マックさん 得票数:40
書評掲載日:2017-12-06 15:17:00
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/256016/review/190452/

パートナーとのスキンシップは難しい。そんな私は、パートナーの代わりに愛しい彼女をハグします♪

「パートナーとのスキンシップが健康的なダイエットに繋がるなんてラッキー!」
そんな軽い気持ちで読み始めた私ですが、読み終わった後はちょっと苦笑い。
だって私、草食系なんて目じゃないくらいの絶食系女子(お前いつまで女子のつもりだ、という苦情は受け付けません)ですから。……続きを読む

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4位
くも漫。
書籍:くも漫。
(中川学/リイド社)
レビュアー:有坂汀さん 得票数:40
書評掲載日:2017-12-04 19:46:03
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/257424/review/192207/

本書は実写映画化もされた漫画家、中川学氏が29歳の時に風俗店で「くも膜下出血」に倒れ、病床から復帰するまでを自身の手で描いた実録闘病記です。「これが自分だったら…。」と何度思ったことか…。

「どうしようか…。もしこれが自分だったら…。」

僕は本書を読み終えた後、天を仰いで自分に幾度となく問いかけておりました。……続きを読む

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6位
ゴースト
書籍:ゴースト
(中島京子/朝日新聞出版)
レビュアー:ぽんきちさん 得票数:39
書評掲載日:2017-12-04 15:13:10
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/256045/review/192189/

戦争の時代を生き、死んでいった、いくつかの浮遊する「魂」たちの物語

ゴースト=幽霊が出てくる7つの短編からなる連作集である。
いずれのゴーストも、おどろおどろしい怨念は残さない。
どこか儚く、かすかに可笑しく、ひやりと淋しく、なぜか懐かしい。
そんな7つの幽霊譚。……続きを読む

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6位
キリエル
書籍:キリエル
(A.M.ジェンキンス/あかね書房)
レビュアー:KIKUさん 得票数:39
書評掲載日:2017-11-30 22:30:22
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/255327/review/191958/

Life isn’t finding yourself. Life is about creating yourself. (人生は自分をみつけることではない。人生とは自分をつくりあげることである。)

かもめ通信さまの書評に続いてやまねこ20周年 記念読書会を祝して駆け込みで投稿いたします。翻訳家の宮坂宏美さま、お薦め頂いておりましたのに拝読するのが遅くなってしまい大変失礼いたしました。おかげ様で、とても楽しませていただきました。……続きを読む

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8位

書籍:殴り合う貴族たち―平安朝裏源氏物語
(繁田信一/柏書房)
レビュアー:はるほんさん 得票数:37
書評掲載日:2017-12-04
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/32829/review/192030/

Welcome to this crazy Time このイカレた時代へようこそ

平安時代 それは
雅ときらびやかさ、イケメンとな美女が
歌ってオジャって涙する、インド映画のような世界──
というイメージを粉砕する本である。……続きを読む

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8位

書籍:殺人の人類史 上巻
(コリン・ウィルソン/青土社)
レビュアー:darklyさん 得票数:37
書評掲載日:2017-12-09
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/252688/review/183945/

様々な要素をちりばめた人類史

コリン・ウィルソンの最後の著作であり、また彼の息子のデイモン・ウィルソンとの共著です。デイモンはDAMONでありDEMONではありません。題名から受ける印象と著者からして過去のシリアルキラーを始めとしてセンセーショナルな殺人の歴史について書かれていると思いがちですがそうではありません。デイモンがどのような人物かはよく知りませんが、上巻はデイモンによる人類の祖先の時代から現代に至るまでの歴史の中で起こってきた幅広い意味での殺人について書かれています。……続きを読む

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10位

書籍:ロザムンドおばさんの贈り物
(ロザムンドピルチャー/朔北社)
レビュアー:Wings to flyさん 得票数:36
書評掲載日:2017-12-01
書評URL:http://www.honzuki.jp/book/252443/review/192002/

美しい風景の中に人の優しさを描きあげた物語の花束。

本書は7つの物語の入った短編集で、イギリスの地方の美しい風景の中に、誰かの日常のひとこまを描いています。それぞれのお話の主役たちは、自信を失ったり途方にくれたり、心配事や小さな悲しみを抱えています。けれども彼らは皆、立ちすくんだ場所からちょっと勇気を出して一歩を踏み出し、自分の(ごく平凡な)人生を歩んでゆくのです。その顔には微笑みが浮かんでいます。
そうなるまでには何があったの?最初のお話「あなたに似た人」をご紹介しましょう。……続きを読む

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コメント

  1. 「週刊読書人ウェブ」に本が好き!12月の月間ランキングが掲載されました! | PR書籍紹介、書評について より:

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