雑誌『ダ・ヴィンチ』編集部に書評について聞いてみた 〜書評研究会(6)〜

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こんにちは! 本が好き!編集部の和氣です。

レビュアーの皆さんが書評を書く際に役立ちそうな情報を掲載していくための連載「書評研究会」。

今回は本好き御用達の雑誌『ダ・ヴィンチ』編集部にお邪魔して、入社1年目の高岡遼さんにお話を伺いました。

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高岡さんご自身が読んで楽しい、ためになる書評はどのようなものでしょうか?

わたし個人としてですが、プロの書評家と一般読者で「楽しい、ためになる」部分が違いますね。

プロの書評家の場合、特定の本のジャンルに関しては専門家で、体系的な知識を持ち合わせています。そのため、広範な知識を背景に、書評を通してあたらしい知識や読み方を教えてもらえます。

一方、一般読者の書評は、その本を「どう読んで」「どう感じたか」、読書時のシチュエーションであったり体調によっても変わってくるのでしょうが、よりエモーショナルな部分が伝わってくるところが面白いですね。

編集者としてされて嬉しい書評はどんなものでしょうか?

単純ですが「おもしろい!」と言ってくださる書評はやはり嬉しいですね。

もちろん、褒めてくださる書評に限らず、ネガティブな書評についてもそうですが、具体的に「どこが、なぜ、良かったのか(悪かったのか)」が分かる書評ですと、次回以降の参考になるので嬉しいです。

編集者としてされて嫌な書評はどんなものでしょうか?

個人攻撃になってしまっているものですね。本の内容についての批判でしたら(具体的でしたら)納得できると思うのですが、作家個人への攻撃になっているようなものは嫌ですね。

作家さんは個人としてではなく、本の内容で判断してもらいたいと思っているはずですので。

今後の本が好き!に期待することはなんでしょうか?

もっといろんな方々に知ってもらいたいですね。

サイトを拝見しても本への愛情があふれる書評家(レビュアー)さんがたくさんいらっしゃるので、本が好き!の面白さを多くの方にもっと知ってもらえたらいいなと思います。

何か一言ありますか?

本が好き!にはその名の通り、本好きな方が多いと思いますので、ぜひ弊誌の宣伝をさせてください。

3/5(土)に『ダ・ヴィンチ 2016年4月号』が発売されます。特集は2つです。ミステリー作家の有栖川有栖さんの特集がひとつ。A.B.C-Zのメンバー・戸塚祥太さんが『ダ・ヴィンチ』の連載を卒業されるのでA.B.C-Zの特集がひとつです。

また、4月発売の2016年5月号の特集では『おそ松さん』と作家の乙一さんを取り上げますが、このうちの乙一さん特集をわたしが担当しております。

小説はもちろん、映画に演劇、マンガ原作、絵本と幅広い活躍をされてきた乙一さんがデビュー20周年を迎えられるので、荒木飛呂彦先生をはじめ、これまで乙一さんと仕事を共にされてきた方からのインタビューやコメントを掲載します。なんと、舞城王太郎先生からは書き下ろし小説を、古屋兎丸先生からは、描き下ろしイラストを頂きます! さらに、乙一さんと、あの中田永一さん・山白朝子さんにご協力頂き、奇跡の鼎談も実現。見どころ盛り沢山の特集です!

もちろんもう一つの『おそ松さん』特集もおもしろい仕掛けがたくさん。『ダ・ヴィンチ』では珍しいのですが付録も付きます。

表紙は大泉洋さん。

ぜひ読んでみていただけると嬉しいです! 

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いかがでしょうか?

書評のことはもちろん、思いがけず次号、次々号についてのお話も直接伺えてほんとうに楽しいひとときでした。

それにしても、入社1年目とは思えない、しっかりした考え方と語り口。さらには、ご自分の担当された特集に対する熱意といい、思わず聞き入ってしまいました。

本が好き!としては、このように今後もレビュアーの皆さんの参考になるような書評に関する情報をどんどん掲載していきますので、お役に立てれば幸いです。

ではまた~

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